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1995年10月〜12月


目次

  1. 10月10日
  2. Colonizasion(英語版)のトラブル騒動
  3. DaisyArt
  4. OS/2WarpとSyQuest
  5. 大戦略forWindows
  6. AtlasPCI BIOSアップグレード
  7. ディスクの増設IBM DPES-31080S
  8. WindowsNT再インストールのトラブル
  9. 10月12日
  10. OSに関する今後の展望
  11. OS/2Warpその後
  12. WindowsNTその後
  13. 10月28日
  14. Windows95(英語版)を動かしてみる
  15. 10月30日
  16. Windows95についての追記
  17. IBM PC DOS J7.0/V
  18. 11月5日
  19. HawkEye for Windows95
  20. Windows95のプリンタドライバ
  21. WACOMタブレットドライバ
  22. 11月11日
  23. PC DOS J7.0/Vその後
  24. WACOMタブレットドライバ英語版

10月10日

●Colonizasion(英語版)のトラブル騒動

\2,913(税別)とふざけた値段だったので、ダメで元々で買ったのだけれど、これが起動しない。悔しいので、WinGのバージョンをチェックしたり色々苦労したが、結局解消しない。これが、WinOS/2の英語環境では動くものだから、てっきり英語版のWindowsじゃないとダメなのかと思って落胆していた。安いのもこれが原因かと納得しかけたけれど、日本語の簡易マニュアルもついていることだし、どうも気になる。Windowsのドライバを色々いじくっていたら、原因がRAM Dubblerにあることが判明した。他のWinGソフトではこんな問題が出ていないし、長時間使うとリソースが足りなくなって止まることからも、どうもリソースの扱いが変なのだとは思うが、起動しないという問題は完全に解決してしまった。

ゲーム自体はすばらしい出来だ。Civilizationでは大まかだった都市の運営が相当細かくなっていて、資源も細かく(例えば綿とかタバコとか)取り扱われ、資源の過不足を輸送で調整できることもよく考えられている。人間の技能的な部分まで踏み込んで、教育機関でスペシャリストを養成することで生産が伸びることもいいアイディアだ。植民地政府を活性化させる(自由の鐘の数で表現)ことで、市民の中に独立志向者が増えていったり、歴代の植民地発展に貢献した人々が合流して、運営の手助けになるあたりも面白い。独立戦争の直前に、騎兵隊や大砲を山のように集めても財政負担がない(食糧も資源も消費しない)点、倉庫の容量が総枠ではなく各物資別である点、ヨーロッパから新大陸への航海先を指定できない点、奴隷制が(あえて外した可能性もある)無視されている点、宗教的魅力だけで移民が集まる点など、気になるところもないわけではないが、総合的に見て秀作である。

■関連情報 RAM Dubbler

●DaisyArt

ArtSchoolDabblerが表現力的に優秀なのにも関わらず、動作が不安定なうえに遅いという問題があるため、これを改善できるかと考えて購入したものである。あまり使い込んでいないので、安定性についてはあまり評価できないが、表現力的にはまずまずだ。問題はソフトのデザインが今一つで、マニュアルといい、パレットといい、センスがない。使いやすい使いにくいは別として、ArtSchoolDabbler(Painterの血を引いている)と比べても、PhotoShopと比べても、相当見劣りする。他に気になる点として、サイズが大きいデータで止まってしまったり、極端に遅くなってしまったりすることもある。(※注 結局このソフトはDaisyArt95にバージョンアップしても問題が解決しないため、使わなくなる。)

■関連情報 Fractal Design Art School Dabbler DaisyArt95

●OS/2WarpとSyQuest

0S/2関連書籍を立ち読みして、J-POCKETのOPTICAL.SYSを組み込めばいいことが判明した。組み込み自体はOS/2にしてはそれなりに簡単だったが、DASDマネージャの管理下から外す(具体的にはAIC7870.ADDのパラメタ)必要があり、このへんはOS/2の勉強不足もあり対応に苦慮した。結果的には、OS/2でフォーマットすることで、DOSからも読むことが可能な形式とすることができた。ちなみにHPFSではフォーマットできなかった。

■関連情報 OS/2 Warp with WIN-OS/2 OS/2 Warp その後(1995/8/15)
OS/2Warpその後(1995/10/12)

●大戦略forWindows

98を手放したせいもあり、大戦略系のゲームがなくて寂しかったので、義務的に買ってしまった感がある。最後に発売された現代大戦略EXをさらに簡略化したようなボードゲーム的なソフトで、内容的な新鮮さは全くない。Windows対応になり、CD-ROM化されたということでアニメーションが良くなったことと、高解像度化による情報の高密度化が主な改善点となる。

●AtlasPCI BIOSアップグレード

前回一度アクセスを試みて失敗したAMIのBBSであるが、再挑戦してみたら、電話番号を間違えていてつながらなかったことが判明した。接続に成功し、日本語だったのでキャラクタが化けるのに耐えながら、何とかダウンロードにも成功した。心配したダウンロード時間も、96Kbyteあるにも関わらず、14400Bpsの速度が功を奏して、短時間で行うことができた。また、アップグレード自体も、ファイルをFDに落としてCTRL-HOMEを押しながらリセットするという単純な方法で実行することができた。作成日は5月15日であり、少なくとも4カ月は使われていることからも、それなりに安定したバージョンであると推定できる。

■関連情報 CPUのPentimu化とPCIバス AMI AtlasPCIに関する問題

●ディスクの増設IBM DPES-31080S

Windows95を使ってみたいし、ディスクの空きも少なくなってきたので、増設をすることにした。選択肢としてSCSI2GB、EIDE850M-1GB、SCSI1GBの3種ほどあり、比較検討してみる。

結局3番目のSCSI1GBという妥協案で、ドライブも消費電力が少なく、性能的にも比較的高いIBMのDPES-31080Sを買うこととする。買ってみて気づいたことであるが、実はこのドライブはSCSIであるにも関わらず、消費電力は現有のDecathlonより低いことが判明した。

増設にあたっては、現有ST-5850Aの代行として、SCSIのみのシステム構成としてみて、QEMMまわりの環境が改善するかどうか試し、改善がないようなら、増設扱いとすることにする。もう一つ、当面2GBのディスクを使用する見込みがなくなったから、SCSI-BIOSの拡張トランスレーションを解除して、1シリンダあたりの容量を1Mbyteにすることで、領域の無駄(256Mbyteのパーティションが作れない)を解消することにする。

まず、 DEPS-31080Sに256Mbyteサイズで、4つのパーティション(うち基本1拡張3)を切って、ST-5850Aのデータをコピーする。データをコピーする過程で気づいたことだが、EPES-31080Sの発熱が少ないにも関わらず、ST-5850A・EMPIRE-1080と3台重ねて動作させると、相当高温になる。触れられないほどでもないが、60℃くらいにはなっているのだろう。内部はもっと温度が上がっていると考えられるから、あまり望ましい状態ではない。QEMMのXcludeがF700からになるという問題は、見事に回避した。Xcludeは全くなしで使用でき、C000からFFA5までStealthROM機能でUMBにすることができた。この結果から、ST-5850Aは約5カ月でお役御免となり、そのうち行われるであろうマザーボード更新まで眠ってもらうことになる。

次に、EMPIREを再パーティションするために、データを待避する。ST-5850Aをきれいにして待避しても良かったのだが、もしトラブルがあると困るので、SyQuestに待避することにした。FATパーティションは問題ないのだが、OS2のあるHPFSが問題である。ドライブ名が変わるので、どのみち再インストールは必要なのだが、インストール後の変更部分は少しでも救いたい。ファイルの拡張属性まで保存しようとすると、HPFSフォーマットが必要だが、SyQuestはHPFSでフォーマットできないので、バックアップツールを探す。少しは気が利いたものがあるかと期待したが、結局あったのはBUCKUPという昔DOSでついてきた間抜けな奴の焼き直しだけであった。仕方なくこれでバックアップを取り、インストール後の更新ファイルは別にxcopyで上げた。(この時点ですでにインストール後の追加ファイルのタイムスタンプが、インストール以前のものは捨てられていることに注意)再パーティションとFATのコピーは問題なく完了したが、OS/2はちょっと波乱があった。インストールは可能なのだが、SystemCommanderから起動しようとすると、途中で暴走してしまい、ブートマネージャを経由しないと起動しないのだ。この原因は現在も不明である。待避したはずのOS/2は、前述の理由でドライバ類が待避されておらず、結局config.sysくらいしか役に立たなかったため、OPTICAL.SYSもディスプレイドライバも別に組み込むことになった。

最後に再構成後のドライブ割り当てを記載しておく。

従来 再構成後
IDE#0 Seagate ST-5850A
基本C:DOS&Windows(256MByte)
拡張D:スワップ&テンポラリ(304MByte)
拡張E:アプリケーション(256MByte)
SCSI#0 IBM DEPS-31080S
基本C:DOS&Windows(256MByte)
拡張D:スワップ&テンポラリ(256MByte)
拡張E:アプリケーション(256MByte)
拡張F:コンパイラ&データ(255MByte)
SCSI#0 Quantum Empire1080s
拡張F:コンパイラ&データ(251MByte)
拡張G:DOS用ゲーム(251MByte)
拡張H:OS/2Warp3.0J(258MByteHPFS)
拡張I:WindowsNT3.5J予約(258MByteHPFS)
SCSI#1 Quantum Empire1080s
拡張G:DOS用ゲーム(256MByte)
拡張H:テンポラリ(256MByte)
拡張I:OS/2Warp3.0J(256MByteHPFS)
拡張J:WindowsNT3.5J(255MByteHPFS)
SCSI#4 Syquest SQ3270S
J:Removeable HDD
SCSI#4 Syquest SQ3270S
K:Removeable HDD
SCSI#5 TOSHIBA XM-3401B
L:CD-ROM
SCSI#5 TOSHIBA XM-3401B
L:CD-ROM

■関連情報 ディスクの再構成 Windows95のための再パーティション DORS32160

●WindowsNT再インストールのトラブル

SyQuestがあるとインストールができないWindowsNTをSyQuestを一時的に外してインストールしてみた。ドライブJ:にNTFSでインストールするように指示したのだが、止まってしまう。どうもSystemCommanderが変なことをしているのかと思って色々触っていたが解決しない、ノートンディスクドクターはディスク2のパーティションテーブルが壊れているとの指摘で、しかも解決してくれない。どうやらパーティションを作成するときに、1024を超える部分にJ:ドライブを作ったのがいけなかったらしい。なんと、NTインストーラーはNTFSではなく一時的にFATを作ってインストールしようとするのだ。ディスクエディタなどで復元を試みたが、結局ダメで、FDISKでDOSドライブを消してやることで解決した。おかげでF:G:ドライブ(実質G:のみ)を再度作りなおす羽目になった。(幸運なことに、OS/2のパーティションはそのまま使えた)さらにFATを作らせないためにJ:をHPFSでフォーマットして、そのままインストールしてやるとやっとの事でうまくいった。NTのインストーラーはよくできているようで、つまらないところで抜けていたりするあたり、困り者だ。

インストール時にあると止まるSyQuestであるが、インストール後はなくてもドライブを認識しないだけで立ち上がる。問題は、どうもHDDフォーマットしてやらないといけないらしいことで、現状うまく使えていない。

■関連情報 SyquestSQ3270S WindowsNTその後
WindowsNT3.51Workstation WindowsNT4.0J


10月12日

●OSに関する今後の展望

OS/2Warp、WindowsNT3.5とそれなりにトラブルに見舞われながらも、何とかインストールでき、環境も落ちついてきた。HDDをSCSIに統一することで、コンベンショナルメモリーの問題も解消できたし、HDDの拡張トランスレーションも解除したからパーティションの扱いもまともになった。これからの課題として、現状インストールされている3種(DOSとWindowsは同一と見て)のOSを、いかに安定かつ効率的なものにできるかを研究してみたい。そのうちWindows95の導入もしないといけないし、その際はHDDの構成もまた見直す必要があろう。CPUやマザーボードの高速化も急ピッチだし、ディスプレイカードも旧式化しつつある。これらのハードの発展の合間に、いかにシステムを安定化するかは、非常に難しい課題ではあるが、装置の複数化も含めて検討してみたい。

●OS/2Warpその後

新しいディスプレイドライバがあるとの情報で、NIFTYから1時間かけてダウンロードした。一度VGAに戻さないでインストールしようとしたものだから、立ち上がらなくなるというトラブルに遭遇して肝を冷やしたが、立ち上げ時にALT+F1を押してやるとVGAに戻して起動できるという機能があったので助かった。ドライバの速度自体は若干改善されてはいるものの、満足できるものではない。リフレッシュレートの設定も可能らしいので、こちらも試してみる必要がある。

Windowsの環境を引き継いでWin-OS/2が立ち上がるようにした(知らぬ間にそうしてしまった)ので、シームレスが使えないという問題が発生していて、現状改善のめどは立っていない。ブートマネージャを経由しないで立ち上げられないという問題もあわせて、まだまだ改善が必要である。

■関連情報 OS/2 Warp with WIN-OS/2 OS/2 Warp その後(1995/8/15)
OS/2WarpとSyQuest

●WindowsNTその後

導入に成功してからは、非常に問題が少ない。サービスパック2をかけてあるので、従来よりもさらに安定しているであろうと推定できる。Windowsにパスを通したので、再導入などを行わなくとも起動できるソフトが激増した。一部不具合のあるソフトがあるので、このへんを整理して、使いやすい環境に持っていく段階となっている。

WinGを導入して、ゲーム類を試してみたが、さすがに苦しいものがあるようだ。大戦略やSIMCity2000などが動かない。大戦略の場合、マップの参照がおかしくなる、SIMCityの場合はソフト自体がどうも悪いことをしているようだ。

■関連情報 WindowsNT Workstationの導入 WindowsNTの再インストール
WindowsNT再インストールのトラブル


10月28日

●Windows95(英語版)を動かしてみる

元々がWindowsのバージョンアップという位置づけなので、本来は現在英語版のWindowsを持っていて、これをグレードアップするのが正当なのだろうが、あいにく持ち合わせはない。そんなわけでフルインストールが可能な製品(FD版しかない)を購入して、新規導入することにする。

ブートFDから立ち上げたらインストールしてくれるのかと思ったら、すでにDOSが導入されているのだから、そちらからsetupしろという。確かに、デバイスドライバの現状などを考慮したら、こちらの方がいいのだろう。今度はDOS/VからUSモードで導入を試みる。現状のディスクをチェックにいって、2バイト系のファイル名がついてるところでエラーとなる。これは、リネームで対処する。エラーがなくなると、インストーラーが立ち上がって、メッセージに従いながら設定を進めていく仕組みのようだ。Windows95の導入先を指定する段階で、すでに2バイト系のWindowsが導入されているので、アップグレードできないから、他のところへ入れろという。このへんは賢い。H:\WINDOWSを指定してやるとダメだというので、訳が分からず困ったが、H:\WIN95にするとうまくいった。たぶんテンポラリのwindowsをH:\WINDOWSにでも作っているのだろう。現状のシステムの検出段階で、QEMMがあるとデバイスを検出できない恐れがあるという。確かに、Stealth-ROMを使用しているので、危ないに違いない。今度はDOSをswitchして、HIMEMとEMM386の環境を作成し、ここからsetupしてみる。それでもEMM386への警告が出るが、これくらいは乗り切れると判断してそのまま進める。ここで注意すべきことは、一度DOSに戻って、configを書き換えて再起動しているにも関わらず、一度決めたこと(この場合は導入先)をきちんと憶えていることだ。ただし、ユーザー名やライセンスNo.を憶えておらず、毎回入力しなければならないあたりは、ちょっとお粗末。この後モデムの設定や、プリンタの設定があり、設定が一通り終わると、コピーが始まる。FDを次々に入れ換えていくだけで、単純作業だ。当然ブートセクタを書き換えてしまうので、これはsystemcommanderですり替えてC:ドライブの多重ブートにする。間違ってWindowsNTの設定を消してしまって後でブートセクタを入れ直す羽目にはなったが、まあ仕方がない。ついでにDOSの方も、日本語モードと英語モードの二つのブートを作っておく。(英語モードはWindows95導入用に作ったHIMEMとEMM386の環境)Windows95の方は無事インストールされ、日本語は使えないものの、それなりに正常動作している。

それなりに正常動作と書いたのは、問題がないわけではないからだ。物理的な問題としては、キーボード設定が101しかないので、現有の106日本語キーボードだと不具合があることだ。これはソフトがアメリカ仕様だから致し方ない。タブレットとスキャナもドライバがない。探してはみたが、見つからなかった。意外なのは、ThrustMasterACMGameCardのドライバがあったり、WindowsNTでは対応していなかったSyQuestに対応している(DOSのaspidiskが効いているのかもしれないけれど)ことも面白い。そしてそのSyQuestはフロッピーとディスクとして2台見えていたりする。このへんはaspidiskとの絡みをもう少し調べた方がいい。ソフト的にも完全互換とはいいがたい。WinGは導入すればいいがWinGを使うゲームは不都合があるものが多い。Colonizationはリソースの扱いがおかしいから仕方ないとしても、互換性チェックで引っかかってしまうものが結構ある。中にはたちが悪くハングアップするものすらある。DOS版のゲームでも、動けば速いがダメなものは徹底的にダメだ。ここでは、日本語の問題があるのでそのへんが救われればもっとましになるのかもしれないけれど、英語版のゲームでもダメなものがあるあたり、完全に置き換えるのは危険だということだ。

■関連情報 Windows95についての追記 Windows95のプリンタドライバ
Windows95J SystemCommander


10月30日

●Windows95についての追記

DOSのconfigを引きずって組み込まれていたaspi関係のドライバを外してみた。その他Windows95でサポートしている関連のドライバも削除する。それでも起動には全く関係がない。DOS窓も全く正常に起動し、プログラム動作にも問題がない。そして2台見えていたSyQuestは1台だけリムーバブルディスクの方が残った。この状態でしばらく様子を見てみることとする。

■関連情報 Windows95(英語版)を動かしてみる Windows95J

●IBM PC DOS J7.0/V

Windows95日本語版の発売を来月に控えて何を今更との感もあるが、最後のDOSとしてWindows95が安定するまでの間付き合ってあげようと思う。媒体はCD-ROMのものがあったのでこれを選んだ。機嫌が悪くなるとまずいので、C:ドライブをバックアップしてからインストールを始める。作業は順調に進捗し、サンプルのconfigとautoexecを作ってもらった。これを参考にDOSDATAをUMBに上げる修正をした後、再起動する。DOSの常駐量は確かに小さくなっている。コンベンショナルメモリに残るのがATOK8A.SYSのみの状態で、空きは625KByteと脅威的だ。DOS本体(command.comは別)が11KByteしかない。ハードディスクをSCSIだけにしたせいで、StealthROMが完璧に効くようになっているので、UMBもゆとりが出ている。($disp.sysを使用した状態で18KBの空き)

安定したものでなければならないはずのPC DOS J7.0/Vであるが、問題はそれでも発生した。Windowsが機嫌が悪いのだ。CCT/Winを起動するとException#6が発生して落ちてしまう。常駐スワップファイルが壊れているといわれることもある。QEMMのExcludeとか色々いじってみたがダメで、思い切ってStealthROMを切ってみたりもしたがそれでも症状は変わらない。今度はsystem.iniを疑う。原因はこの1行だけだ。

device=C:\DOS\SYSTEM\CPBVXD.386

こいつを外したら、何事もなかったように動いた。このデバイスドライバだけに起因するのではなく、他のドライバとぶつかっているのだろう。

今度は、QEMMのOptimizeを始める。さすがにOptimizeはDOSDATA=UMBをチェックしておらず、上がるはずが上がらないプログラムが出たりするが、これも御愛嬌。そのうちQEMMのDOSDATAを試してみてうまくいくならそれでいいし、ダメならあっさりあきらめよう。ちなみにDOSDATA=UMBの効果は3200Byteである。

$disp.sysが新しくなったので、ハードウェアスクロールが使えるかと期待して試してみたが、これは残念ながらダメだった。あきらめてラインコンペアにしておく。スーパードライバーズ32との共存は特に問題なく、以前ノートンユーティリティの類で表示上の不都合があった部分がいつのまにか解消されている。結果的に、DOSで使う場合はこちらの方が望ましいと思われるので、しばらく使い込んでみることにする。

■関連情報 PC DOS J7.0/Vその後


11月5日

●HawkEye for Windows95

会社のインターネット環境から、アメリカのNumberNineのWWWサーバにはいってダウンロードしたものである。(正確にいうとFTPしている)インストールの時に、C:\のNumber9ファイルを書き換えてしまうので、日本語Windowsとの共存に疑問があったが、特に問題ないようだ。表示色数が同じ時、Windowsを再起動することなくいきなり画面の広さを変えられるという特長が増えている。表示速度などは、標準のドライバと大して変わりないが、最大解像度や色数などはボードの最大限まで動作する。ただ、色数を変えての再起動時にハングアップしてしまうことがあったり、画面に若干のゴミが出るという問題がある。とりあえず通常の使用には全く問題がないので、そのまま使用している。 (※注 ゴミはBIOSの問題で、レビューにはないがNiftyでのサポート情報により96年1月に交換することで解消する。)

■関連情報 NumberNine GXE64pro1600に関わる評価と諸問題
Number9GXE64pro1600復活

●Windows95のプリンタドライバ

インストール時にEpsonStylusCOLOR ESC/P2を選択しているので、あまり心配していなかったが、動作確認をした。WindowsNT3.5Jでは、画面表示と印刷色が全く違ってしまうという問題があったからだ。テスト環境としては、英語環境から無理矢理Photoshop3.0Jを起動して、RGBデータをそのまま印字した。結果はというと、まずまずである。メーカー添付のWindowsのドライバとドットの形状が違ったりするが、なめらかさの点では上である。特に色が濃い(黒に近い)部分では汚くならないメリットがある。ただ、色が黄色くなるとか、滑らかなグラテーション部分で調子の飛びが目立つなどのデメリットもある。もっともまだまだ最適化はしていないので、改善の可能性はある。

■関連情報 Windows95(英語版)を動かしてみる Windows95についての追記
Windows95J

●WACOMタブレットドライバ

新しいものをNiftyで見つけたので、ダウンロードした。従来はWindowsだけへの対応だったが、今度はWindowsNTやWindows95にも対応しているとのこと。

まずWindows3.1で使ってみたが、相変わらずArtSchoolDubblerではハングアップすることもある。ペンの追随は相変わらず遅いが、筆記時に音を出さないようにしたら、画期的に速くなった。他のソフトでは特に問題ないようで、筆圧もきちんと認識さている。一番問題なのは、フルカラーだとコントロールパネルを操作するとリセットがかかったり、DOSに降りてしまうことである。QEMMなどが悪さをしているのかと思い、EMM386に変えてみるなどしてDOS環境を調整してみたが、どうも原因が分からない。

WindowsNTでは正しく導入されたはずが、コントロールパネルにはドライバが出てこない。イベントログをみると立ち上げ時のSerialが競合してるが、これはこれで気になる。もっともNTではArtSchoolDubblerもハングアップしないし、ペンの追随もまともなので、遅いのを我慢すれば使える環境になった。

なお、コントロールパネルについては、MSVCRT20.DLLというファイルがないとのことで、Windows95に同名のファイルがあったのでコピーしてやると正常になった。

■関連情報 WACOMタブレットドライバ英語版 WACOMタブレットドライバその後
Fractal Design Art School Dabbler


11月11日

●PC DOS J7.0/Vその後

導入して2週間になるが、最初にWindowsのデバイスドライバでトラブルがあった以外問題は発生していない。DOSDATAやCOMMAND.COMがUMBに上がるので、QEMMのDOS-UPを使っても問題ないかと期待して試してはみたが、確かにコンベンショナルメモリの空きは多くなるが、今一つ不安定だったので、やめてしまった。現状はDOSの機能だけでDOSDATAとCOMMAND.COMをUMBに上げて、629KByteの空きを確保している。

新しいDOSになっての大きなメリットは、コマンドのオンラインマニュアルが付属することである。MS-DOS 6.2/Vもなかなかいいオンラインマニュアルがあったが、これをしのぐのではないかと思われるほど使いやすい。

■関連情報 IBM PC DOS J7.0/V

●WACOMタブレットドライバ英語版

InternetでWACOMのFTPサーバーから落としてきた。前回HawkEyeを落としてくるときにこれも落とそうとしたのだが、なぜかうまく落ちていなかったので再トライしたものである。これをWindows95/Eに組み込んでみる。動作には全く問題がない。日本語版よりバージョン進んでいるのが面白い。

■関連情報 WACOMタブレットドライバ WACOMタブレットドライバその後

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