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2000年7月〜9月


目次

  1. 9月17日
  2. AMD ThunderBird 800MHz and ASUS A7V
  3. 9月24日
  4. COPPER-DRACO
  5. IBM Deskstar75GXP DTLA-307030
  6. Windows2000 Professional
  7. SoundBlaster LiveValue

9月17日

AMD ThunderBird 800MHz and ASUS A7V

2年ぶりの本体バージョンアップである。AMD K6-2とMYCOMP TI5VG+の組み合わせは、最初は苦労したものの十分安定していたし、MailやWebブラウズに使う分には何の問題もなかった。しかしながら、3Dを扱うゲーム類(Age of Empires,SIM City 3000)や3D関係のソフトウェア(LightWave,Bryce3D)では能力不足が気になるし、なにより今使っているmacromedia Dreamweaver2での編集が重いことが致命的で、ここ1年ほど更新を考えていた状態であった。過去の経験から、CPUを新しくする際はクロックが2倍以上にならないとあまり代わり映えがしないことがわかっていたので、800MHzが2万円近くまで安くなったところで、やっと動き出した状態である。

・CPUとチップセットの選択

無印のK6の頃から、AMDとVIAを使ってきたけれど、Windows98をインストールするときにPCIのルーティングドライバが必要だったり、IDE周りのドライバの出来が今ひとつだったりで、いい加減Intelの石を使いたくなってきていたのは事実である。二次キャッシュ内蔵でSocket370のPentiumIIIが出回ってきた頃は、次こそはIntelと決めていたくらいである。

それでもAMDになったのは出来のいいチップセットが見あたらないからである。さすがに今となっては440BXも設計が古くなっていて、クロックアップ耐性くらいしか魅力がない。それなら、815Eあたりはどうかというと、元々ビデオ内蔵のローコストPC用に設計した810を、未だ低空飛行している820チップセットの代打として改良して使っている感じがして、どうも好きになれない。また、せっかくIntelのCPUを使うのなら、チップセットにあえて苦労するVIA Apollo133Aを使うような組み合わせは論外のような気がする。それならいっそのこと、CPUの割安なThunderBirdにして、Apollo KT133のマザーボードにした方が、すっきりするんじゃないか。結局一番設計が良さそうで、メーカも安心できるASUS A7Vに決めてしまった。

・動かないCPU

2年前にはVIAのチップセットに泣かされたが、今度はThunderBirdに泣かされた。起動しても、BIOSのところで固まってしまう。マザーボードのジャンパ設定が悪いのか、電源容量不足か、メモリーの接触かと一通り悩んだ末、結局悪かったのは、CPUの放熱であった。CPUと同時に買ったSocketA対応の山洋のクーラー(109X6512A1016)を取り付けていたのであるが、昔使っていたSocket7用のCooler Masterに変えるとすんなり動く。AMD K6-2で使っていた星野金属のWindyでも快調だ。なにが違うのかといえば、CPUとの接触である。Cooler Masterは仕上げ面が平滑で、Windyも密着するためのシートが入っている。山洋のクーラーはアルミ放熱板の仕上げが若干荒く、間抜けなことにシリコングリスすら塗布していなかったためThunderBirdの小さな放熱面に十分密着できなかったものと思われる。そんな訳で、シリコングリスを塗ってよく密着させるようにしたらすんなり動いてくれた。それでもCPU温度は60℃を平気で超えており、あまり好ましい状態ではない。(※注:山洋電気の名誉のために書いておくと、109×6512A1016はショップがThunderBirdにも使えると書いていただけで、メーカーが認めたものではない。正式にはCeleronやK6用である。)

・再びIRQ問題

CPUの放熱問題が解決して、Windows98の起動も問題なく進んだが、今度はサウンドカードとネットワークカードにIRQが割り当てられないという問題が発生した。以前TI5VG+を立ち上げる際もIRQのルーティングがうまく動作せずに苦労しているのであるが、その際はVIAのルーティングドライバ(VIRQ)を入れることで解決した。しかし今回はちょっと様相が違って、同様な対処が全く利かない。

いろいろ調べてみると、確かにBIOSでは起動に必要な機器(ディスクインターフェイスやディスプレイカード)にしかIRQを割り当てていない。それでも、Windowsが起動する課程で、リソースの再配分が行われ、IRQが必要な機器にはIRQ資源が配分されるはずである。しかしながらその再配分が行われている気配が全くないのである。徹夜状態で悪戦苦闘した末、BIOS設定でPlugAndPlayOSの設定を外すことで、無理矢理立ち上げて回避する策をとった。
 (※注:後日談ではあるが、Windows98を新規インストールするとこの問題は発生しなかった。従って、新しいマザーボードへの移行時に必要な対処(PlugAndPlay関係のデバイスの再認識)を怠った私のミスであることが判明した。下記関連情報「Windows98とASUS A7V」を参照されたい。)

■関連情報 AMD K6-2とMYCOMP TI5VG+ COPPER-DRACO
Windows98とASUS A7V VIA Apollo KT133とWindows2000
ASUS-A7VとUSBのトラブル Pentium4 2.53GHzとASUS P4B533-E


9月24日

COPPER-DRACO

CPUの冷却問題で懲りたせいもあるし、なによりCPU温度が平気で60℃を越えるのが嫌で、もっと強力なCPUクーラーを買うことにした。品揃えの豊富なソフトアイランドで長時間物色していたが、小さくても効きそうなものがいいなと思って、\5,280(税別)と高かったけれどこれに決めた。おかげで室温が30℃近くでも、CPU温度は50℃台の半ばで落ち着いている。

■関連情報 AMD ThunderBird 800MHz and ASUS A7V CPUファンの静音化 SNE4789-12DB

IBM Deskstar75GXP DTLA-307030

CPUを新しくしたので、能力的に見劣りしてきたHDDも新しくすることにした。前回(2年前)にDTTA-350840を買うときにはSCSI-HDDにもかなり未練があったのだが、今回は迷わずIDEとした。SCSIとIDEの価格差が前回以上に開いている(IDEが極端に安くなっている)ためと、IDEのDMA機能などがこなれてきていて、以前よりも安心して使用できることがある。また、前述のようにASUS A7VというPromiseのUltraATA100搭載のマザーボードを購入しているので、チップセット付属のIDEインターフェイスに比べて能力も高いと思われ、これらを有効に生かすためにもATA100を利用可能なHDDを利用したいという考えもあった。

・ドライブの選択

かって5年前にDPES-1080の静粛さ、低発熱に感動して以来、ずっとIBMを使い続けているが、今回もIBMを選択した。MaxterのDiamondMaxにもいいものがありそうなのだが、流通量が少ないのか新しいドライブがあまりで回っていない。安いものもあるのだが、古いものはディスクの記録密度が低く、データ転送レートなどで明らかに見劣りするというのが、私の持論である。結局5400rpmのDTLA-305020(20GByte/1枚プラッタ)と7200rpmのDTLA-307030(30GByte/2枚プラッタ)の比較検討となった。前者の魅力はとにかく約1万円と安いことと、プラッタも1枚なので、静粛性の点でも魅力がある。しかしながら、バッファも512KByteと少なく、筐体の作りも若干見劣りする。それに対して、後者はディスクの回転数が高い分アクセス速度が高くなること加え、バッファが2MByteあるので、ランダムアクセス時の性能が比較的高くなると思われる。筐体も旧来のIBMのドライブを踏襲したもので安心感がある。その反面、プラッタも2枚となり、回転数も高いことから、静粛性も劣ることが想定され、コストも1万5千円程度と若干高くなる。 結局コストの差も高々5千円であり、静粛性もプラッタ2枚ともなればCPUやケースのファンの騒音の方が高くると思われるので、性能を取る形で後者のDTLA-307030を選択した。

・性能評価

ディスクを交換する機会にOSをWindows2000に変更したので、その辺の取り扱いの経緯については別項に譲ることにし、ディスク自体の評価についてのみ記載しておく。 ディスクの転送速度は外周で30MByte/sを越え、アクセス速度の高さも相まって、すこぶる快適である。高速回転のため若干心配した静粛性も抜群であり、以前使用していた5400rpmのDTTA-350840と比べても遜色ない。発熱も低く、長時間稼働後もほんのり暖かいのみで全く問題ない。

■関連情報 IBM Deskstar16GP DTTA-350840 Maxtor Fireball3 2F040J0
AMD ThunderBird 800MHz and ASUS A7V
Windows2000 Professional
Windows2000システムの新しいパーティション構成

Windows2000 Professional

WindowsMeの発売日に、Windows2000を買った。以前Windows NT4.0 Workstationを買っているので、バージョンアップ版である。新しくしたHDDに、新しいOSをインストールしようという目論見なので、別にWindowsMeでもよかったといえばそうかもしれないが、最近会社でNTServerのお守りをしていたりするので、同じ入れるなら勉強になる方をと考えた次第である。

・ブートできないなんて

なにも入っていないHDDに入れるのだから、問題なくて当たり前といえば当たり前だが、さすがにドライバの検出でトラブルになるのは嫌なので、PromiseのATA100のインターフェイスは使わずに、VIAのバスマスタコントローラに接続してからインストールすることにした。そこまではよかったのだが、困ったのはどこからブートするかである。CD-ROMからブートしようとたくらんだが、あえなく撃沈。バージョンアップ版のためか、インストール用のFDDは付属しておらず、DOSからのセットアップも不能、結局元のWindows98からCDをマウントしてインストール用FDDを作る羽目になった。その後のインストールは全く順調で、基本的な部分はすんなりとインストールできた。

・使えないMonsterSoundM80

インストールしてから初めて、Monster Sound M80が動作しないことに気づいた。ドライバがどこにもないのである。まともなメーカの製品であるし、特殊なデバイスでもないから、まさか使えないだろうとは想像もしなかったのだが、Diamondは以前(StelthProの頃)からドライバのサポートなどが今ひとつだったこともあり、それはS3に買収されても変わっていないのかもしれない。

■関連情報 AMD ThunderBird 800MHz and ASUS A7V
SoundBlaster LiveValue MonsterSoundM80
Windows2000システムの新しいパーティション構成
VIA Apollo KT133とWindows2000 Windows2000 ServicePack2 Windows98
Windows2000 ServicePack3 Windows XP Professional SP1 リビングPCのWindowsXP(SP2)移行

SoundBlaster LiveValue

Windows2000で使えないMonsterSoundM80を見限って、翌日代わりになるサウンドカードを買いに走った。とりあえずWindows2000で動けば何でもいいのだけれど、あまり間抜けなものでは互換性や音質の点で後々後悔しそうだし、安くて互換性の高そうなものということでFaithでSoundBlaster LiveValueのバルク版を\5,970で買った。Windows2000は標準でサポートしているので、デバイスが自動認識されて、すぐ使えるようになる。

■関連情報 Windows2000 Professional MonsterSoundM80 SoundBlasterAWE64Gold
AUDIOTRAK Prodigy 192 Super Pack M-AUDIO FireWire Audiophile

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