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1995年4月〜6月


目次

  1. 4月29日
  2. U.S. NAVY FIGHTERS
  3. CPUのPentimu化とPCIバス
  4. AHA-2940のトラブル−HDDとの相性
  5. NumberNine GXE64pro1600に関わる評価と諸問題
  6. AMI AtlasPCIに関する問題
  7. 5月3日
  8. QEMM7.5とStealthROM
  9. 5月5日
  10. Seagate ST-5850Aと5inch3.5inch組み合わせFDDドライブ
  11. WindowsNTの再インストール
  12. 5月23日
  13. TowerとSimCity2000/WinJ
  14. 6月11日
  15. PowerDolls
  16. PanasonicマルチメディアスピーカーEAB-12130
  17. OS/2 Warp with WIN-OS/2

4月29日

●U.S. NAVY FIGHTERS

先述のTransport Tycoonと一緒に買って暖めていたものである。戦闘機ものは疲れるので、後回しにしていたのだが、列車を走らせるのも飽きてきたので試してみた。さすがに映像はすばらしい。特に1024x768のハイレゾは最高だ。シュミレーションの品質もなかなかである。問題は動作速度で、美しい映像を見ようとすると、あまりにも遅すぎてまともに操縦できない。結局640x480の256色で風景のテクスチャを無しにしてやっと使えるようになる有り様。これが原因でもっと高速なマシンが欲しくなるほどだ。

●CPUのPentimu化とPCIバス

去年から懸案のPentium化にやっと進展があった。日本橋に進出してきたツートップでP54C90MHzとAMI Atlasが見つかったうえしかも安かったので、急遽購入を決定した。100MHzという選択肢もあったのだが、性能的にあまり向上が期待できないことから判断した。マザーボードは最新のTritonを使ったものもあったが、安定性の点で不安があったのでそれなりに価格は高かった(\49,800)もののAtlasとした。

当然バスがPCIになるので、ディスプレイカードとSCSIカードを買い換えないといけない。ディスプレイカードは画像品質とDOSでの動作速度を考慮して、#9GXE64pro1600とした。前々から#9のドライバには不安もあったのだが、Stealth64では価格は相当安いものの、DACの品質に問題がある(Bt485)し、Grafics Pro TurboではDOSの動作速度やSVGAサポートの点で問題がありそうだ。あえてpro1600にしたのはDACの品質の点でより有利と考えたからである。SCSIカードはあまりメーカーを変えたくないし、メジャーなメーカーの方が有利と考えて、AHA2940とした。

■関連情報 AHA-2940のトラブル−HDDとの相性
NumberNine GXE64pro1600に関わる評価と諸問題
AMI AtlasPCIに関する問題

●AHA-2940のトラブル−HDDとの相性

さっそくマザーボードを交換してカードを取り付けたものの、SCSIカードを取り付けると起動しなくなってしまう。SCSI-BIOSを使わないようにすると、DOSは起動しようとするものの今度はSCSIドライバのところで止まってしまう。ボードの取り付け方や、部品の取り付け不良、SCSIの接続、BIOSの設定まで色々調べたが、全く進展がない。結局朝の3時頃まで粘ったがダメだったので、会社でSCSIカードを借りてしばらくしのぐことにした。借りたカードはISAバスで、同じAdaptecの製品をCompaqにOEMしているものである。翌日これを取り付けると、全く正常に動作した。この状態で、Niftyのfadaptecで情報収集する。するとあるではないか、AHA-2940とQantumnのEmpireは相性が悪く、10MHzの転送レートを使用できないとのこと。さっそく8MHzに落としたら、あっさり動くようになった。SCSIはマザーボードとカードの相性だけでなく、ドライブとの相性も考慮しなければならない点、今後とも気をつけないといけない。

■関連情報 CPUのPentimu化とPCIバス
IBM DCAS-34330UW & Adaptec AHA-2940UW

●NumberNine GXE64pro1600に関わる評価と諸問題

総合してなかなかできの良いディスプレイカードである。高速であることは当然として、品質も高く現在1280x1024dotの16bit色で使用しているが、解像度も完璧なうえ、色も良い。ディスプレイの制限として、水平同期を65KHz以上に上げられないため、フリッカーフリーにはできていないが、特に見にくいわけでもない。また、1162x864dotの32bit色では若干速度が落ちるもののフルカラーの画面は実に美しい。TI ViewPointの面目躍如である。文字化けもなく、Windowsのドライバも以前と比べて相当改善されているようだ。また、SVGAのモードサポートも#GXEと比べてかなり改善されているようで、univbeに付属するsvtestもかなり正常に(まだまだ不完全な部分も多いが)動作する。 (※注 その後VGAの問題でPowerWindow968に変えるが、結局FlexScanT66を使うためこのカードは復活する)

・テキストが消えてしまう

IBMの$disp.sysを使っていたら、標準のVGAでもスクロールとの加減でテキストが消えてしまうというという問題が発生した。これはハードウェアスクロールにLCオプションをつけることで解決はしたが、さすがにスクロールが遅くなる。それでもP54Cだからか耐えられないほどではないので、当面あきらめることにした。

・V-Textの問題

グラフィックスアクセラレータが超メジャーなS3の928からVision964に変わったことで、当然のことながらV-Textにも制限が出てきた。今まで常用していたDOS/V Extensionsに専用ドライバがないので、今更800*600のSVGAを使う気にもなれず、実質的には使えない状態になった。やむなくDOS/V SuperDrivers32を利用しているが、標準では24dotフォントが付属しないこともあり、フォントはDOS/V Extensionsのもの($font.sys)を使うことになる。幸いなことに、以前の#GXEはSVGAの問題から1280x1024dotのドライバが正常動作しなかったが、#GXE64proでは正しく動作するため、表現能力は相当アップしたことをつけ加えておく。

・Windowsドライバのバージョンアップ

購入時に付属していたドライバが、2.33でこれをniftyでダウンロードした差分で2.41にする。大きな違いとして、DOS窓が日本語のまま開けられるとのことで、確認してみたところ今のところ全く問題なく動作している。(ただしテキストのみ)

・MS Flight Simulatorの問題

今までS3のSVGAで動作していたものが、全く動かなくなった。しかも標準のSVGAに変更してもダメ。結局U.S.NavyFightersに付いてきたunivbeというSVGAドライバで回避する。ROMをバージョンアップすればS3で利用できるようになるとの情報もあるが、今のところこれ以外に特に支障が出ていないので、動いていない。FS5の動作自体は、CPUが高速になったこともあり快適である。

■関連情報 CPUのPentimu化とPCIバス HawkEye for Windows95
PowerWindow968
Number9GXE64pro1600復活 Number9GXE64pro1600の限界?

●AMI AtlasPCIに関する問題

今回はSuperVoyajerIIとの互換性と安全性を考慮してAMIのAtlasにしたわけであるが、この判断によるメリットとデメリットについて考えてみる。

互換性で一番重要だったのは、PS2マウスの利用である。一般的な市販マザーボードでPS2マウスを利用できるものは少なく、シリアルマウスの利用になる。ここで問題になるのが、シリアル機器が3台になってしまうことだ。モデムとタブレットとマウスである。標準で付属するシリアルインターフェイスはCOM1/COM2の二つだから、シリアルの増設が必須となる。しかも、マウスとタブレットは標準以外のIRQで使用するとなにかと問題が発生するので、モデム用にシリアルを増設することになる。当然高速動作が要求されるわけで、安物を買うわけにもいかないし、それでなくとも不足気味のスロットをまたひとつ消費してしまうこととなる。(現在PCIでSVGAとSCSI、ISAでSoundとスキャナとGAMEが使われていて、残りはPCI専用スロットが1、PCI/ISA兼用が1しかない)そうなると、このボードで付属するPS2マウスは非常に価値があると判断せざるを得ない。将来的に、スキャナがSCSIのフラットベットにでもなれば、スロット不足の問題も解決するかもしれないが、設置スペースが狭い現状ではどうしようもない。

しかしAtlasの弊害もある。せっかくTritonチップを使ったマザーボードが出回っている時期に、あえてSISの遅いマザーボードを使うのは、速度的な犠牲が大きい。いくら安定しているとはいえ、Vison964のディスプレイカードで3DBenchが76では遅すぎると思う。メモリーまわりの速度も、改善しているとはいえ35MByte/secであり、特に書き込みが遅い。このへんの不満はいずれTritonチップを使ったマザーボードが安定してきたら買い換えることになろうかと思う。(※注 予想通り翌年正月にP/I-P55TP4XEに交換されるので、Atlasは8ヶ月で引退する)

■関連情報 CPUのPentimu化とPCIバス QEMM7.5とStealthROM
AtlasPCI BIOSアップグレード P/I-P55TP4XE


5月3日

●QEMM7.5とStealthROM

マザーボードがAtlasになってから、Qemm7.04ではE800-EBFF辺りのROM(たぶんIDE関係)をStealthするとHDDを読めなくなってしまって起動しなくなっていた。仕方なしにこの範囲をExecludeしていたのだが、高々16KBとはいえ、UMBが分断するせいもあり、影響は大きかった。そこで以前から発売されていたQEMM7.5を導入することで解決しようという作戦を試してみた。

QEMMはUpgradeEdisionというのがあって、少し安いもの(英語版)をT・ZONEで購入。さっそくインストールしてみる。新しくOPTIMIZEにHardwareDetectというのが増えていて、EMSのない状態で起動される。ところがこれが曲者で、UMBが無いので全てコンベンショナルメモリにロードされるうえ、EMSがないと各種プログラムの常駐サイズが軒並み増えるため、コンベンショナルメモリーが極端に(200KB以下)に減ってしまう。おかげでOPTIMIZEすら起動しなくなってしまって、OPTIMIZE作業か中断されたままどうしようもなくなってしまう。今回はたまたま最初にOPTIMIZEした環境(DISP32を使う)がうまく動いたので、混乱に拍車をかけた。他の環境のOPTIMIZEを開始したとき、まさかOPTIMIZEが動いていないなんて考えなかったものだから、中間のバッチファイルを色々調べて、OPTIMIZEがどこにいってしまったのか探す有り様。4時間くらいは無駄にした末、やっとこのへんについての記述を見つけてOPTIMIZEからHarawareDetectを外す方法に行き当たった。これで問題は全て解決した。DISP32の環境を最適化している際に、E800-のStealthROMもうまく使えることが確認できていたから、後はひたすらOPTIMIZEを行うのみである。PCIバスにしてUMBが減少することを恐れていたのだが、ほとんど減少することもなく(FFE0-FFFFだけはExcludeしないと動かなかった)DOSの環境をあまり犠牲にしなくてすんだので、ほっとしている。

■関連情報 ディスクの再構成その後(QEMMの設定変更を含む)
QEMM8(英語版) Quarterdeck QEMM97


5月5日

●Seagate ST-5850Aと5inch3.5inch組み合わせFDDドライブ

眠っていたPC98RAを売ったりしてお金ができたので、環境改善追加策を実施した。データ待避用のMOドライブにするか、CD-ROMドライブの高速化にするか、HDDの高速化にするか、色々考えられたので迷ったのだが、結局HDDを高速化することにした。結果を先に書いてしまうと、各種プログラムの起動時間がWindowsを主に大幅に改善され、若干の問題はあるにせよほぼ成功だったと思う。

このきっかけとなったのは、ツートップで見かけた格安ハードディスクである。他の店もそれなりには安くなってはいたが、この店はさらに安い。しかもそのへんにはあまりないSeageteのドライブがあったので、以前から注目はしていた。500Mクラスなら2万円前後からあり、今回買った850Mほどで3万円ほどである。さすがにSeageteのは少しプレミアムだついて高かったが、それでも31,800円だから十分安い。500Mクラスでも良かったのだが、せっかくEIDEのマザーボードになったことでもあるし、容量が小さいと後々邪魔になるので、850Mを選択した。ちなみにその上の1Gクラスになると、ドライブが高速化されてはいるのだろうが、4万円前後になってしまうのでコストパフォーマンスが若干落ちてしまう。

FDDも以前から目を付けていた。そのうち3.5inchMOを付けたいのだが、全部で5カ所しかない3.5inchベイのひとつをFDDが塞いでいて、邪魔である。ドライブを密着して取り付ければ何とかならないわけでもないが、高速HDDをあまり密着して取り付けると過熱する心配があるので、3.5inchベイにはゆとりを持たせたい。そのためにはFDDを追い出してしまうのが最善であろう。しかも、5inchFDDと同居できれば、5inchベイも塞がなくてすむし一石二鳥である。結局、12,800円と安いのが決め手になって、購入を決定した。

さっそく取り付け作業を実施する。まずはより確実なFDDから。昔のドライブ2機をいきなり取り外して、ケースの一番上に取り付ける。3つあるうち一番上にしたのは、将来下にSCSI機器を取り付けるときにケーブルの取り回しが簡単になるようにとの配慮である。FDDケーブルの取り付け場所が2カ所あるのでどちらか迷ったが、起動してみたらねじる前(マザーボード寄り)に取り付けるのが正解であった。先の方が余って邪魔なので、将来ケーブルを加工するか、短いものを買ってやろう。(※注 このレビューにはないが、現在はケーブルの先を切断して使っている)

次にHDDである。袋から取り出してまず気づいたことは、小さいことだ。他のドライブと比較して、厚みと長さが一回り小さくなっている。あくまでも推定ではあるが、ディスクの枚数を減らして、薄くしているに違いない。さて、取り付け作業にはいる。マザーボードにインターフェイスが2つあるので、マスター・スレーブの切り替えを省こうと思って、セカンダリポートに接続したが、まずCMOSの設定でつまづいた。セカンダリポートへの接続設定はあっても、ドライブパラメータを入れるところがない。それでは無しでいいのかと思って起動してみたが、全くダメ。その後ケーブルの接続がおかしいことに気づいて、(逆に取り付けていた!壊したかもしれない)正しく戻したがダメ。ドライブを入れ替えたりもしたけれど、結局あきらめて、プライマリポートだけでAC2340とST-5850Aを取り付けた。動作自体は全く問題がない。

ST-5850Aはなかなかの性能である。最近このへんのクラスは、回転数を落として低価格化したドライブが増えているが、Seageteはそうでもないようだ。取り付けていきなり試したQbenchでは転送速度3400Kbyte/sをたたき出した。シーク速度も6ms台と目を見張るものがある。パーティションの切り分けに悩んだが、結局従来通りDOSの起動ドライブと、スワップ用に振り分けた。余った部分はWindowsNTのNTFSにでもしようとのもくろみである。単純にコピーした後、AC2340を外す。次にFDDから立ち上げて、アクティブにしたら終わりである。Windows用の32ビットアクセスにWDのものを使っていたが、嫌われたのでSeagateが付けてきたものに変える。それでもうまくいかないので、あきらめてBIOS経由にしているが、元々速いドライブなので気にならない。

■関連情報  ディスクの再構成

●WindowsNTの再インストール

マザーボード切り替えに伴うインターフェイスカード交換でWindowsNTが動かなくなっていたので、ばっさり切り落として再インストールする。インストール先はST-5850Aの空き部分である。NTFSでフォーマットして、フルインストールすると、完了した後の再起動でどうも動きがおかしい。ハードウェアチェックの辺りで何度も再起動のようなことをくり返した後、やっとまともに起動した。どうもファイルシステムをNTFSにする際の変換のようなことをしているようだ。最初からNTFSフォーマットしたはずなのにこの動きはどうも解せないが、最終的に正しく動いているのでまあよしとする。ディスプレイの設定は、起動時単純なS3に設定されたので、これを#9GXE64proに変更して、Windowsと同じ1152x864dot72Hzフルカラーに設定する。何度か失敗したが、試行錯誤の末何とかなった。後は、ドライブの名前をDOSと同じにするためにディスクアドミニストレータで操作する。DOSのスワップ用を見えなくして、NTFSをD:にすることで、DOSと全く同じ環境が実現する。さすがにシステムドライブを変更すると再起動が必要になるのは致し方ない。その後IME-Bridge及びATOKを組み込んで、一応完了。後は随時プログラムを登録していくこととする。

■関連情報 WindowsNT Workstationの導入 WindowsNTその後
WindowsNT3.51Workstation WindowsNT4.0J


5月23日

●中古部品の売却

Pentium化作戦が一応完了したので、余った部品類を思い切って売却することにした。ケースを買ってもう一台PCを作っても良かったのだが、使わないものがあっても邪魔になるだけだし、遊ばしている間にも値打ちが下がってしまう。何よりもう1台作るにはメモリーを買ってやらないといけないのが大きな負担だ。そんなわけで休みのうちにと思い5月7日にソフマップへ売りにいった。

AHA2842VL #9GXE-L12 486DX2-66 AC2340 CP30254 5inchFDD
\10,000 \7,000 \8,000 \11,000 \6,000 \1,000

#9GXEが2M-VRAMにしてはちょっと安い気もするが、HDDを高く買ってくれたのでまあよしとする。AMI SuperVoyajarIIも持っていったのだけれど、\1,000だと言うので馬鹿らしくてやめた。こんな値段なら捨てた方がましだ。それにしても新品の540MByteHDDが2万円前後だと言うのに、鈍足のAC2340が\11,000だというのは笑ってしまう。マージンを入れたら最低でも\15,000くらいで売るのだろうけれど、こんな値段で中古品を買う人がいるのだろうか?

●TowerとSimCity2000/WinJ

部品売却のお金を使ってTowerとSimCity2000/WinJを買った。どちらもWinGを使ったシュミュレーションである。後者はWindows対応と日本語化がポイントで、一度日本語でやってみたかったので買ったのだけれど、反応が鈍いし、あまり気合いを入れて遊んでいない。前者はあまり期待はしていなかったのだが、それがそれが面白いこと。何度か明け方まで遊んでしまうほどのすばらしい出来である。何より動きがスムーズなのがよい。

■関連情報 Windowsの再インストール(SimCity2000/WinJのトラブル情報)
SIM CITY 3000


6月11日

●PowerDolls

暇潰しに試してみた体験版ゲームが気に入ったので、正規のものを買ってしまった。内容的には大戦略のような戦術シュミュレーションゲームであるが、舞台が未来の植民惑星であることと、戦術の規模が若干小さめになっていること、キャラクタ(女性)を兵器(パワーローダーというロボット型の兵器など)に搭乗させて戦うという人間主体になっているところが異なる。女性キャラクタが登場するあたり、何となく軟弱な感じがして、今まで何度か雑誌にも登場したにも関わらず、特に興味は持たなかった。それが体験版を使ってみて、シュミュレーションの内容が相当レベルが高いことを認識した。移動するときの速度によって索敵範囲が異なるあたりは、大戦略には見られなかったことだし、地面の高低差や視界を遮る障害物(森など)によって、索敵範囲が変わってくるあたり、高く評価したいと思う。さらに、通信による砲撃や爆撃の誘導も、戦術の規模がより緻密になっているとはいえ、現実味があって良い。(見つかったままじっとしていると集中砲火を浴びてしまう)装着する武器の選択や、キャラクタの能力を考慮した役割分担も興味が持てる。難易度が高く、いい加減な作戦では大被害が出てしまうのだが、それもかえってやる気を起こさせることになる。難を言うなら、98ベースで開発されただけにVGA16色という、非常に貧相なグラフィックと、デジタルサウンドの欠如(今時キャラクタが喋るのは当たり前)、フロッピーでの運用を思い出させるような単純なデータセーブ、などなど、表現的な面でのものばかりだ。

●PanasonicマルチメディアスピーカーEAB-12130

98を処分して机の上が広くなったので、PowerDollsと一緒にスピーカーも買ってきた。もっと簡単にボリュームコントロールしたいというのも動機のひとつだ。低音の再生能力は、能書き通りなかなかだが、さすがに中高音の再生はBOSE101MMと比べると(比べる相手も悪いが)貧弱だ。本格的に音楽を聴くわけではないのでまあよしとするが、ちょっと反省。

■関連情報 DIATONE DS-71P

●OS/2 Warp with WIN-OS/2

以前のOS/2 2.11であれだけ苦労したにも懲りず、#9GXE64proでも高解像度のドライバが付いているとの情報と、WIN-OS/2の評価の高さに惹かれて、DOSからのアップグレード版を購入した。WindowsNTは安定しているものの、Windowsアプリケーションの互換性が今一つで、何よりIllustratorが使えないのが痛い。DOSアプリケーションの使い勝手も今一つだ。Windows3.1も度重なるドライバの追加(Win32sやWinGの他、ATMやHawkEye、さらにはQuickTime/Winも)で、不安定になってきていて、Photoshop3.0やMS-Wordが起動しなかったりする。とりあえずはWindowsの減量化作戦を実施しているのだが、もしWarpのWIN-OS/2がこれを解決してくれるなら、何の問題もなくなるではないか。そんなわけでのOS/2再挑戦である。

・インストールはやっぱり難しい

インストールの途中の再起動から失敗した。過去の経緯から、SCSI-HDDをDOSではデバイスドライバのみで使用していたのだが、1st-IDEドライブの拡張パーティションにインストールしようとしたら、FDDからの起動時とHDDからの起動時でドライブ番号が異なってしまい、インストールが停止してしまった。SCSI-HDDが、FDDからの立ち上げではIDE-HDDと同時に認識されるのに対し、HDDからの立ち上げではSCSI-HDDが後から認識されるためである。SCSI-HDDをROM認識させていればこんな問題は生じないのだが、このへんの記載はマニュアルには全くない。DOSでの運用環境を再構築するのは面倒なので、結局この問題はWarp用のプライマリパーティションを作ることで解決した。

さらに問題は続く。VGAで立ち上がるようになったWarpに高解像度用のディスプレイドライバをインストールする段で立ち往生してしまい、Niftyの#9会議室で助けてもらってやっと解決するという自体に陥ったのだ。#GXE64proはVision964というアクセラレータチップを使っているのだが、Warpには正規版のドライバが付属しない。付録のBonusPack-CDにドライバが含まれているのでこれを利用することになっている。正規版ではないから、IBMの責任範囲ではないのかもしれないけれど、ドライバのインストール段階でハングアップしてしまう。それで困り果てた末にNiftyで仕入れた情報は、Warpのconfig.sysを修正してディスプレイドライバ名をVGAからSVGAにするという、尋常とは思えない方法であった。結局これで解決したので、Warpはそれなりに動いている。立ち上げも速いし、安定している。DOSセッションやWin/OS2が落ちてもWarpは元気だ。DOSもさくさく動いている。それでもそれなりにしか動いていない訳は、ディスプレイドライバが致命的に遅くて、Windowsアプリケーションが遅いからだ。1024x768dot8bitcolorでWintach値が30を切っていては話にならない。まともなディスプレイドライバの登場待ちといったところだろうか。(※注 この件は結局未解決のままOS/2V3を放棄することとなる)もう一つは、HDDのドライブ名がDOS/Windows環境と違ってしまっていて、使いにくいこと。1st-IDEのプライマリパーティションにインストールしてしまっているので、DOSのC:ドライブが見えないことは、問題が大きい。(※注 この件は後日ディスクの再構成で改善される)

■関連情報 ディスクの再構成 OS/2 Warp その後(1995/8/15)
OS/2WarpとSyQuest OS/2Warpその後(1995/10/12)

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