Paoの考える「省エネ住宅ポイント」制度活用マニュアル
#02 「窓交換」についての考察
■長 所
・断熱効果、遮熱効果、結露の軽減効果あり。
内窓設置の場合は、窓の開け閉め操作が、1回から2回に増加します。ガラス交換の場合は、交換した複層ガラス面では、結露は減少するでしょうが、既存アルミサッシ枠部分では、
結露すると思われますし、交換するアタッチメント付き複層ガラスは、ガラス4周に見付巾約16mmのアタッチメントが取り付く関係で、その分、外の景色の見える面積が小さくなります。また、
交換可能な複層ガラスの種類に制約が出てきます。
窓交換の場合は、上記のようなことがありません。窓サッシ本体との関係もありますが、基本的にはすべての高性能な複層ガラスが使用可能です。
光触媒効果によってガラス面に付着したウイルスを低減させる機能を持つガラスもあります。(病院、医療介護施設、公共施設、保育施設など)
■短 所
既存のサッシを撤去した後に新たなサッシを取り付ける為内外装の解体・撤去・修復、そして、取り外した既存サッシ等の処分費も必要になります。
■リフォーム方法
古いサッシを枠ごと取り外し、新しい断熱窓を取り付ける。
古いサッシを枠ごと取り外す際、どうしてもサッシ周りの外壁や内装を壊す必要があります。更に新しい断熱窓を取り付けた後に、その部分を元の状態に修復しなければなりません。
その分どうしても工事費用と工事日数がかかります。
■省エネ効果の比較
内窓 (二重窓) 設置 > 窓交換 (断熱・気密サッシに交換) > ガラス交換
■ポイント数
交換する窓の面積により、大・中・小に分かれ、ポイントが支給される。
大 : 2.8m2以上 20,000ポイント
中 : 1.6m2以上 2.8m2未満 14,000ポイント
小 : 0.2m2以上 1.6m2未満 8,000ポイント
■価格の比較・目安
窓交換 (断熱・気密サッシに交換 )> 内窓 (二重窓 )設置 > ガラス交換
■工事日数の目安
半月~1ヶ月程度
(床面積 120m2(約36坪)程度の標準的な戸建て住宅の居室の窓すべてを改修した場合の参考工事日数)
工事日数は現場の状況・納まり等により長短があります。
難易度:中
■主なメーカー・商品
各サッシメーカーの断熱・気密サッシ等が選べます。
■総合的なPaoの評価・お勧め度
窓廻りの仕上がりは、一番すっきりとした、窓本来の状態になります。
基本的には断熱・気密サッシや高性能な複層ガラスの種類は、制約なく自由に選べます。更に断熱性を高めたもの、夏の西日対策や紫外線の侵入を抑制する効果のある遮熱仕様のもの、
光触媒効果によってガラス面に付着したウイルスを低減させる機能を持つガラスなどもあります。
窓の性能や日々の使い勝手にとことんこだわるなら、エコポイントを利用した、窓交換は良い機会ではないでしょうか。
■備 考
1枚ガラスと高性能複層ガラスの比較
・遮熱性能は1枚ガラスの約2倍(遮熱高断熱Low-E複層ガラスの場合)
・断熱性能は1枚ガラスの約3倍(Low-E複層ガラスの場合)
・紫外線カット率は1枚ガラスの約2~3倍(Low-E複層ガラスの場合)
下記のような様々な複層ガラスが選べます。
・Low-E複層ガラス(遮熱高断熱タイプ)
・Low-E複層ガラス(高断熱タイプ)
・一般複層ガラス
・防犯合わせ複層ガラス
「#00 「省エネ住宅ポイント」制度全体についての性能比較」はこちら・・・
「#01 内窓の設置についての考察」はこちら・・・
「#02 窓 交 換についての考察」はこちら・・・
「#03 ガラス交換についての考察」はこちら・・・
NEXT/#03 ガラス交換についての考察
アタッチメント付き複層ガラスについて・・・
(板硝子協会子HP)
カットサンプル/アッタチメント付複層ガラス
光触媒効果について・・・
(NSG 日本板硝子HP)
リンク集 Linkの 「■断熱・気密サッシ 関連」参照
各種高性能複層ガラスについて・・・
(NSG 日本板硝子HP)
各種複層ガラスのカットサンプル
・遮熱タイプLow-E複層
ガラス
・高断熱タイプLow-E
複層ガラス
・一般複層ガラス
・真空ガラスの高断熱
タイプLow-E複層ガラス
防犯合わせ複層ガラスについて・・・
(NSG 日本板硝子HP)
コラム/もっと詳しく・・・
Low-Eガラスのしくみと
効果等について