AT互換機関連 ハード・ソフトレビューMattHomePage

1995年1月〜3月


目次

  1. 1月1日
  2. WindowsNT及びOS/2についての追記
  3. MJ-700V2Cでのカラー印刷
  4. 1月16日
  5. キーボードの交換FKB8520
  6. WindowsNT Workstationの導入
  7. 1月21日
  8. Windows-NT上でのATOKの安定化
  9. 3月18日
  10. Transport Tycoon
  11. NumberNine GXEの新ドライバ
  12. Pentiumのバグと品不足

1月1日

●WindowsNT及びOS/2についての追記

WindowsNTについては、β版が現状も問題なく動作している。欠点として、ATOKに対応していないため、ワープロなどで使えないこと、ATMが動作しないのでIllustratorが使えないことなどがあるが、前者については対応ソフトがあるそうで改めてテストのうえで整理する。WACOMのドライバがないので、Photoshopなどでは難があるが使えないわけではない。

OS/2体験版については、結局利用をあきらめ削除することになった。

■関連情報 WindowsNT Workstationの導入

●MJ-700V2Cでのカラー印刷

・カラープリンタの選択

年賀状作成の目的で、EPSON MJ-700V2Cを12月10日に購入した。最近カラーインクジェットプリンタが安くなったため、夏頃から検討していたものである。検討対象としてCanonのBJC-600J及びHPのDiskJet560Jが含まれていたが、最終的に設置スペースが大きいことと、動作音が大きいというデメリットがあるにしても、720bpiの高解像度がポイントとなって、MJ-700V2Cに決定した。参考までに、BJC-600Jの場合は設置スペースが小さいこと、インクの残量がわかりやすいことなどのメリットがあったが、決定的なものではなかった。また、DiskJet560Jの場合はインクの性質が最も良さそうなこと(他の2機種では紙に浸透するタイプであるが、当機種のみ水性乾燥タイプである)、世界的に普及しているのでソフトの対応の点で安心なこと、動作音も静かであることなど当機種を特徴づけるメリットが多数あったが、解像度が300bpiと相当劣ることが致命的であった。

・MJ-700V2Cの使い勝手

Photoshopの画像データを印字してみたが、CMYKに色分解して出力しようとすると、色調が全く合わない。RGBではほぼ近い色調で出力されるので、プリンタドライバの方で対策されているらしい。インキの設定を調整することで対策できるかと思われたが、普通のインクよりシアンが極端に青いことと、プリンタドライバの方で相当補正しているらしく今だ思ったような色が出ていない。結局時間切れに近い形で、年賀状の方はプリンタドライバの色補正に頼る形で、RGBでの出力を行った。細かな色合わせや網点形状のコントロールをしようとするとマニュアルでのコントロールが必要となるだけにこの点は何らかの対策が必要である。 (※注 結局この問題は未解決のまま、98年1月現在でもRGBでの出力を行っている。)

■関連情報 EPSON PM-820C


1月16日

●キーボードの交換FKB8520

壊れたわけでもないのだが、クリック音がやかましいのと、硬いのが嫌でキーボードを買い換えることにした。以前から不満はあって、キーボードを別売りしているとよく触ってみたりしたものだが、あまり展示も多くないし、これといった決め手もなかったので、そのままにしていた。そのうち某雑誌でキーボードの特集みたいなのがあって、CompaqやDecあたりのが良さそうだと感じたので、会社の機械を触ってみたりすると、やはりいいものはいいなと思って欲しくなる。会社の出入りの業者からでも、メーカー純正のキーボードを買おうかと考えていたのだが、ふとしたことで「ふぁうすとばっく」なる店に富士通製の安くて割といいキーボードがあると知って、ダメで元々で買ってみる気になったのである。現在使用中のキーボードがそうであるが、FKB8520という品番のもので、会社のCompaqのキーボードに割と近い感触のものだ。ただし、キーボードの仕上げとかは明らかにCompaqの方が上で、ちょっとカチャカチャ音がしたりもする。それでも、以前のキーボートと比べたら静かなことと、軽いこと、キーの底のクッションも程々に効いているし税込み\7,000にすればまずまずの買い物であろう。

■関連情報 IBM 5576-A01キーボード

●WindowsNT Workstationの導入(※注Ver.3.0である)

トライアル版を導入したのは前述の通りだが、割引特典もあることだし、安定しているのに加え、ATOKが使えるようになる目途が付いたこともあって、購入に踏み切った。ATOKを使えるようにするにはIME-Brigeという16bitのIMEをNTで使えるようにするプログラムを利用する。このプログラム自体は、Windows上で使えるIMEをNTでも使えるようにしようというもので、ATOKに特化したものではない。

普通にインストールする分には、何の問題もなくNTのアップグレードをすることができたが、問題はIMEである。最初すんなりインストールできたかに思えたのだけれど、色々いじくっているうちに動かなくなってしまう。コントロールパネルのカナ漢字変換の選択肢から、16bit-IMEはおろかマイクロソフトカナ漢字変換すら消えてしまうのだ。こんなことがあって、どうも以前の環境(無理矢理ATOKをインストールした痕跡が残っている)が悪いのではと思い、NTをクリーンにインストールしてみることにした。ところが、ネットワークの設定で間違えてしまったり(モデムを使ってリモートにしたが、どうも動きが変になった)、インストール中にハングしてしまったりで、NTを何度か再インストールをする羽目になる。現在NT上でMS-Wordを使ってATOKで書いているが、何とか使えているといった感じで、それでもバックアップが動くとカナ漢字のアイコンが消えてしまったり、改行幅がWordと違っていたりで、どうも気持ちよく使えるところまではいっていない。安定していないといけないはずのNTなのだが、日本語まわりは問題が残っているのか、それともIME-Brigeの問題なのか今一つの感がある。

■関連情報 WindowsNT及びOS/2についての追記
Windows-NT上でのATOKの安定化 WindowsNTその後
WindowsNT3.51Workstation WindowsNT4.0J


1月21日

●Windows-NT上でのATOKの安定化

17日朝に、大地震があったりしてしばらくガタガタしていたが、休みも1日増えたりして、IME-Brigeの設定をいじくる時間ができた。前回不安定と記述したが、記述ファイルを修正するなどして、現在では若干の問題があるものの、ATOKが安定して利用できている。不安定になった原因は、FDからインストールしたATOK8Wのプログラムの所在がFD(A:\)になったままで、FDを外すとロードできなくなっていたせいだった。これらの問題は、レジストリエディタでSoftware\C.F.Computing\IME BRIDGEの中の記述を修正することにより、ATOK8W.EXEへのパスを正しく設定すれば解決できる。あくまでも推定であるが、IME-Bridgeのインストーラーに問題があるのではないかと思われる。

現在残っている問題として、MS-Word使用中に自動保存やサブウインドウのオープン(オプション設定など)を実行するとATOKが一時的に使えなくなってしまうことである。これらは、あくまでも一時的なものであり、Wordのウインドウの一部をクリックするとすぐに使えるようになるので、気になるものの致命的なものではない。もう一つは、変換文字列の改行幅が、文書の改行幅と異なるもので、実害はないものの見にくい。

■関連情報 WindowsNT Workstationの導入


3月18日

●Transport Tycoon

気まぐれに買ってみた交通機関のシュミレーションゲームであるが、期待以上にすばらしいものであった。SVGAのグラフィックといい、サウンドといい、実に細かいところまで描写しているので感心してしまう。農場の近くでは山羊の鳴き声が聞こえたり、蒸気機関車の煙はもちろん、電気機関車のスパークまで見える。工場も原料(農産物や鉄鋼)を供給してやらないと生産があがらないし、列車もパワーと負荷によって加速度が違う。当然なにもかも完全にとはいかないので、非現実的なところも多いが、486/66でもストレスなく動作することを考えればすばらしい出来映えだと思う。おかげで1月末から現在まで暇があれば遊んでしまう状況で、時間がなくて困ってしまう。

●NumberNine GXEの新ドライバ

Windowsドライバのバージョンがあがったので、Niftyからダウンロードして試してみた。文字化けを主体に改善したとのことであるが、動作速度も若干の改善がみられる。ただ、モニタをNanaoF557に設定したら、800x600の解像度が使えなくなってしまった。これはドライバというより、モニタの情報を記録しているiniファイルの問題で、無理やり書き換えてやることで改善する。少なくとも以前よりは使い勝手は向上しているのだが、DOS窓が開かないなどの問題は、今だ改善されていない。

■関連情報 NumberNine GXE64pro1600に関わる評価と諸問題

●Pentiumのバグと品不足

機会があればマザーボードごと更新してPentiumマシンにしようと考えていたのだが、なかなかいいマザーボードがなくて遅延しているのは以前から書いているとおりである。やっとAMIのAtlasというなかなか良さそうなマザーボードが現れてきたと思ったら、今度はPentiumのバグ回収のあおりでチップが市場から消えてしまった。特にP54Cタイプは極端に出回っていない。おかげでマザーボードは未だに更新できないままである。通信販売とか、予約とかすればいいのだろうが、そこまでしないと無いようなものを買う気がしない。CPU、マザーボード、ディスプレイカード、SCSIカード、あわせて25万円ほどの買い物を、しかも一気に置き換えて更新しないといけないという大改修だけに、どこで割り切って動いてしまうか、難しい選択である。

■関連情報 CPUのPentimu化とPCIバス

matty@gol.com , (c) Copyright 1995-2001 Yoshihisa Inagaki All rights reserved.