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1997年1月〜3月


目次

  1. 1月11日
  2. SeagateTAPE-STOR8000(CTT8000)
  3. TYAN TOMCAT-III
  4. WindowsNT4.0J
  5. ArtPadIIPro
  6. 2月10日
  7. MS-Access
  8. WS-News 2.01
  9. コンビニ
  10. 2月17日
  11. MS-InternetNewsとForteAgent
  12. 3月15日
  13. 一太郎8&バリューパック
  14. プログラムの移動(Netscape,Rebbecca)
  15. MS-Office97Pro&MS-IME97
  16. 3月28日
  17. インテリマウス

1月11日

●SeagateTAPE-STOR8000(CTT8000)

バックアップアップ環境がほしくて前々から色々さがしていたが、結局QICタイプの大容量ドライブであるTAPE-STOR8000が出回ってきたのでこれを買うことにした。できるならDDS2タイプのDATの方が汎用性もあっていいと思うのだが、10万円となるとちょっと躊躇する。このTAPE-STORはTRAVANタイプの非圧縮4GBのもので、SCSIタイプがなかったのでATAPIタイプである。価格はTwo-Topで\47,800。WindowsNTから使えないのではということも忘れて手を出してしまったのであるが、結果的にはWindowsNTでも圧縮ができないだけで使用可能であり、大きな問題とはならなかった。(この情報はSeagateのHomePageで仕入れたが、ATAPIはSCSIに見せかけることができるようだ)バックアップ速度は2GBで1時間、ベリファイが1時間で、30MByte/分の速度が出ているので優秀な部類であろう。それでも高速にサーチができないあたりがちょっと不満なところ。まあ安いから仕方ないか。

心配していた媒体の入手性であるが、日本橋の谷川電気というTapeの専門店で\3,600/本で手に入れることができた。\0.87/MByteだが、1本すべてを使い切れないので、決して安いといえるものではない。それでもPDなどと比べたら、1本でフルバックアップできるので十分メリットがある。

■関連情報 IBM DCAS-34330UW & Adaptec AHA-2940UW
Seagate TAPE-STOR8000(CTT8000-A)の不調
SeagateTAPE-STOR8000(CTT8000)のデータ圧縮に関する考察
CTT8000-AとShuttle HOT-603 HP C1537A SCSI DDS3テープドライブ

●TYAN TOMCAT-III

マザーボードのISA空きスロットもないし、430HXチップセットも安定してきている様子なので、買うことにした。価格はTwo-Topで\29,800。Windows95の置き換えでちょっとトラブルになったが、これも操作的な問題がありそうで、最初からインストールする分には問題なさそうな気がする。PS/2Mouseのコネクタがないという問題もあったが、結果的にはASUSのものがそのまま使用可能であった。このマザーボードはCPUが2個使用可能なのと、何よりすばらしいのがSIMM×8ISA×5PCI×4(ただしISA,PCI各1は共有)の拡張性である。

■関連情報 P/I-P55TP4XE Shuttle HOT-603

●WindowsNT4.0J

お試し用にアップグレード版を購入した。インストーラーは旧CDをチェックするようになっており、3.5が必要だという3.51のような間抜けなことにはなっていない。操作性が95と同じになった点使いやすいとは思うが、今のところソフトは導入していない。いずれはNTに移行した方が安定性の点でよいと思うので、移行の都度レポートすることとしよう。なお、NTの導入にあたって、従来OS/2用に用意していたパーティションをNT用と統合して、500MBとして使っている。

■関連情報 WindowsNT3.51Workstation

●ArtPadIIPro

年賀状作成に新しいのがほしくなった。消しゴム機能と傾き検知機能がメインであるが、傾きの方はPainterでの扱いが難しくて使用していない。年賀状自体はPhotoshopで作成したのであるが、消しゴムが使えることはかなり操作性の向上に役立った様子。

■関連情報 Painter4 WACOMタブレットドライバ WACOM intuos2 i-620 (XD-608U)


2月10日

●MS-Access

以前からMS-OfficeProを買っていたので、Accessを使える環境にあったにも関わらず、つい面倒なので使っていなかったものであるが、情けないことに仕事で使う羽目になってインストールした。リレーショナルDBというのはR:Base以来だが、最近のはWindows対応になって、イベントドリブンで動く。すなわち、一から動作をプログラム記述するのではなく、フォームなどの項目やボタンにプログラムを割り付けていくような使い方をする。プログラム言語もVisualBasicが使えて、しかもその中からフォームのプロパティまで操作できるのだから、カスタマイズ性は相当高い。 問題はバグ。テキスト出力で項目が入れ替わってしまったり、UnionをサブクエリーにしたSelectが落ちるなど、結構危ない。パッチも当ててみたが、直っていない様子。ソフトとしての機能が高いだけに、難しいことをさせたくなるのも悪いのだが、こんなバグが残っているのは、あまりみんな使い込んでいないのだろうか?

●WS-News 2.01

WinVNがオフラインで使えないので、試用してみることにした。巡回設定したニュースグループをみんな引っ張ってきてくれるので、電話代の削減には効果がありそうだ。問題は使い勝手で、ニュースグループの選択にいちいち別ウィンドウを開かないといけないのはどうも使いづらい。いっそのことMS-InternetMail&Newsにでもしようかと思ってしまう今日この頃。

■関連情報 WinVN MS-InternetNewsとForteAgent
ForteAgent1.01の再評価

●コンビニ

CivlizationII以来のシュミュレーションゲームである。グラフィックが頼りなさそうで今まで手を出していなかったのだが、内容的にすばらしいとの評判もあり、試してみることにした。確かに面白い。店の運用は店長と店員にほとんどおまかせになるので、採用してみたがいっこうに能力が伸びないとか、期待していなかったのにすごい能力を発揮してくれるとか、思わぬ展開があるところがいい。また、地道に売り上げを増やさないと店舗の新設どころか赤字経営になってしまったりするあたり、結構現実的である。それでも交番や消防署への近接がセキュリティに影響するとか、噴水があればサービス評価が高くなるとか、ちょっと首をひねるような設定もある。また、売り上げの明細がアンケートをとらないとわからないのも疑問だ。最初に述べたグラフィックの頼りなさも、ゲームとして面白いだけに気になる。CD-ROMソフトなのだから、顔くらい実写でもいいのではと思うのだが・・・。


2月17日

●MS-InternetNewsとForteAgent

WinVNが使いにくい件は、WS-Newsでも解決しなかったことを前述したが、今度はMS-InternetNewsとFreeAgentを試してみた。

MS-InternetNewsはfjでも悪評が高く、色々設定に気を使ったため、投稿自体はそれなりに問題なかった。しかし、Content-Transfer-Encoding:8bitとなる件は解決せず、そのためのツールはあるものの、一度OutBoxにスプールせねばならないなどの問題もあり、使う気にはなれないものであった。とはいうものの、この問題を無視するなら、オンラインでの使い勝手はなかなか良好で、購読するグループを一括ダウンロードし、オフライン状態で記事を読み、投稿した記事をスプールしておいて一括アップロードするという基本的な機能が特に問題なく使える点は評価できる。また、記事の一覧や記事自体の表示も洗練されており、使い勝手もよい方だといえる。しかしWS-Newsと同様グループの選択操作が使いにくい(リストボックスになっていて、その中でスクロールしないといけない)点は、多数の購読グループのある場合、致命的なものとなる。

そんなわけで、使い勝手の良さを求めて新たに窓の杜から見つけてきたのが、Forte Agentである。日本語化されていないという大きな欠点があるが、これはdelegateというプログラムで中継してJIS-SJIS変換すれば使えるとのこと。オフライン対応のプログラムであるから、WinVNのように別プログラムを使い分けてスプールしなくてもよいので、使い勝手は良さそうだ。まずフリーソフト(トライアル版との位置づけか?)FreeAgentを使って評価してみた。delegateの設定にはそれなりに手間がかかったが、購読時の使いやすさは秀逸であった。特にすばらしいのは、3種類(グループ選択・メッセージ選択・メッセージ表示)必要なウインドウの配置を、ユーザーが自由に行える点である。投稿時のSubjectがフォントを変更できないことや、日本語の書き込み時に表示が一時的に乱れるという欠点はあるものの、投稿する機会がそれほど多くない私にとっては、あまり大きな問題ではない。結局、より機能の高いAgentがほしくなって、オンラインでライセンスを取得した。Agent0.99gはFreeAgentにあった投稿時の表示の乱れもなく、クリッカブルMessageIDも(若干手を入れる必要はあったものの)使えて、なかなかよい結果が得られた。また、MessageIDによるスレッド分けも、設定に苦労したものの結果的にうまくいったし、ファイル添付も可能で、添付ファイルの扱いも問題なかった。delegateを必要とする点と、英語プログラムなので設定がやっかいな点以外、大きな欠点が見あたらない。他のソフトが日常的な使い勝手で致命的な欠点を持っている現状では、救世主といえるであろう。

■関連情報 WS-News 2.01 ForteAgent1.01の再評価


3月15日

●一太郎8&バリューパック

一太郎Ver.7R2を買わないうちに、Ver.8が発売になるとのことで、結局これを待って更新することにした。バリューパックがついて\6,400で、まあそんなに高くもないかなというところだ。最初はバリューパックなんて興味がなかったが、英和・和英・国語の辞書がついているとのことで、これだけ別に買うことを考えたら得だろうという判断である。

導入にはトラブルが起こった。レジストリを書き込むエリアがないとかで、警告がでるのだ。インストール時にたくさんの漢字フォントを指定したので、これが原因の一部なのではあろうが、Windowsドライブのチェックくらいはしてほしいものだ。とりあえず古くなったプログラムをいくつか消してもだめなので、NetscapeMailにたまっていた古いMailを消して対処した。一太郎7がある場合は、旧バージョンを消してくれるとのことで、ATOK10も消してくれるのかと思ったら、そこまでは気が利いていない。それから、標準のディレクトリ構成でセットアップしたら、ATOK11がE:\JUSTにアプリケーションと一緒に入ってしまった。これではC:ドライブだけで起動できなくなるので、一度削除してC:\DICに再度入れ直す。辞書の学習は消えてしまうかなとあきらめていたが、さすがに更新された辞書は削除しないようで、E:\JUST\ATOK11に生き残っていた。こいつらをC:\DICに上書きすると、ATOK10から引き継いだ単語も、ATOK11にしてから教えたことも、生き返ってくれることになる。

ATOK11の変換効率の確認の意味もあって、この文書もATOK11で入力している。できるだけ長い文を一気に入力して、どこまで完全に変換してくれるかという、少し前のFEPなら無謀といえるようなテストを行っているが、今のところあまり誤変換もなく、むしろ文字入力の誤りの方が目立ってしまうような状況だ。また、長い文を一気に入力すると、一度に変換できる量(100文字が限界のようだ)をすぐオーバーしてしまうので、どちらかといえばこの方が入力効率に影響するような気もする。

バリューパックの方はお目当ての辞書だけをHDDにインストールする形で設定した。ATOK11の使用状態で、CTRL+0で辞書が引けるのは便利だが、ちょっと鬱陶しいのは、日本語の時いちいち国語辞典か和英辞典か聞いてくるところ。あと、辞書引きの時に類義語辞書がないといちいち訴えてくる。

■関連情報 一太郎7の導入 一太郎11とATOK14 一太郎13 一太郎2004

●プログラムの移動

一太郎8の項でも述べたが、起動ディスク(C:)が満杯状態で、これ以上プログラムを追加するのが困難な状態である。このままではMS-OFFICEのバージョンアップにも支障が出るので、対策することにした。まず行ったことは、当たり前のことだが不要ファイルの削除である。NetscapeMail,Newsの不要データ、さらにMS-InternetMail&Newsではプログラムごときれいに削除した。次にC:にたまっているRebbeccaのMailファイルである。さすがにこちらは削除するわけにはいかないので、E:に移動して削除した。インストールプログラムが、設定を引き継いだまま動かしてくれるので、思ったより楽。NetscapeもE:に動かそうとしたのだが、こちらは再インストールの形で、Bookmarkとかを上書きして環境を引き継ぐことになった。気がついてみたらディスクキャッシュの設定が、引き継がれていなくて、E:\Netscape\Cacheになってしまった。これは今回からD:\tmp\Netscapeに変更。

■関連情報 一太郎8&バリューパック
IBM DCAS-34330UW & Adaptec AHA-2940UW

●MS-Office97Pro&MS-IME97

あわててバージョンアップするつもりもなかったのだが、結果的に発売日翌日に買うことになってしまった。セットアップする際にC:ドライブの空きがあまりないので、かなり予備操作をしてからのインストールを行ったのは前述の通りである。Office自体は、バージョンアップによって以前のデータと互換性がなくなるなどの懸念もあり、しばらく先送りにしてもよかったのであるが、MS-IME97の変換効率を試してみたかったのと、個人的に使う分には新しいほうがいいなという気分的なものである。Officeを買う際にインテリマウス付きの設定があり、価格差も少ないこともありマウス付きを選択した。

まずOffice97のインストールについて述べる。標準設定で導入してもよかったのだが、C:ドライブの空きが少ないこともあり、それなりに気を使ってカスタム設定で導入した。導入自体は順調に進んだのであるが、過去のWordの文書を開こうとしてトラブルが発生した。開かない。どうもテキスト扱いしているらしい。いろいろ調べてみたが、結局Word5のコンバートモジュールが入っていなかったのが原因だった。このあたりはせめてWord5だから開けない程度の警告はほしいものだ。付随的なことになるが、オンラインユーザー登録をしようとしてSignUpがないと言われてうまくいかないという問題もあった。この問題は、プログラムを検索してみたり、MSNをセットアップしてみたり、それなりに苦労したが未だ解決していない。 MS-IMEの方はどうかというと、はっきり言って使い勝手が今一つである。ATOK11と比較して、日本語のみのときの変換効率自体は悪くないのであるが、致命的なのは半角英字の単語が混在したときに、これらに続く文字を助詞として扱ってくれない。たとえば「ATOK11戸比較した場合」という具合である。また、変換後の確定操作において、操作量が多いようだ。半角文字を まとめて確定してくれないとか、句読点を別に確定しないといけないとか、ちょっとしたことが使いやすさを損なっている。まあ、これで間抜けなMS-IME95を駆逐できたのだから、よかったことにしておこう。


3月28日

●インテリマウス

こいつを買ってから2週間もたっている。旅行に行ったりで、Newsがたまったりして、つい使いそびれてしまった。つなぎ替えて、InnteliPoint softwareを導入するだけのことなので、大した負荷はないけれど、トラブルがあったりすると怖いし、使えるのがOfficeだけだから、あんまりメリットはないなと思っていたら、どうもAgentも対応しているらしい。秀丸もホイールだけなら対応しているし、それなりに利用価値はありそうである。

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