電源を交換しても静かにならないので、HDDを何とかしようと考えた。ディスクが3台になっているし、過熱の心配もあるから、減らした方がいい。とりあえずDPES-31080SとEmpire1080の代替として、2GByteのSCSIドライブをと思って選んだのがこれ。回転数は5400rpmだが、IBMのことだから記録密度も高そうだし、そこそこ速いだろうという期待もあった。何より、IBMのドライブは消費電力が少なくて、静かな点が決定要因である。このドライブはそんな期待に応えてくれた。スピードこそDPES-31080などと比べて若干速いかなといったところだが、何より消費電力がびっくりするほど低く、しかもケースに入れずとも騒音が気にならないほど静かである。容量が増えているのに静かだというのは何とも不思議な感触だ。\5,000プラスほどで、DFRS32160という7200rpmのドライブもあり、速度面で一時は後悔もした。しかし、こいつはやかましいとの情報もあり、今のところ最適な選択だったような気がする。(※注 このドライブは後日買ったDORS-32160Uよりも静かなことが決め手となって2000年夏まで現役であった。)
ディスクの置き換えに伴うパーティションの構成は以下の通り。最初はST-5850Aをそのまま残す形で構成していたが、より静かにしようという企画で、日をおいてDPES-31080Sが復活することになった。結果的にはQEMMのStealthの効きもよくなったし、速度的にも見劣りしないのでメリットは大きい。
従来 | 再構成後 |
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IDE#0 Seagate ST-5850A 基本C:DOS&Windows(512MByte) 拡張D:スワップ&テンポラリ(302MByte) |
SCSI#0 IBM DEPS-31080S 基本C:DOS&Windows&95(512MByte) 拡張D:スワップ&テンポラリ(512MByte) |
SCSI#0 IBM DEPS-31080S 拡張E:アプリケーション(511MByte) 拡張F:コンパイラ&データ(511MByte) |
SCSI#1 IBM DORS-32160 拡張E:アプリケーション(511MByte) 拡張F:コンパイラ&データ(511MByte) 拡張G:DOS用ゲーム(256MByte) 拡張H:テンポラリ(256MByte) 拡張I:OS/2Warp3.0J予約(256MByte) 拡張J:WindowsNT3.51J 予約(255MByteNTFS) |
SCSI#1 Quantum Empire1080s 拡張G:DOS用ゲーム(256MByte) 拡張H:テンポラリ(256MByte) 拡張I:OS/2Warp3.0J(258MByteHPFS) 拡張J:WindowsNT3.51J(258MByteHPFS) |
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SCSI#4 Syquest SQ3270S K:Removeable HDD |
SCSI#4 Syquest SQ3270S K:Removeable HDD |
SCSI#5 TOSHIBA XM-3701TA L:CD-ROM |
SCSI#5 TOSHIBA XM-3701TA L:CD-ROM |
Windows版が発売されたので買ってしまった。太平洋の嵐2があまりに面倒だったのに閉口していたので、資源の輸送などが自動化されている点など、より楽しみやすいものとなっている点は評価できる。操作性もなかなか工夫されていて、Windowsとの相性も良い。
ただ、資金や資源の確保量に上限があり、無駄にならないよう気を使わなければならないというばかばかしい部分がどうも納得できない。また、航空機の出撃が1日1回に制限されていたり、航空隊出撃や艦隊攻撃のタイミング調節ができない(攻撃する設定にしておいて、攻撃先を問い合わせられるまで待つ)点など、作戦上不都合な点も多い。
このゲームの特徴である指揮官が登場する点は、歴史的な知識を得られる点などで、興味をそそられる部分もあるが、艦隊だけではなく戦隊レベルにまでいちいち指揮官を付けてやらないと士気が下がって使いものにならなくなる点は、どうも不可解だ。それならそれで、適当に気を利かせて任命してくれるとか、もう少しプレイしやすい仕組みがあってもいいと思う。
戦闘は空中・地上(海上)・海中の3層に分けられたHexマップで行われ、階層が異なれば他の国籍の軍も同じ位置に進入できる点は大戦略などと比べて工夫の跡が見られるが、何せ艦隊の上空に航空機が1機でもいれば航空攻撃ができないのは不可解である。隣の座標でも爆撃できるくらいの工夫がほしい。また、航空隊は戦闘機も爆撃機も混在したままで編隊にされてしまい、戦闘機を有効に使えないのも不便だ。
総合的に見て随所に工夫の跡が見られるが、完成度としては今一歩かなと思う。
前作のバージョンアップである。ユニットの種類が増えたり、立体的な表示になるなど、進歩のあとが見られるが、画期的なものは少ない。
まず、外交的な操作が大きく進歩していて、色々な交渉を行えるようになっている点は興味深いが、まだまだワンパターンである。しかも、敵が弱い。科学技術や都市の設備にあまり熱心でなく、やたらとユニットをたくさん作って戦争を仕掛けて来るという間抜けな戦略しか持ち合わせていない。これではプレイヤーの担当する国が、飛び抜けて進歩してしまい、交渉も何もあったものではない。
もう一つの大きな進歩は、ユニットに耐久性が与えられたことだ、損傷しても修理することで再利用できるので、より現実的になっている。
メモリーの暴落で、32MByteのSIMMが2万5千円ほどになったので、増設することにした。5万円強の出費で64MByte増設され、Windows95を起動した程度では未使用物理メモリが常に残っているという裕福な状態に変貌した。これで同時に買ったPainterを使って大きな画像を編集してもスワップがほとんどない。(※注 この時点では96MByteのメモリーがフルに使われておらず、メモリーマネージャーをQEMM8にする事で解決する。)
ArtSchoolを買ってから興味を持っていたPainterのWindows版であるがやっと日本語版が発売された。ArtSchoolのすばらしいペンの機能は健在で、しかもそのペンがかなりの自由度でカスタマイズできるという、すばらしいソフトである。テクスチャを扱えることもArtSchoolと同様で、加えて外部のライブラリを使用することが可能。フローターという形でレイヤーを扱えたり、複数のマスクを切り替えて使えたり、データの扱いもPhotoshop並になっている。あえて欠点をいうとすれば、機能が多い分操作性が犠牲になっているような感じがするし、ボタンの配置や割り付けなどPhotoshopの方がこなれているようにも思える。しかしこれらはPainterのすばらしい描画機能と比べれば、些細な問題であり、慣れによっても克服できるものであろう。むしろ、希に起こる描画中のメモリ例外が最もやる気を失わせる要因ではないだろうか。(※注 結局使いやすさや安定性の問題がネックになって、Photoshopには勝てないままPainterの使用頻度は上がらなかった。)
Infowebのつながりにくさと遅さで閉口して、インターネットへの接続はしばらくお休みしていたが、CompuServeでも接続できるとのことで、試してみるとこれがなかなか速い。もっともこれは接続料金が馬鹿にならないので、あまり積極的に使うわけにもいかないが、これがきっかけとなって、環境改善に取り組んでみた。次に試したのが、ASCII-Net。自動接続はできないものの、これがなかなか速いし、何よりInfoWebよりも安い(3分20円)のでこれは使える。そんなこんなで、自動接続もしたいし、8月3日にNiftyなどで色々情報を集めてみたが、どうもWindows95のダイアルアップスクリプトツールが怪しい。どう考えてもまともに動いていないのだ。Plus!について来たものを使っていたけれど、これを外してWindows95のCDにあるものを使ってみると、今度は動こうとするのだがラベルで文法エラーになる。こいつも怪しいから、今度はネットからダウンロードしたものに置き換える。やっとこれで正常動作。
ASCII-Netを使い初めて、やっとWWWサーバーを見る本格的な環境となったのであるが、ここで問題になったのは、Netscapeを要求するサーバーが多いことである。文字組がくずれたり、その他色々不都合が発生するのに嫌気がさして、Netscapeも用意することにした。最初はNetscapeから2.02Jをダウンロードしたが、どうもブックマークを使おうとすると保存できなくてエラーとなる。設定を色々変えてみたがダメ、まともに買っていないからダメなのかと思い、8月9日にNiftyで\4,000で買うがこいつも症状は同じ。結局これが改善されたのは、英語版の3.0Beta2をダウンロードしてからのことである。
もう一つNetscapeでまずかったのが、キャッシュのディレクトリをInternetExploreと共用しようとして、(今から考えたらそれぞれ管理方法が違うのだから馬鹿みたいなことなのだけれど)失敗したことがある。おかげでIEのキャッシュが壊れてしまって、かなりの無駄になってしまった。
ASCII-Netからppp接続するようになって、問題になったのがモデムの性能である。Zoom V34Xはなかなか28,800bpsで接続されないのだ。最初はこんなものかとは思っていたが、どうも気になる。いぜんどこかのモデムメーカーの広告で、接続速度の高さをアピールしているものがあったが、モデムによってこのへんは違うものらしい。そんなこんなで性能の高そうなものを探していたのだが、どうもHeysかUS RoboticsかSupraあたりが良さそうだ。お盆休みに買いに走ったけれど、なかなかものがなくて、結局TwoTopにあったUSRのCOURIERを\54,800(税別)で買ってきた。他のモデムが2万円台で売っている中、2倍以上の価格なので躊躇したが、決め手になったのはファームウェアがアップグレードできることと、ブランドと、デザインである。もちろんHeysOptimaやSupraが売っていれば値段的にこちらへ流れたかもしれないが、ものがなければどうしようもない。USRのSportsStarもあったが、これでは面白くない。
さっそく使ってみたが、こいつはアメリカ仕様である。まあ安かったのでこれはいいとして、ダイアル速度が10ppsなのが困り者。最近は慣れたが、当時はかなり色々調べたものだ。ファームウェアもアップグレードしたが、これも効果無しであった。それから肝心の接続速度の方であるが、こちらは確実に28,800bpsで接続できるという結果で、当初の目的は達することができた。接続の安定性も高く、ときどきエラーでARQのLEDが消えたりしているが、すぐ回復してくる。接続自体が切れてしまうことはまずない。
InternetPPP接続料金が膨大になり、8月にはASCII-Netだけで2万円と相当まずい状況になったため、定額制のプロバイダーを探すことになった。まず重要なのは、プロバイダーが上流と十分な接続をしているかどうかである。既存のInfoWebとASCII-netを利用して、プロバイダーの運用するWWWサーバーにアクセスすることで、上流との接続性を調べた。また、プロバイダー内での接続は、会員数などでそれなりに想像できるため、上流との接続がよいとわかれば、あとは電話がかかるかどうかで判断できるはずである。当然安くするのが目的であるから、現状のASCII-Netより高いものは問題外である。
候補になったプロバイダーはたくさんあるが、結局完全に調べきれるものでもなく、ある程度プロバイダーの信頼性らしきものと、二次プロバイダーなら、上流がまともである(InfoWebやMeshやBekkoameでない)こと、提供されるサービスの内容がきちんと説明されているか、プロバイダーの情報公開がまともに行われているか、などで判断することになる。それなりに候補として残ったのは3-WebとGlobalOnLineで、前者は上流がSPINというまともなもので、しかも東阪の2カ所で接続しているというのがメリットであるが、あくまでもSPINに依存したものになっていて、しかもターゲットが家庭ユーザーであり、私が主に使用する時間の混雑がどうも気になるという不安がある。後者は規模は小さいものの一次プロバイダーであり、しかも2本のT1アメリカ直通回線を持つというメリットがある。問題は大阪があくまでも東京に従属する形の512K接続であることで、しかも国内への線が細い(NSPIXPへT1があるのはいいが、他の一次プロバイダーのNSPIXP行きのルーターは超混雑していることが多い)のがどうも気になる。VISAで年間契約ができないのも問題だ。
最後はWorldPCExproの会場でVISA年間契約が可能でしかも1カ月のサービス付きに踊らされて、GlobalOnLineと契約することになった。また、3-Webも体験アクセス権をもらって、比較検討もしてみたが、確かに上流とのホップ数はGOLの方が相当少ない。問題は混雑してくると規模が小さいせいか内部の反応も悪くなることで、しかもそんなときはNSPIXPも混んでいるから、相当苦しくなる。それでも同様の状況はASCII-Netでも存在したわけだから、年額3.5万円という安価な契約である以上、ある程度は我慢すべきかもしれない。(※注 NSPIXPの問題は、NEPIXP2,3が開設され、これらに接続されるようになって解決した。)
高速通信時の負荷低減を狙ってアクセラレータカードを買ってきた。COURIER自体はシリアルの最高速度が115,200bpsで、ESPによる高速シリアル通信のメリットはない。しかし、115,200bpsはNS16550の通信能力上限であり、いくらCPUが高速でも16bitのFIFOのみではバッファのオーバーフローによる速度低下がありそうだし、何より負荷が高いこと自体、WWWなどでの表示しながらの使用には問題が多いと思う。そんなわけでESPを買ったのだが、体感速度の変化はわからない。それなりに速いかなという気はするが、気持ちの問題かもしれない。
それより気になるのは、1つ増えたはずのシリアルポートが、IRQの競合でうまく使えていないことである。本来であればIRQ9か何かで、COM3にして使おうと思っていたのだが、この設定だとどうもうまくモデムを認識しない。Windows95自体のPnPが直接COM3の時はIRQ4を決め打ちで使っているような気配であり、システム設定でのIRQ変更がうまく効いていないように思える。このへんは将来ドライバがバージョンアップすれば解決する問題かもしれない。というのも、Windows3.1では、ESPの設定を細かく調整するツールがあったりで、Windows95用の方がかなり見劣りすることからも、まだまだ改善されそうな気配だ。(※注 結局これは改善されないまま。)
CCT/WinがいっこうにWindows95に対応しないので、見限ることにした。代替として秋保窓で探して選んできたのが秀Term for Windows95 Ver3.15とEmTerm95 3.14である。どちらもWWWサーバーから取って来るという何となく時代の流れを感じさせる入手方法だ。結果的にまずはじめに使ってみた秀Termがなかなかの使い心地で、何より従来のログの取り方を踏襲できることが判明したため、メジャーなものが使えてこれで機能的に問題ないなら、あえてマイナーなものに手を出す必要はないと考え、さっそくNiftyでレジストすることにした(\5,000)。それなりに通信コストはかかったにも関わらず、EmTermは解凍すらしていない。
ついでだが、GOLとの接続で、shellを使うのにtelnetしたいためにもらってきたのがフリーソフトのTeraTermProVer2.0である。DOS窓でならtelnetはあるのだけれど、さすがにこれは使いたくないのでこれを選んだ。とりあえずtelnetには大した機能を求めないのでこれで満足していたが、秀TermもWindows95版になったVer.3以降、Telnetに対応しているので、切り替えも検討中。それから、FTPもできないと困るのでWS_FTP Ver.4.04LEという機能限定版をもらってきた。こいつはアメリカもので、何となく作りが派手な印象。転送テストは問題なかったので、当面これでいいだろう。あとから気づいたら、GOLもこれを勧めていたりして、マニュアルのFaxにも出てくる。
これらのソフトを見つけてくる元になったのが、秋保窓というページで、なかなかいいものがそろっている。今度Impressの管理で窓の杜と改名して存続するそうだ。 (※注 現在WS FTPよりもFTP Explorerを使用している。その他オンラインソフトをたくさん使用しているが、レビューしていないものも多いのでソフトウェア一覧を参照していただきたい。)