初めてTVチューナーカードに手を出した。別に普段からそんなにテレビやビデオを見る方でもないのだから、特に必要とも感じなかったものである。そんな私に購入を動機づけたものは、MTV3000Wの2チャンネル同時試聴や、裏番組試聴だ。いくらPCでTVが見れると言っても、ディスプレイにTV映像が表示できるだけなのなら、純粋なTV受信機の方がよほど見やすく使いやすいから、わざわざPCを使うメリットはあまり感じられない。むしろ、裏番組が録画できない分、使いづらく感じてしまう。ところがMTV3000WはWチューナー(チューナーユニットを2台搭載する)というちょっとしたアイディアで、この問題を解決した。チューナーが2台あれば、録画中の番組とは関係なく別の番組を見ることが簡単にできる。「これは使える」直感的にそう思った。
購入するまで全く気にしていなかったのだが、このカードはPCIスロットだけからの給電では12Vが不足するようで、4ピンの電源コネクタを接続する必要がある。さらに2台のチューナーユニットから当然のことなのだが、このカードには2本のアンテナケーブルが必要だ。付属もしていないから、別途用意する必要がある。筆者の場合これを帰りの電車で気づいたものだから、最寄り駅の家電量販店で間違ってBSスプリッターを買ってしまうなどつまらないミスをしてしまった。同様なミスを防ぐためにも、もう少し箱に大きく書いておくべきだと思う。
一般向けのMPEGエンコーダー付きTVチューナー製品の中では最高峰であるだけに、3D Y/C分離、3Dノイズリダクション、ゴーストリデューサーなど画質を向上させるための機能は一通り揃えている。1画面表示ではこれらの機能を全て使用し、最高画質での試聴が可能だ。実際見た感じでも、若干甘めではあるが、TV映像としてはかなり高いレベルにあると思う。また、カノープス製品の特徴として、エンコード済のMPEGデータとは別に非圧縮のデータを表示に使用するため、CPU負荷は最小限に押さえられている。非録画時では再生ソフトによるCPU負荷はほとんどなく、録画時でも数%というすばらしいものだ。
問題は2台搭載されたチューナーユニットの取り扱いである。MPEGエンコーダーを始め他の機能は1台しか搭載されていないものがほとんどだから、2画面表示する場合や裏番組録画の場合に妙なところで制限がかかる。例えばW3D(3D Y/C分離と3Dノイズリダクションの併用)を使用して録画を始めてしまうと、録画を解除しない限りいくらがんばっても裏番組は見れない。ある意味仕方ないことなのだが、それを論理的に考えながら使わなければならないあたりインターフェイスの作り方がまだまだこなれていないように思える。
MTV3000Wを買ったおかげで、ビデオデータがPCに貯まるようになってきた。そんなにテレビを見ない方とはいえ、iEPGで予約ができるから、今までなら録画しなかったような番組でもついついデータを残してしまう。たいていのデータは邪魔になったら消すのだが、それでも消すには忍びないデータもある。そんなデータたちを逃がしてあげるルートが必要だと考えて、DVDの書き込みドライブを調達することにした。
選択基準はそれなりにまともなドライブであることと、コストパフォーマンスである。メルコのDVM-4242FBはソニー製のDW-U42Aを採用し、品質的に申し分ない上に、ソニーブランドで販売されている同ドライブより安価だ。付属ソフトの優劣も選択基準になる向きもあるかもしれないが、筆者の場合とりあえずデータが逃がせればいいわけで、まともに書き込みが可能なソフトが付いていればそれで十分だ。
先般PX-W4824TAをセカンダリIDEに取り付けたばかりなので、このケーブルに接続してスレーブ設定する。動作も全く問題なく、順調にDVD+RWの書き込みができているのだが、使えるメディアの種類がこれだけあると全てのテストをすることすら難しいから、まあこれで良しとしよう。
ディスクのノイズを小さくしつつ冷却もできる。そんなに都合のいいことがあるのかという疑いの気持ちもあったけれど、自ら試してみたくて買ってしまった。ずっしりと重く、しっかりとした作りの筐体で、加工精度も高い。内部には放熱にも配慮したクッション材が取り付けられている。HDDに電源延長ケーブルとIDEケーブルを取り付けた状態で内部に収納し、ネジ止めする。
ドライブはケース内に縦置きした。すでに5インチドライブはいっぱい。ケースの底に置こうとしたが、前面ファンを取り外してもマザーボードと干渉してしまう。縦置きはやむを得ない処置だ。静音効果は抜群で、スピンドル音はおろか、シーク音ですらほとんど聞こえなくなる。冷却効果にも期待したのだが、内蔵3.5inchベイに取り付けた状態と比べて数度は温度が上がってしまっている。ケースを開けてみたところSMART DRIVEの筐体自体が熱くなっている。やはり縦置きではケースとの接触が不充分で、十分な放熱ができていないようだ。結局この状態での運用は難しいと判断し、取り外すことにした。(※注:放熱問題はSMART DRIVE 2002と言うよりも、使用したDiamondMax Plus9の発熱の方が問題が大きかったようで、Hitachi Deskstar 7K250では問題なく使用できている。追記Jul.26.2004)
4年半にわたって使ってきたioi-9200UWを3月に壊してしまった。今までちゃんと動作しているのだからよけいなことをしなくてもいいのに、BIOSの更新をしてしまい、しかも失敗してしまったのだ。更新しようにも今となってはデュアルチャネルのUltra-SCSIボードなんてどこも作っていない。これは高価なAdaptecの19160あたりを買うしかないのかと困り果ててしまったが、よく考えてみれば外部接続のスキャナ(EPSON GT-8700)と内部接続のテープドライブ(HP C1534A)・過去の遺産と言うべきSCSIのCD-Rドライブ(TEAC CD-R55SKB)が繋がっているだけだ。接続機器数が3以下であれば、外部と内部が同じチャネルでも最大ケーブル長が3mまで使えるはずだから、シングルチャネルの普通のUltra-SCSIボードを買えばいいのだ。
そんなこんなで調達してきたのがI・O DATAのSC-NBDというロープロファイル兼用のSCSIボード。ちゃんと動いて安ければいいのだから無難な選択だろう。取り付けはいたって簡単で、ドライバのインストールも問題なし。マニュアルにACPIに対応していないからスタンバイ機能を使用するなと書いてあって焦ったが、スタンバイも休止状態も使用できていて、その後SCSI機器を使っても動作する。これって使用できなかったときの言い訳なんだろうか?
行頭の全角スペースを認識しないという大きな問題のあったOpera 7.02〜7.03であったが、他の言語版がどんどんバージョンアップされる中、日本語版はかなり待たされたあげくに新しいバージョンが提供された。新バージョンでは行頭の全角スペースも正しく処理されており、あわせて早送り・巻き戻しという、サイトの境界まで動く機能が提供された。
なお、筆者は7.03に上書きインストールしたのだが、画面設定の多くが初期化されてしまい、再設定に多くの手間を費やす羽目になった。特に新機能の巻き戻しには今までなかったアイコンが必要になり、スキンを標準から変更していた場合は、スキンの設定を戻しても巻き戻しアイコンだけ標準になるというかなりみっともない状態になってしまう。もっとも、かなりのスキンに新しいアイコンが提供されており、多くの場合は再ダウンロードで解決するであろう。その他の設定においても機能追加とのしがらみで致し方ない部分があるにせよ初期化されるのはかなりつらい。もう少し配慮が欲しいものだ。