起動ドライブが満杯状態であることは以前から問題にしているとおりであるが、いくらC:を空けたところでまた新しいアプリケーションによって使われてしまうといういたちごっこ状態で、このままではいつまでたっても楽にならない。いっそのことC:ドライブを1GBに広げようということでパーティション構成を考えてみたけれど、現状の2GB HDDが2台という状態では、D:ドライブを1GBにするか、2台目のHDDにも基本領域を設定するかしか方法がない。D:を1GBにしてしまってはあとのデータの収容に苦労するし、2台目に基本領域を設定するのでは、ドライブの移動や交換がややこしい。そんなこんなで、結局増設しかいい方法がないという結論に達する。ドライブを3台にするのなら、余ったドライブを復活させてもいいけれど、これではやかましくなるし、発熱も気になる。ここは思い切ってドライブを増設しようということで、その線で検討してみることにした。
現状の2GBでは収容しきれないことからの増設であるから、当然検討対象は2GB以上ということになる。IDEだと安価に出回っている2.5GBとか3GBでC:を増やす分だけ確保するというのも一案であるが、中途半端に小さいドライブを買っても長期間の使用には耐えないと思われる。また、このクラスではかなりコスト優先のドライブが多く、たとえばFireBallTMなど4,500rpmとなっていて、現状のDORS32160に比べて見劣りする。それではと4GBあたりを考えてみると、7,200rpmの高速ドライブはそれなりに種類があるが、10万円以上したりして高価だし、なにより発熱や騒音が気になりそうだ。5,400rpmのクラスとなると急に種類が少なくなって、SCSIではIBMのDCAS-34330か、QuantumnのFireBallSTとなる。後者はあまり出回っていないから、結果的にIBM DCAS-34330しかないのが現実のようだ。インターフェイスは現状のままAHA-2940でも良いが、それなりに高いドライブを買うのだし、この辺で機能アップするのも悪い考えではない。UltraSCSIにするだけではちょっと芸がないので、DCAS-34330UWとAHA-2940UWなんてことになったのである。
AHA-2940UWとなると「今までのWindows95付属のドライバでは使えない」との情報もあり、手に入れる方法を考えないといけない。一番簡単なのは、正規のパッケージを買うことだが、それでもDOSのドライバは付属していない。それならまとめて、EZ-SCSIproを買ってしまえば、カード自体はバルクでもいいような気もする。日本橋のTwoTopでDCAS-34330UWは\77,800、AHA-2940UWの方はバルクだと\7,000程安いのだが、Wide-SCSIのケーブルを別に買うと\5,000位する。それならケーブル付きの正規パッケージの方がいいと判断して、「PCI Ultra WIDE SCSI Master」という大層なネーミングのパッケージを\33,500で買うことにした。事前に調べたとおり、DOS用のドライバは付いていないとパッケージに書いてあるので、DOSだけのためにちょっともったいないような気もしたが、\7,980でEZ-SCSIpro4.5Jを買っておく。
ディスクの再構成は後述するとして、ハードウェアとドライバがどうなったかを書いておく。Windows95は予定通り新しいドライバを要求してきたので、パッケージに付属のドライバで問題なく対処できた。それから、DOSの方だが、なんと現状のEZ-SCSI3.07Jでそのまま対応できてしまったのである。確かにバージョンアップは適時実施していたから、その間に対応したのだろうが、それではEZ-SCSIpro4.5Jは全く無駄になったのかというと、そうではない。なんとこのパッケージは32bitで、Windows95/NT専用だったのだ。結果的にWindows95環境で、EZ-SCSIproが使えるようになり、環境まで改善されてしまった。
ドライブも速いのが増えてきているので、いつまでもFirstSCSIのままでは性能が生かせないと思われるし、UltraSCSIへのバージョンアップを考えてはいたが、今回の4GBという大容量ドライブの購入をきっかけに、UltraWideにすることになったことは前述の通りである。読み出し速度は今まで使用していたIBM DORSで外周6MByte/sくらいだったから、そろそろ10MByte/sでは限界が見えてきそうだ。今回のDCAS-34330UWは、外周で8.5MByte/s程度とFirstSCSIでは対応しきれない速度であろう。このあたりを確かめるために、UltraSCSIを切った状態で、WideNegotiationを禁止してみた。効果はてきめんで、DORSもDCASも6MByte/s程度と、DCASのメディアの高速性がバスの遅さで生かされなくなった。もちろんこれだけならUltraSCSIで十分であろうが、そこはより速いドライブを使う場合の先行投資である。
ディスクの購入に伴い、ディスクの再構成を行った。主な目的であったC:ドライブの拡張と、DelphiやC++Bulderの導入を見越したF:ドライブの拡張を実施した。今回初めてデータの移動をTapeStor8000で行ったことが大きなポイントである。テープからのリストアに関してはまれに書き戻せないファイルがあったり、古いテープを要求されて、そこから既に存在しないディレクトリを復活にいったりと、本質的ではないにせよ問題があった点、期待していただけに残念な部分であった。このへんはあくまでもSeagateBackupの問題であり、修正されることを期待する。また、NTFSのパーティションをDOSから削除できず、OS/2Warpのツールを使用しなければならなかった点、パーティションツールの必要性を痛感させられた。
以下にパーティション構成を示す
従来 | 再構成後 |
---|---|
SCSI#0 IBM DORS-32160U 基本C:DOS&Windows&95(509MByte) 拡張D:スワップ&テンポラリ(509MByte) 拡張E:アプリケーション(1019MByte) |
SCSI#0 IBM DCAS-34330UW 基本C:DOS&Windows&95(1019MByte) 拡張D:スワップ&テンポラリ(509MByte) 拡張E:アプリケーション(1019MByte) 拡張F:コンパイラ&データ(1019MByte) 拡張G:DOS用ゲーム(509MByte) |
SCSI#1 IBM DORS-32160 拡張F:コンパイラ&データ(509MByte) 拡張G:DOS用ゲーム(509MByte) 拡張H:テンポラリ(509MByte) 拡張I:NT4.0J(509MByteNTFS) |
|
SCSI#1 IBM DORS-32160 拡張H:テンポラリ(1019MByte) 拡張I:NT4.0J(1200?MByteNTFS) |
|
SCSI#4 Syquest SQ3270S K:Removeable HDD |
SCSI#4 Syquest SQ3270S K:Removeable HDD |
SCSI#5 Plextor PX-12TS L:CD-ROM |
SCSI#5 Plextor PX-12TS L:CD-ROM |
サウンドカードはPC/AT互換機になってからずっとそのままで、まもなく4年になる。英語版のSound Blaster16ASPを買ったのが93年の7月、94年の5月にはWAVE Blasterを追加しているものの、全くと言っていいほど進歩していない。それでも性能的に画期的なものも出てこなかったし、音質も悪かったとはいえSoundBlaster以外のものに替えるには互換性の点でかなり冒険になるから、躊躇していたのである。
最近AWE64が発売されたけれど、32音分はソフトシンセサイザーでこれも大したことがないと思っていたところへ、AWE64Goldの情報である。ATAPIインターフェイスとかよけいなものを一切取り去って、音質を追求したというコンセプトがすばらしい。どこまで信じていいかというとCleative社だけに怪しいものだが、それでも私個人として音質とか画質とかそういったスピード以外の部分が大好きなだけに、\25,700(税別)を奮発してしまった。こういった部分は結果があまりはっきりしないものだから、どれだけ良くなったとはっきり言えるものではないが、それでも音がなめらかになっているし、結構いい感じである。
一応機械的な部分も書いておく。ISAのPNPカードなので、コンフィグレーションユーティリティーが付いてきて、こいつでIRQやDMAを割り当ててやる。問題は、DisplayカードにIRQ5をとられてしまって、無理矢理IRQをあげるのに苦労したこと。結局マザーボードでPNP設定をクリアしてやれば良かったんだ。それからROMに焼いてある通常のGMの音以外にサウンドフォントといって、通常のバンクを置き換えるものや、ユーザーバンクにロードするものが付いてくる。4MByteあるGM,GS,MT兼用のサウンドフォントを使ってみたが、確かにROMのものとは音が違う。それでもPCでDTMをするつもりはないし、まあMIDI音源としていい音がすればという考えだけで、この音をロードして使っている。
昨年の11月末に買っておきながら、未だに説明するのを忘れていた。とはいっても単に交換するだけだし、速度が速くなっただけで、大した違いがあるものでもない。あえて書いておくならば、オーディオコネクタが変わったので、今までのSB-TOSHIBAケーブルが使えなくなったため、CD-ROMに付いてきたケーブルと以前からのケーブルを合体させて作ったこと。それから、やかましいので気にしていたら、どうも回転数が速くなるとそんなものらしく、回転数を下げたら収まるとか、ちょっとしたことである。回転数を下げるためにはこのCD-ROMに付いてきたユーティリティが使える。
昨年3月に引退したはずの#9GXE64pro1600であるが、まもなくFlexScanE66Tがやってくることもあり、高性能なDACを買われて再登板することになった。買ったのが2年前の今頃で、proマークのない#GXE64proはその前の春か夏頃からあったから、構造的には3年前のカードになる。それでもWindows95のドライバは昨年春に新しいものが出ていて、2Dの表示はPowerWindow968より少し遅いかなというくらいで、それなりにいい感じで使えている。Windows95でゴミが表示されるというトラブルのせいで昨年正月にはROMを更新しているし、何より今さら「太平洋の嵐」なんて遊ばないし、動画表示性能が間抜けなところに目をつむれば、しばらく使えるかもしれないなんて思ったりもする。(たぶん更新されるだろうけど)
こんなことになったきっかけは、SCSIがらみでケースを開ける機会が何度かあって、気まぐれにPowerWindow968のDACを触ってみたら、火傷しそうに熱かったこと。昨年夏頃から常用している解像度だから、この状態で壊れるものでもないのだろうけれど、DACのピンも相当酸化しているみたいだし、どうも危なっかしい。175MHzのDACで1024×768Dotを水平同期75Hzで表示しているのだから、ドットクロックは80MHz程度であり、とても限界に近いとは思えない。やはりフルカラーだから負荷が重いのだろうと思ったりもするけれど、このままE66Tに移行するのはまずそうだと考えたわけだ。
買い換えることも考えているけれど、それよりもまず立派なDACの付いたカードがあるのだから、使ってみてから判断しようということにした。そのおかげで、今さらながら画質の重要性を再認識した。というのも、今まで1024×768dotを常用してきたのは画面が見にくいからで、それが#GXE64proなら1152×864dotが十分見やすくて、F557の制限で水平同期は72Hzまでしか上げられないけれど、PowerWindow968の70Hzとは明らかに違う。たぶんDACの性能と、アナログ回路の作り方の違いだろうけれど、このへんを忘れつつあっただけに思い出すいい機会となった。また、同期周波数を細かくいじれることも、ビデオカードとモニターの双方の能力を生かし切る意味で、結構重要なのだと再認識した。
長年の懸案であったディスプレイの更新を行った。価格は税込みで30万円。念願の20インチ、しかもドットピッチ0.25mmのトリニトロンである。さすがに33Kgと重くて設置に苦労したけれど、大画面の高解像度は非常に気持ちがいい。常用には適さないかもしれないけれど、1600×1200dotの大きなスクリーンサイズにして120pixel/inchで表示してみているが、水平同期も72Hz(これは#GXE64proの制限で、E66T自体は75Hzまで可能らしい)だからフリッカーもほとんど感じないし、使う気になれば十分使えると思われる。問題はこの解像度で使おうとすると、画面の描画に時間がかかることで、アプリケーションによる部分はあるにしても、このへんがビデオカードの限界かなと思ったりもする。
操作性については、AutoSizingボタンを押すだけでの位置合わせができるので、解像度や同期周波数を変えたときの対応が相当楽になった。また、一見メニューをたぐらないといけないかと思われた輝度・コントラストの調整も、矢印ボタンを押したら可能になっているなどなかなか良くできたインターフェイスだと思う。 今まで苦労していた色あわせも、色温度で一律指定できたりして、使いやすい。問題をあげるなら、現状6500Kで使っているのだが、ホワイト明るさが輝度を最高にしてちょうど適当かと思われるほどで、ちょっと輝度が低めなのが気になる。もっとも9300Kの設定で使うならこの問題はないのだろうけれど。
ディスプレイが新しくなったので、現状1280×1024dot 16bitColor水平同期85Hzで常用しているが、長時間使っているとDACが加熱するせいなのか、画面が微妙に暴れる。水平同期を75Hzにすると解消するので致命傷ではないのだけれど、それでも220MHzの最高級のDACでこれだったら先が思いやられる。次はReality 772にしようと思っていた矢先だけに、DAC内蔵のアクセラレータではだめなんじゃないかなんて思ってしまう。どんなグラフィックカードを使うにせよ、DACに放熱板をつけた方がいいのかもしれない。 もう一つ気になったことがある。CivilizationIIを試していたら、妙なところで表示が乱れるのだ。Power Window 968で1024×768dot 32bitColorの時はこんなことはなかったから、どうもディスプレイドライバの問題かと思われる。1152×864dotなんぞにしたものだから、プログラムが表示データを管理しきれなくなっているのかもしれないので、案外カードを替えてもだめかもしれないけれど。
やはりPowerWindowより遅いのが致命傷になって、#GXEpro1600は更新されることになった。条件的には1280x1024dotでフルカラーが出せて常用できることと、1600x1200dotでも70Hz以上の水平同期が可能なこと。このへんの基準でいくとViRGE/DXは条件的にぎりぎりで、安心できないから外すことになる。3D性能でいくとViRGE/VXで、信用できそうなメーカーでいくとアイ・オー・データ機器のGA-PG3DVX8とか、NumberNineのReality772あたりが候補となるし、他のチップではATIの3D PRO TURBOなどがそれなりに使えそうだ。3Dをあきらめたら、Matrox Millennium とNumberNine Imagine128 Series2も加わる。前述の通り同期周波数の微調整ができる方が望ましいし、他にも価格とか、DACのゆとりとか、さらにはアクセラレータチップが日本でメジャーかどうかとかを考えたら、Millenniumになったという次第である。もっともいい加減古いカードだから、3D関係の行方が見えるまでのつなぎということになる。4/30に日本橋で見て回ったところ、並行輸入の安いものは\28,000台からあったけれど、Windows3.1用ドライバのことも考えて、コマツソフトシール付きの日本語版がいいと判断。結局TwoTopにて\32,800で購入。
セットアップは順調にいくはずだったが、そうではなかった。それも、ソフト的な問題ではなく、VGAを認識しなくなって「起動しない」のである。もっとも最初差し込んだときはちゃんと動いているので、チップが壊れているのではなさそうだ。現象を調べていくと、しばらく使って暖かくなると動き出したりするので、どうも接触が怪しい。それでカード上のチップの足のうち危なそうなところを半田ごてで再加熱しては、差し込んで動かしてみる。何度か繰り返した後、うまく動くようになったのだが、それにしてもお粗末な品質管理だこと。エージングしてないのだろうか?
肝心の速度と画質の方は、まあまあ及第点というところ。速度的には16bitColorでは相当速いが、24bitColorではそれほどでもない。画質の方も、1280x1024dot24bitColor85Hzで使っていると文字に陰ができたりするので75Hzに落とすとかが必要だったし、今も1280x1024dot 16bitColor 85Hzで使っているが、文字に陰がちょっと出ている。このへんはDACが加熱してくるといけないみたいなので、放熱対策をすれば改善するかもしれない。Imagine128Series2のVRAM8MByte版を買えばこんな心配はなかったのだろうけど、さすがに\75,000位したからちょっと高いのと、チップもマイナーなので後々不安材料にもなる。逆にReality772だと画質的にはもっと厳しいと思われるから、Millenniumというのは無難な選択だったかなと思う。
意外な収穫だったのがこれ。HawkEyeも水平同期をいじれる機能はあったが、このツールは各解像度の中でも、色数などの条件を設定して調整できる。調整作業自体はもう少し改善の余地があるかもしれないが、すべての条件を完全に把握できる点HawkEyeよりすばらしい。もっとも設定を作成する元になるモニターとして現有のモニターより性能が高いものを選んでしまうと、調整作業自体ができないという仕様上の問題(バグ?)があったりするところがお間抜けであるが。
DACが加熱している件は、手で触れられないほど熱くなっていることを確認したので、やはり冷却が必要と判断して放熱器を取り付けることにした。当初はアルミ板に丸い足が剣山のごとく生えているタイプのものを貼り付けようとして、Intel486用のものを買ってはみたものの、パッケージに比べて放熱器が大きすぎて周囲の部品に当たってしまいうまくない。そこで、10x5mm角くらいの小さなものを二つ並べて貼り付けてみたが、取り付け自体には問題ないものの熱抵抗が大きすぎるのか手で触れられないほど熱くなる状況を解消できない。困った末にPentiumに付けていたSanyoのクーラーの底部が1mmほど飛び出しているのを思い出し、邪魔になるフューチャーコネクターのピンを折った末これを装着した。(熱伝導シールで貼った)これはさすがに効果的で、ファンを回せばほとんど温度が上がらない状態になるし、ファンを外した状態でも放熱器が暖まる程度で全く問題なく使用できる。現在この状態で使用しているが、運用上も1280x1024dotにて24bitColorを85Hzで使っても画像の乱れはほとんどない(若干の陰は出るものの、これはこのボードの特性のようなものと認識した)。ただ、ヒートシンクがあまりに巨大なので、もう少し小さいものに変更できないか検討中である。
Windows95用のドライバは、アメリカ仕様のものでも使用できるとのことで、matrox.comから最新のVer.4.03というものをもらってきた。ヘルプなどが英語になるものの使い勝手は特に問題なく、若干操作性も改善されている。画面のプロパティの中でもHotKeysの部分が独立して、キーの割付をしやすくなったこと、ディスプレイの詳細タブがMatrox独自のものにすり替えられること、等々である。
これもとりあえず試してみた。CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATをバイパスした環境で実行したが、ロードすべきBIOSのファイルを指定したバッチファイルが付いていたりで、簡単確実に実行可能であった。
ディスプレイの更新で、F557が台所のテレビとして余生を送ることになったため、これ用のスピーカーとしてEAB12130を引き取らせて新しいスピーカーを買うことを検討した。机の上があまり広い方とはいえないから大きなものは置く場所がない。机の下もいっぱいなのでサブウーハーがあまり大きなものも買えない。だからといって今のものより音が悪いと気分が悪いので、妥協できる線を探すとSONYのSRS-91とDIATONEのDS-71P、さらにナカミチのSP-3dが候補となった。そのうちDS-71Pは音質は良さそうだが、他の機器と比べて幅がある点で置けるかどうか不安な部分があった。SP-3dは一番安そうな点とディスプレイ周りのスペースの点ではメリットがあるものの、サブウーハーをどこにおくか悩ましい。フルレンジで音質も素直そうなSRS-91を第一候補として、ものをみて決めることにした。
まず、展示に場所をとる製品なため、あまり種類を置いていない店が多い。ソフマップのCicagoあたりがもっとも豊富だったが、それでもSRS-91とSP-3dがない。普段行かないような店まで回って調べて回ったところ、SRS-91は作りが結構ちゃちで中には投げ売りのところもある。SP-3dは全く見かけなかった。試聴もしてみてDS-71Pの音質がなかなかいいとわかったので、これを買うことに決定。\14,800にてTwo-Topで購入。5Kgの重さがあり苦労を予想したが、箱があまり大きくないせいか思うほど持ち帰りはつらくなかった。設置は何とかぎりぎり収まって、一安心。音質もなかなかのもので、今まで聞き取れなかったような微妙な音が聞こえてくる。問題は内蔵アンプに結構ノイズが多く、ボリュームを絞っても聞こえてくるあたり困りもの。
現状使っている1280x1024dot24bitColorのモードではV-RAM容量ぎりぎりで、キャッシュなどもできないだろうし、少しは余裕をあげた方がいいと考えて、メモリー増設に踏み切った。32bitColorを使った方が速いのではないかとの考えもある。4MByteで\20,800とちょっと高い気がするが、3Dに対応した本格的なディスプレイカードがでるまではmillenniumでがんばるのだから、これくらいはいいだろうとの判断である。
結果どれだけ速くなったかというと、今ひとつよくわからない。というのも、今まで多色高解像度のベンチマークを比較できるような形で保管してこなかったからである。まあ、freecellのビットマップ転送などは明らかに速いので、それなりに効果は出ているし、他のソフトでもスクロールなどは速いように見える。それでも結局は気持ちの問題だったりして。
MillenniumのDACも含めて、ケース内の加熱問題を解決するために、いくつかの試みを行った。
まずは、DACに貼り付けていたSanyoのCPUクーラーの件。さすがに大きすぎるので改善することにした。ピンを折っていただけのフューチャーコネクターを本格的に全て取り外し、元々付ける予定であった486用のヒートシンクを貼り付ける。フューチャーコネクタの半田がうまく吸着できなくて困ったが、結局コネクタが簡単に壊れることを発見。半田を溶かしながらピンを1本1本引き抜くことでうまくいった。ただ、放熱板が小さいせいか、従来と比べて若干加熱しているような気もする。
それからMillenniumのDACを冷やしてやるためのスロットからの吸気であるが、これはその辺によく出回っている緑色のファンを買ってきた。fjでの情報の通り、PCIバス用にファンを上向きにすることはできたのだが、問題は吸気でなく排気になってしまうこと。電気の極性を変えてみたりもしたが、ファンは回らずで、結局ファンのケースだけを使って予備に買ってあった4cm径の薄型ファンを付けてみることにした。取り付けには、ファンの口を大きくしたり、ファンが当たる部分を削ったり、結構手こずったのだがそれでもつないでみてがっかり。ケースがあまり頑丈でないせいもあり、相当やかましい。これでは使えないので、結局この件はあきらめてしまった。このため、安全を見越してフルカラー時のリフレッシュレートを下げることにした。1600x1200dotで72Hz、1280x1024dotで75Hz、1152x864dotで95Hzとした。常用している1280x1024dotでの75Hzというのはちょっとつらいが冷却問題が本格的に解決するまではやむを得ない。
それから、ケース内全体の加熱対策として、ケース全面下への吸い込みファンを設置した。共立電子で買ってきた8cm径のファンを取り付けてみたが、結構効果はあるみたいで、今まで吸い込むだけだったケースが、加圧されてベイの周囲から空気が吹き出している。また、本体下部の吸い込みもかなり強くなった感じだ。問題は、騒音。音が低いのでHDDなどに比べたらましだが、それでもかなりゴーゴー言っている。しばらく使ったあとでケースを開けて加熱の具合を見てみたが、HDDは依然熱くなっていて(50度くらいか?)あまりいい状態とはいえない。やはりケースの買い換えが必要かと思われる。
しばらく前からTwo-TopにIBM純正キーボードが並んでいたので気になっていたが、現用の富士通キーボードも2年半使っているので、買い換えることにした。PS/55システム用のものらしく、なぜかキーボードケーブルだけが別に付けてあるあたりがどうもよくわからない。ケーブルはタイ製だが、本体の方は日本製らしい。今まで結構ふにゃふにゃしたキーボードだったので、ちょっとしっかりしたものも使いたくなったのが動機。結構クリック音がするタイプで、スイッチ自体も最近ゴムが多いながバネが入っている様子で、押し込んだときのむにゅっとした感じが全くない。また、キーの頭もふらふらしないし、何よりしっかりしているのがいい。富士通の前に使っていたものも音が大きくてちょっとにていたりもするが、キーの安定性は全く違う。逆に使いにくいところは、キーがちょっと重めなのと、押し込んだときのショックがちょっと大きいので、このへんで疲れないかどうかというところ。まあ、もうちょっと軽く押す習慣が付けば、このへんは解決するかもしれない。それから、キーのクリック音である。本格的にタイプしているときは、クリック音があった方がうまくリズムに乗れていい と思うのだが、逆にカーソルコントロールとか、スクロール操作をしているときに結構大きな音を立ててくれるので、耳障りである。
バージョンアップのために「アップグレードキット」なるものを安く販売している。これを買ってきてバージョンアップした。機能的にはFAT32に対応するとか、あまり関係ない部分が多いが、唯一関係するとしたら、WindowsNT4.0についても考慮されている点であろうか。インストールはWindows95上からもDOS窓を呼び出すためのPIFが付いていて、これで実行できる。ブートセクタの書き込みができなくて、SAMを切ってみたがそれでもだめ。結局FDからブートしてやっとインストール完了。あとマニュアルが相当立派になっている点、追記しておく。以前から各種OSのインストール方法など詳しく書いてあってなかなか感心できるものであったが、さらにOSのバグや他のベンダーのツールの紹介もあり、各種OSを組み合わせて使う場合の参考書として使えるほどの仕上がりになっている。
ホームページに取り込もうとした画像の品質の悪さに愕然として、急遽スキャナーを検討することにした。LogitecのScanManColorを使ってきたのであるが、長期間使ってくたびれてきたのか、あるいは受光部が汚れている(掃除はしたつもりだが)のか、どうもスキャン方向に濃度むらが出てしまうのである。以前から専用インターフェイスが必要なことも気になっていたし、緑の色ずれ(スキャン後に補正可能)は出るし、第一うまくスキャンするのが難しいことも結構不満ではあったから、まあいい機会であろう。
DOS/V Magazineに低価格スキャナの比較記事があったが、たいてい400dpiくらいまでのもので、ホームページ作成専用になってしまう。それなりの精度でカラープリントあたりから部分拡大スキャンするとなると、600dpiはほしい。それではと、各社のスキャナをWebで調べてみたら、600dpiクラスのものが10万円弱で手にはいる。あまり出回ってなさそうなのを除くと、候補としてはEPSONのGT-9500とCanonのCanoScan600、HPのScanJet4Cあたりとなる。
設置場所があまりないのと、品質も良さそうだとの判断で、CanoScan600をターゲットに買いに走ることにする。結局価格的にまたまたTwoTopが安価で、税別\76,500。ただし、オプションソフトを買わないと使えないのがまた難問で、こいつがSofmapで\12,000。さらにSCSIケーブルがいるのだが、PCは机の横、ScannerはMonitorの上に置こうというたくらみなので、それなりに長いケーブルが必要。2mの50pin高密度<->50pinアンフェノールが\3,848。なんだかんだあわせて\97,000ほどかかってしまった。
先月に買ったAHA-2940UWは、WideとNarrowで両側をつないでしまっているので、SCSIカードは新しいものが必要。引退していたAHA-2940に復活願うことにする。もちろんこの事態は、SCSI接続のスキャナーを買うと決めた時点で決めていたことだが、外部に長いケーブルをつなぐことになるので別のカードの方が安心できるという意味もある。
SCSIカードの2枚差しは初めてだが、特に問題もなく認識している様子。Windows95は新しいカードを認識して、Windows95CDを要求してくるが、Adaptecの最新ドライバが入っているので、現在あるものを使うように指示してきた。さらにWindows95はSCSIスキャナーを認識しているあたり、なかなかいい感じだ。
早速オプションで買ったScanCraftCSというソフトを導入し、Photoshop4.0からTwain32のドライバで、CanoScanの動作を確認する。ちょっと妙なインターフェイスのソフトだが、まあ特に問題なく動作している。このあとケースを閉じるためにPCを一度落として、再度立ち上げて再びCanoScanを使おうとしたところでトラブル発生。どうもSCSI-IDが違うようなことを言っている。いろいろ調べたら、ScanCraftCSのコンフィグレーションでSCSIのホスト番号が違っていることを発見。以前は1だったのに、今は0だ。さっきはあとからドライバを読み込んだのでホスト番号が1だったのが、今度は最初からドライバがあったからホスト番号が若くなったに違いない。まあ、これはこれで設定し直したら済むのだが、ホスト番号が簡単に変わってしまうのって、ちょっと問題。Windows95は毎回番号を振りなおしているのだろうか。それともBIOSのスキャン順なんだろうか?どうも気になるが、そのうち調べておこう。
スタートボタンから手繰ってScanCraftCSを起動した場合だけでなく、PhotoshopからTWAIN32で呼んだ場合でも、結局同じプログラムが動く。これはこれでいいとしても、このプログラムの補正機能が使いものにならない。色別にカーブをいじれるとか、ハイライト・中間・シャドウの3カ所で色補正ができるとか、シャープネスもスレッショルドや補正量や補正ピクセル範囲がいじれるとか、基本的な機能が欠落している。それだけではない、色補正機能やシャープネス機能はスキャン後の修正で、10bitから8bitへの変換時に操作できるのは各色同一のカーブのみなのである。これではコントラストや露出の補正しか10bitでスキャンした効果が生かせない。しかもややこしいことに、スキャン後にコントラストや明度を補正する機能も別にあったりする。せっかくスキャナ自体は速くて小さくて高性能なのに、こんな間抜けなスキャンソフトではあまりにももったいない。ソフトの設計者に、どういうつもりでこんな仕様にしたのか、一度聞いてみたいものだ。
使い初めて一月になるので、使い勝手を整理しておく。
まず画質の点。常用している1280x1024dotでの評価である。さすがに大きいせいもあり、若干の色むらが出る。北向けにおいているので地磁気の影響もあるだろうが、若干画面を回転させる形で補正している状況。それでも完全になくならないが、この程度はやむを得ないであろう。フォーカスや色ずれなどはほぼ完璧である。リフレッシュレートを上げると文字に陰が出るが、これはMilleniumの方が怪しい。サイズでは、大きいのは覚悟していたが、画面の枠が結構大きめなので、圧倒されるような感じになる。強度的な問題もあるだろうから、単純に小さくすればいいというものでもないけれど、少しでも小振りになればありがたい。それから管面処理。エルゴパネルという高級品だそうだが、F557と比較してそんなに反射が少なくなったとも思えない。むしろ表面がプラスチックなので、傷を付けないように気を使うのが結構負担になる。
1600x1200dotの解像度は、あまり使えたものではない。ディスプレイカードの限界に近いせいもあるが、色むらもより目立つし、ドットピッチ0.25mmではちょっと無理があるようにも思える。それでも1024x768dotが限界だと思っていたF557が、ディスプレイカードを変えたら1152x864dotが余裕で使えた件もあるので、案外Imagine128VRAM8Mあたりだと使える可能性もある。(※注 1600x1200dotがあまり使えないと書いたが、2001年春ディスプレイカードをCANOUPUS SPECTRA F11に変えたところ、常用に十分な品質になった。詳細は関連情報を参照されたい。)
以前のバージョンがなかなかすばらしかったので通販でバージョンアップしておいた。機能的にはRegistryTrackerという、常駐してレジストリの変化を追跡してくれるツールが付いたこと、これにあわせてレジストリのエディタも付いて、レジストリまわりが強化されたことが大きな変化である。他にも、FileCompareというファイル比較のツールの付属、32bitのFATに対応したことなどがあるが、このへんは私にとってあまりメリットがなさそうだ。(もしかして、トラブルがあったとき、案外FileCompareは役立つかもしれないけれど…)
おまけ?として、CrashGardというのが付いてくる。常駐してクラッシュしたプログラムを救ってあげるものらしいが、今のところ恩恵がないので何とも評価しがたい。
今回常駐プログラムが2本増えたので、タスクバーはとても賑やかになった。時計を別にして13個ある。
2月から使っているForteAgentであるが、その間にメジャーバージョンアップと若干のバグフィックスを経て、現在Ver.1.01になっている。当然英語版を無理矢理日本語で使用するという状況が続いているのだけれども、これを使うようになってから、使いやすさもあってNewsの使用率が格段に高くなった。
接続する前にdelegateを起動しておかないといけないことと、投稿する際の入力時に文字の打ち換えがちょっと難しい(マウスで選択してから打ち換えるか、2バイト文字を意識して削除するか)以外、苦労することは全くない。また、SPAM対応機能が付いたので、若干使い方にノウハウはいるものの、余分な記事を読まなくていいのが何とも気分がいい。
いい加減に放置していたホームページを本格的に立ち上げることにした。そこで大きく役に立ったのが、一太郎7に付いてきたHomePageBuilderである。つまらない体裁制御や、インデックスの作成のためにエディタでタグを打ち込むのは非常に苦痛なのでこいつ(Ver.1.2)を使うことにしたのだが、なかなかいい感じで使えている。
機能的には足りないところもいっぱいあって、何でもかんでもコントロールできるわけではないのだけれど、うまく入力できないところはソース表示で修正すれば問題ないのがすばらしい。理解できないタグが修正に関係ない部分にあったとしても、変なお節介をすることなく、そのまま残ってくれる。imageの回り込みが処理できないとか、他の文書へのキーワード設定が簡単にできないなどの問題や、JavaScriptを挿入するなどの操作は全てソースレベルでの修正による。そんなわけで気に入ったから、2.0にアップグレードすることにした。
IBMのWWWサイトでアップグレードを申し込んでみたのだけれど、数日経つと振込用紙が送られてきた。振り込みを確認してから発送するとのことで、Internetの高速性が全く生かされていない。このへんは請求書同封で商品を発送するとか、受取人払いにするとか、もうちょっと工夫がほしいものだ。(参考までにATOKのバージョンアップでJustSystemはこういう粋な対応をしていた)
HomePageBuilderの2.0がWWWにて申し込んでから3週間ほどかかって届いた。エディタ本体ではユーザーインターフェイスには大きな変化がなく、各種のタグへの対応が強化されている。さらに、「リンクのチェックとファイル転送をしてくれる「リンク・みるだー」、フレームを作れる「フレーム・エディタ」、さらにはアニメーションが作れる「ウェブ・アニメーター」など、ツールが大幅に増加している。マニュアルもVer.1.2と比べてかなり進歩していて、チュートリアルとリファレンスを明確に分けている点評価できる。また、従来強制的に挿入されていたテキスト改行[CR,LF]が、今回のバージョンでは明らかな行末以外挿入されないようだ。Netscapeで[LF]の位置に若干の空きが出る点、ちょっと気になっていただけになかなかありがたい変更である。(※注:せっかくバージョンアップしたのだが、作られるHTMLがあまりきれいでなく、ソースの確認もできないので、結局本格的には使用できなかった。結局年末にはSymantec VisualCafe、さらに1999年にはMacromedia Dreamweaverが常用となる。)