長年使ってきたEPSON MJ-700V2C(購入したのが、1994年の年末だから、5年半以上も使い続けたことになる。)が故障したので、昨年8月に買い換えた。年賀状での使用も終え、筆者としての使用形態はほぼ網羅したと思われるので、この辺で報告しておく。
PM-820Cを選択するにあたっては、あまり考えずにEPSONのインクジェットを選んだ。使用目的が、日常のちょっとしたプリントアウトと年賀状の印刷だから、カラー印刷の品質がよくて速度が速ければ、あまりこだわるべきところはない。Windows95を使うことももうないだろうから、インターフェイスはUSBにしておく方がいいと思った程度である。それでも上位機種にしたのは、その方が長く使えそうな気がするという直感的なものである。Canonなどの他メーカーにしてもよかったのだが、あえてEPSONを外すだけの理由もない。結局無難な選択をしたわけだ。
接続や、ドライバのインストールなど、特に何の問題もなく使用できている。速度も以前と比べて格段に速く、印刷品質も高い。用紙の送り方法の改良で、下側3mmまで印刷できるのも地味なようで有効な改良点である。あえて問題にするとすれば、カラーインクの消費が比較的早めであるような気がする(根拠はあまりない)のと、 ドライバの設定で色補正の方法がやたらと多く、それをサポートするだけの情報があまりにも少ないことである。 特に後者の問題は、画面の色温度やディスプレイカード、スキャナなどが複雑に絡んだ問題であるため、確かに簡単に説明するのは困難であるが、印字品質にこだわりながら、色のコントロール方法を説明しないのは片手落ちであり、もう少しまじめに取り組んでいただきたいものである。現状では試行錯誤で思った色調に合わせ込むしか方法がない点指摘しておきたい。
また、画像管理や修正・印刷を行うためのソフトが付属してくるが、筆者の場合これらの用途にはPhotoshopを使用しているので、全く使用していない。画像処理ソフトを所有していない利用者への配慮と思われるが、これらもコストに上乗せされているのかと思うと、若干不愉快ではある。
Webで情報収集していたら、VIA AGP chip setを使ったWindows2000コンピュータでランダムにロックアップするという情報が目にとまった。確かに今使っているコンピュータも時々意味もなく止まる。単純にWindows2000が不安定なだけだと思っていたが、明らかな問題があるようだ。
原因として2つ上げられていて、 Windows2000のAGPドライバに問題があるというものと、メモリーアロケーションの問題というものである。
前者に関しては、以下のURLに詳しい情報があるが、Windows2000のAGPドライバがVIAのチップセットに正しく対応していないというもので、Microsoftからパッチが配布されている。
http://support.microsoft.com/support/kb/articles/Q261/6/06.asp
また、後者に関しては、 以下のURLに詳しい情報があるが、AGPを使う一部のアプリケーションでビデオドライバで確保されたメモリーが競合を起こしてしまうことによるらしい。これは、レジストリを修正することで解消でき、レジストリデータの配布も行われている。
http://support.microsoft.com/support/kb/articles/Q270/7/15.ASP
私の使用しているMillennium G200の発売元であるMatroxも、以下のURLで同様な情報を提供している。
http://www.matrox.com/mga/support/faq/subject_faq/gen_ts3.cfm ←※リンク切れです下記参照
※その後上記の対策状態で1ヶ月使用しているが、ロックアップも減り確かに安定度は向上している。それでもWindows2000
Professionalはごくまれに機嫌が悪くなる点、補足しておく。(2001/3/17)
※MatroxのサポートのURLは以下のように変わっている。(2002/10./6) http://www.matrox.com/mga/support/faq/details.cfm?id=105
「鬼束ちひろ」のCDを買ったことがきっかけとなって、PCをオーディオ再生装置として利用することを考えた。今住んでいる家が狭くて、まともなオーディオ機器が置けないので、長年使い込んできたアンプやスピーカーは実家で眠ったままになっている。妻の持ち込んだCDラジカセはあっても、音質も今ひとつであるし、それならPCに接続しているDIATONEのDS-71Pの方がフルレンジで素直な音が出る。スペースにも無駄がない。
最初は単純にPlextor PX-32TSからWindows付属のCDプレイヤーなどで再生していたのだが、あまりにも芸がない。 せっかくPCを使っているのに、操作性はCDラジカセ以下である。以前からWinampで色々なデータを再生できることはわかっていたので、CDからmp3などのデジタルデータを作成できれば、いちいちCDを交換しなくてもいいし、CDという媒体にとらわれず色々な再生方法をとることができる。そんな(今から思えば当たり前な)ことを考えて、デジタルでの録音方法を試行錯誤した。
CD-Rを書き込むために使っているB's Recorder GOLDでWAVファイルを作ることは問題なくできるが、これはアルバム情報(CDDB)がうまくとってこれないうえ、別途mp3への変換も必要なので却下。RealJukeboxをダウンロードしてきて、デジタル録音をしてみたところ、操作性もなかなかいいし、CDDBの情報も英語ではあるがダウンロードできる。それでも、日本のアーティストにはやはり日本語がほしい。市販のソフトも店頭で調べてみたりはしたが、値段の割に今ひとつ代わり映えがしない。
結局VectorからMP3 Studio Unreal 2(ランドポート株式会社)とM3SE Pro.(有限会社アンリアル)をダウンロードして試用してみた。両者とも音質にこだわったものとのことで、オーディオ以外の余計な機能もなく、比較的シンプルなものである。日本語のCDDB情報を利用できる点も同じである。それでも、前者は機能がより多くなっていて、画面デザインなども美しい。しかしながら、フォルダ設定の柔軟性など他のソフトとの連携の点で使いづらい点がみられた。さらに、起動時や設定ウインドウを開くのに数秒待たされるなど、かなりストレスを感じさせられる点が不満であった。後者は、設定の柔軟性(出力するファイルの構成やmp3変換時のオプション)が抜群で、動作も俊敏である。しかし出力フォーマットもWAVとmp3に限定され、編集やエフェクトの機能などは一切無く、ちょっと変わったことをしようとすると、手も足も出ない。
Software | Real Jukebox Basic | MP3 Studio Unreal 2 | M3SE Pro. |
---|---|---|---|
CD入力 | ○ | ○ | ○ |
ファイルから変換 | ×(Plusは○) | ○ | ○ |
WAV出力 | ○ | ○ | ○ |
mp3出力 | 32mono,64-320Kbps | 32-320Kbps | 64-320Kbps |
mp3(VBR)出力 | ×(Plusは○) | ○ | ○ |
WMA出力 | × | 32mono,48-160Kbps | × |
RealAudio出力 | 32-96Kbps | × | × |
CDDB日本語 | × | ○ | ○ |
エフェクト・編集 | × | ○ | × |
CD-R(RW)書き込み | × | ○ | × |
出力サブフォルダ変更 | ○ | × | ◎ |
出力ファイル名変更 | ○ | × | ◎ |
プレイヤーとしての利用 | ◎ | ○ | × |
マニュアル | helpファイル | なし | htmlファイル |
価格 | 無料(Plusは$29.99) | \5,000 | \3,000 |
その他 | アルバムの管理機能あり | デザイン優秀 各画面を開くのが遅い |
エンコードオプション豊富 |
それでも、単機能で確実な動作ができ、他のソフトと柔軟に連携させることができる点で、私は後者のM3SE Pro.を選んだ。 MP3 Studio Unreal 2のメリットである編集機能は、あまり使いやすいものではないし、何より編集自体日常使用するような操作ではない。もし音声データの編集が必要になれば、別ソフトを調達する方がいいと考えた次第である。書き込みにしても、B's Recorder GOLDで行えば何の不自由もない。そんな訳で、M3SE Pro.を即日購入することにした。 Vectorのクレジット決済で、税込み\3,255。ライセンスキーは3分あまりで発行され、すぐ使えるようになった。
M3SE Pro.の使用感であるが、mp3の出力自体はあまり速いとはいえないが、複雑な設定をせずとも十分な品質で録音ができ、しかもVBR(可変ビットレート)でのビットレート選択も適切で、むやみにファイルサイズが大きくなることもない。CDDBからの情報取り込みも、複数の候補があればその中から選択できるなどと親切で、その際に半角・全角の変換ができる点も気が利いている。