日本橋の中古屋「PC-NET」で大量に放出されていた。同じものを会社で使ってみて、それなりに品質がよかったので、家庭用にもと思って購入したもの。ちなみに価格は\1,280(税別)である。メカニカルスイッチで、ストロークが若干引っかかる(圧が変化する)感があるものの、とても軽快で、適度なクリック感もあり、重いキーボードが苦手な人が、本格的な入力をするにはなかなかよい選択肢ではないかと思う。キーボードのサイズも、標準的で取り扱いやすい。ただ、ばねを使ったメカニカルキーの特性として、どうしてもキーがカチャカチャと音を立ててしまうから、打鍵音が気になる(周囲の人も含めて)場合はお勧めできない。また、材質のプラスティックがどうも焼けやすいようで、使用頻度が高いキーが黄色く変色していたりするので注意されたい。
私のように重めのストロークが好きな人間にとっても、たまには軽快なキーボードもいいもので、使い出すとそれなりになじんできたりもする。軽いので、速度が上がるというのが、それなりにおもしろい。それでもタイプの正確さという点を考えると、軽すぎて指が暴走してしまうような場合があり、人によってそれなりに適した重さは必要なんだと思う。
今までから気にはなっていたのだが、キーボードを色々調べているうちに、オークションで手に入れようなんて考えたのが参加動機である。今までなら新品を購入するのがためらわれるようなものでも、中古品で安く手に入れることができるし、何より間に業者が入らないので、割安であるというのもメリットである。もちろん、巷にある中古品業者と違って、値段を決めるのは個人の責任だから、うまく使わないと高いものをつかまされる危険もあるし、最悪騙されるようなこともあるかもしれない。そんな不安を解消すべく、得点制度があったり、クレジットカードを利用した身分の確認があったりするのだが、それでも値決めは個人の責任だから、それなりに賢くならないとだめ。ものによっては、相場が過熱してしまって、中古品とは思えないような値段が付いたりするので、ちゃんと相場を確かめてから参加したいもの。
私自身何度か入札してみた経験でいくと、終了前は安値でも、終了間際になって落札に来る人がいるので、結局のところそれなりの値段になってしまう。終了直前に動かないと落札できないと思って、がんばってみたりもしたが、正直言ってそんな時はついつい意地になって高値を付けてしまい、今から思えばかなりやばかった(他の人が落札してくれたので助かった)ことも何度かあった。特別珍しいものを落札しようとするのでもなければ、また同じようなものの出品があるので焦りは禁物。終了間際の争いに参加せずとも落札できるまで、気長に適切な値段で入札し続けるのがいいような気がする。
Yahoo!のオークションで新品が売りにでていたので、手を出してしまった。落札価格\710と代引き送料が\1,160かかったから、振り込み手数料もあわせたら2千円ほどかかってしまったことになる。それでも買いに行くための時間と交通費などを考えれば、安い買い物には違いない。英語キーボードに手を出すのは初めてで、どの程度使えるのか試してみるのが目的である。というのも、英語版であれば、比較的品質のよいキーボードが安価に入手できるからで、違和感なく使用できるようになるならば、切り替えてしまおうともくろんでいたりする。
それでもあまり適当なキーボードに手を出すとうまくいかなかった場合の後々の処分にも困るから、それなりにいいものを安く入手したかったわけで、そんな意味で行くとこのキーボードはなかなかいい選択だったように思う。キーボードの作りが非常にがっしりしていて、安定感は抜群である。メカニカルスイッチではあるが、ラバードームなのでクリック音がない。キーの重さやクリック感などが非常に適切で、とてもスムーズに入力することができる。使っていて気づいたのは、キーによって重さを変えてあることで、 これがスムーズな入力につながっているのであろう。
それなりにいいキーボードが入手できたので、しばらく使ってみることになるのだが、どうも移行は難しいのではないかというのが、今のところの実感である。今もKB101で入力しているが、和文中に英文を入力する場合に、今まで頻繁に使用してきた「無変換」キーが英語版では存在しないのである。私の場合、英字で入力するのに、一時的にせよ仮名表示させて、後変換するのは性に合わないので、何か代わりになる方法を見つけないことには、英語キーボードへの移行は断念せざるを得ないことになってしまいそうだ。
以前から使用してきた、5576-A01ではあるが、ここ一年ほどどうもぼけているのか、2回ほど飲料をぶっかけてしまうというアクシデントがあり、正しく動作するものの、キーのスプリングやメンブレンのスイッチが怪しいものがでてきてしまった。このキーボードには、物理的な強度とは裏腹に、水分に弱く、少しかかっただけでも簡単に広範囲に染み込んでしまうというアキレス腱があって、こうなると、全てのキーを取り外して清掃することになる。そうなってしまうと、数あるキーの内いくつかが取り外しや再取り付けの際に、痛んでしまったりするわけだ。そんなこんなで、そろそろ次のキーボードも用意しておかなければということで、調達に走った。
ところがどっこい、調達しようにも物がない。新品はおろか、中古屋にすら出回っていない。当然調達先はYahoo!とかのオークションになるわけだが、それなりには出回ってはいるものの、供給の方が少ない状態なので、当然高値になる。中古だというのに、完動品であれば1万円以上は当たり前で、1万5千円を超えることもある。そんなこんなで、出てくるたびに入札するのだが、お金持ちの方々にさらわれてしまう。結局PCに付属した5576-A01を見つけて、何とか\12,500で調達してきた。(もっとも、送料と振り込み手数料を入れたら、\14,000程になるが)それなりにお金はかかってしまったが、PC本体の方もそれなりに使えるし、お気に入りの(後述)もので、いい買い物だったと思う。
上記5576-A01を入手する関係で、手に入った1995年発売の、デスクトップタイプの液晶省エネPCである。このPC自体、それなりに興味はあったので、まあ運がよかったというか何というか、「棚からぼた餅」状態である。もっとも、古い製品だから、性能面を見たら今の5万円の投げ売りノーブランドよりも劣るが、何せ発売当時本体だけで50万円以上した代物である。作りはしっかりしているし、デザインも優れている。486の75MHz、画面の広さはVGAと、メモリーやHDDなら何とか補強できるのだが、これだけはどうしようもないから、本格的な使用には問題がある。それでも、うまくセットアップしてやれば妻のメール専用機としてしばらく使えそうである。
そんなこんなで、かつて使っていたWindows95を(今はWindowsNTをバージョンアップしたWindows2000を使っているから、ライセンス上問題ない)インストールしてやろうと思ったのだが、これが一苦労。何せ当時の装置にはCD-ROMがなくても普通だから、当然のことながら省スペース化のためかそんなものはついていない。PCカードがあるので、SCSIカードでも入手したら何とかなるのかもしれないが、インストールだけのためにそこまでお金と入手の手間をかけるのもばからしい。そんな訳で、何とかネットワーク上の日本語版Windows95
CD-ROMからインストールしようとしたのだが、何せDOSレベルでのネットワークなんて知識がないものだから、とりつく島もない。だからといって、日本語版Windows95のインストールFDを作るほど根性もない。結局たまたま入手していた英語版のWindows95がFDD版だったから、これをインストールしてネットワーク接続を確立してから、日本語版のWindows95をインストールする作戦を採った。久しぶりにFDDを何枚も取り替えるという地道な作業を行って、ネットワークドライバも導入して、やっとメインマシンが見えるようになったところで、HDDはそれなりに余裕があったので、安全をねらってWindows95
CD-ROMの中身をHDDにコピー、ここから日本語版のインストールを行った。作業は特に問題もなく進捗し、16MByteという寂しいメモリーでもそれなりに稼働している。
※その後このマシンはメール専用機として使用されるだけでなく、Corega PCCB-11を接続されたうえ、Opera
6.03をインストールされて、常時接続のWebブラウズマシンとしても利用できるようになった。(Jun.2002)
どうもWheelMouseOpticalになじめなかったので、最近PCでインターネットを始めた両親に格安で譲ってしまった。何とかしてIntelliMouseの形状でと思い、旧製品であるIntelliMouse with IntelliEyeを手に入れようと画策したのだが、なかなか新品は売っていない様子。そんな訳で、仕方なくYahoo!のオークションで手に入れようと見つけては入札していたのだが、どうもほしい人は多いみたいで、中古品でも3千円以上の値段がついてしまい、新品が出回った時など、6千円以上になってしまったりもした。そんな中で、やっとキーボードのおまけ扱いで出てきたものを、頼み込んでマウスだけ売ってもらった。さすがにキーボードがメインのオークションだったので、気づいた人は少なかったらしく、\2,200にて落札。送料とか振込手数料とかあわせたら3千円以上かかってしまってはいるが、あまり使い込んでいないいい品物で、形状も以前から使っているIntelliMouseと同じ。スクロールボタンも改良されていて使いやすく、かなりいい買い物だった。
「KeyTronic KB101-C」キーボードの項で述べたように、英語キーボードで日本語入力する件は「無変換」キーが存在しないという問題で頓挫していたわけであるが、「猫まねき」というキーの入れ替えソフトを使ってみることにした。KB101-CはWindowsキーのついた英語104キーボードだから、左右のWindowsキーをそれぞれ「無変換」と「変換」に割り当ててやればいいと考えたわけだ。
それだけだったら簡単だったのだが、単純には行かなかった。キーボードドライバを英語にしていると、肝心のATOKがいくら無変換のキーコードを送っても、それを受け付けなくなってしまうのだ。色々試してみたが、結局キーボードのドライバを日本語キーボードにしない限り、ATOKは無変換キーを受け取らないことが判明した。(参考までに、MS-IMEでは英語キーボードのドライバでも無変換キーを受け取った)仕方がないので、日本語ドライバを使用し、キートップの刻印通りに「猫まねき」でコードを置き換えてやることにした。置き換えないといけないキーはたくさんあり、単独キーの置き換え(6キー)と、組み合わせキーの置き換え(16キー)を合わせて24キーのマップを作成し、これらがIMEのオンオフとも関係してくるからかなり苦戦したが、それでも何とか刻印通りに入力する設定を作ることができた。今も、その設定で入力しているが、キーボードの刻印通りに入力でき、非常に快適である。また、ドライバを変えなくてもいいので、キーボードを差し替えても再起動しなくてもいいというメリットもある。もっとも、電源が入っているときのキーボード差し替えは、故障の原因になる場合もあるから、休止状態くらいにはしてあげないといけないが。
この方法には問題点もある。「変換」・「無変換」のキーを作るのに、Windowsキーを使うから、最もシンプルな101キーには適用できないことである。私の場合、とりあえず「変換」キーはいらないにせよ、「無変換」キーが存在しないことには日本語入力できないから、101キーボードを手に入れたら、また次の手を考えないといけない。
Yahoo!オークションで中古品を入手したもの。従来からバックアップには、TRAVAN-4の4GByte(圧縮8GByteとはいってもほとんど圧縮なんて効かない)を使用してきたが、HDDの大容量化に伴って、運用が苦しくなってきていた。そんな訳で、より大容量のDATドライブを欲しかったのだが新品は相当高価で、小遣いで買えるような値段ではない。それがYahoo!のオークションなら、2〜3万円程度でDDS3のDATドライブが手にはいるわけで、これを利用しない手はないというわけである。こまめに検索を使ってドライブをチェックし、数回の入札の末、やっと2万円ぽっきりでの落札に成功した。
内蔵ドライブなので、単純に空いている5インチベイに取り付け、SCSIコネクタを接続すればあとはWindows2000を起動するだけで自動的に認識され、OS付属のバックアップで利用することができる。ドライバやバックアップに特別なソフトが必要でない点、取扱は容易である。(※注 ソフトなどが特に不要なのは、私の知る限りWindows98以降である。WindowsNT4.0およびWindows2000は実績があり、WindowsMeも大丈夫かとは思うが、確認していない。)
ドライブが安く手に入ったのはいいのだが、付属品は一切なしだったので、テープの入手が必要である。とりあえず動作検証が必要なので、多少高くても仕方ないと判断し、会社帰りに梅田三番街の上新電機で、SONY DGD125Pを\4,636にて購入。もうこんな高いのは買わないぞと誓う。
早速テストを行った。速度はWindows2000のシステムドライブで90MByte/分程度、JPEGやMP3データがあるドライブなどだと圧縮が効かないせいか60MByte/分程度となる。遅いほうを取っても、以前から利用してきたTRAVAN-4の倍以上の速度があるので、大容量のバックアップでも時間的なハンディにはならない。テープ交換が不要なので、安心して放置できるから、これなら外出時などに頻繁なフルバックアップができそうである。また、DDS2のテープ(非圧縮4GByte)も利用できるから、日常使用するデータだけであれば、テープが安価な分有利かもしれない。
バックアップしたデータの復元も試してみた。TRAVAN-4の場合必要なデータを見つけるまで長い間待たされたものだが、DATの場合は検索が高速で、試してみた限りではデータを見つけるのに1分と待たされない。もっともランダムアクセスのできるHDDなどとは比べものにならないくらい遅いが、バックアップを目的とした場合は実用上十分であろう。
ここまでは単純にDATをバックアップに使用した場合のコストを含めた単独評価をしてきたが、では他の媒体と比較してどうなのだろう。一番よく見かけるのは、他のHDDへ待避することだが、この場合HDDの取り外しができなければバックアップの意味があまりなくなってしまう(操作ミスやウィルス感染などでデータを消してしまう可能性がある)から、外付けが必要になるし、その場合取り外した媒体の管理が難しい(振動厳禁)という問題もある。さらに、SCSIでは稼働中の取り付け・取り外しに問題があるから、テープ並みに簡便な取り外しを実施しようとしたら、IEEE1394やUSB2.0などの新しいI/Fを用意したいものだ。こう考えてみると、HDDへのバックアップもそれなりにコストがかかるし、運用も簡単ではない。その代わりそれを補ってあまりある高速性という絶大なメリットがあるから、結局のところは一長一短で、そのPCのオーナーのポリシーの問題なのかなと思ったりもする。私自身は、やっぱりテープの方がバックアップした気になるし、その媒体を机の引き出しにしまっておけるというあたりが、何となくテープから離れられない理由なのかもしれない。
英語キーボードを本格的に使用する試みの第2弾として、比較的安く出回っているUnicompの42H1292を使ってみることにした。さすがに新品を買うほど根性もないので、中古品をYahoo!のオークションで安く調達(落札価格\4,100送料・振込手数料を合わせて\5,300程である。)した。さすがに重いので送料がかさんでしまうのが難点ではあるが、元箱も残っており、使用感もあまりない程度の良いものであったので、なかなか良い取引ができたと思う。
肝心のキーボードの使い勝手であるが、伝統的なIBMのキータッチは踏襲されていて、リズミカルな打鍵が可能である。日本語版の5576-A01と比較して、キーの高さがあり、ストロークが若干長く、打鍵音が低めになっている。構造的にもメンブレンのBuckling-springという点では同じであるが、A01の弱点であった水分に弱いという点が屈服されている。キーを支持するベース部分をキーボード全体に広げることで、ベース部分から下のフィルムへの水分の進入がない構造になっているのだ。ただ、その構造のために不具合のあるキーをあまり使用しないキーと交換するような技が使えなくなっていることと、このベース部分が(当然のことながら)プラスティックなので、その影響で打鍵音が若干ぼこぼこしたものになってしまっているなどの欠点も出てしまう。また、筐体もコストを下げるためか材質が安っぽくなっている点もあまり好ましいものではない。
日本語の入力方法に関しては、KB101-Cで使用したWindowsキーを利用する手が使えなくなってしまったので、再び「猫まねき」を利用して「無変換」キーの確保を行った。本来であれば、左のALTに割り付けるのが位置的には適当だとは思うのだが、何せ左ALTはIMEのON,OFFなどで頻繁に利用するのでちょっと難しい。 仕方なしに使用しないCapsLockとShift,Ctrl,ALTの組み合わせで、無変換キーの機能を実装してみた。今現在その状態で使用しているが、半角英数字と全角の切り替えに2ストロークを要するので、やはり手間取る。この辺は、今後色々テストしていく中で、それなりにいい方法が見つかるに違いない。※注:結局本来のCapsLockをShift+CapsLockに移し、CapsLockの1ストロークで無変換キーの打鍵をシミュレートして今のところ落ち着いている。(Sep.15.2001)
念願のデジタルカメラである。今までずっと見送ってきたのは、この分野の進歩が早すぎて買ったものがすぐ古くなってしまうから、躊躇していたのが理由。それでも、ここ1年ほど、製品がだんだん成熟してきて、画素数競争も落ち着き、それなりに安心して買えるようになってきた感がある。PCとのインターフェイスもUSBが確実に使えるようになってきているので、速度的にもまず問題ないとの判断である。
OLYMPUSを選んだのは、今までの開発競争を眺めていく中での直感だ。出てくる商品のコンセプトが、私のカメラに対する期待を裏切らないのがいい。もちろん他のメーカーの中にもいいものはたくさんあるし、よく探せばもっといいものも見つかるに可能性があるような気もするのだけれど、いちいち全メーカーのスペックを並べて比較するなんていう根性はないし、そんなものよりもメーカーの姿勢の方が大事だと思う。
そんなこんなで第三者を納得させるような理由もないままに購入を決めたC-3040ZOOMではあるが、購入する段にあたっては今までと違うことをした。たいていカメラはカメラ店の店頭で、ものを確認した上で数点の店員と価格交渉して買うのが通例であったけれど、今回はある程度店頭であたりをつけた上で、品番指定でインターネットショップ購入してみた。単に安い店で買うなら、行ったことも聞いたこともないようなもっとも安い店で買えば安いのだけれど、さすがにそこまでする勇気もないし、トラブルになった場合のことも考えて、「カメラのキタムラ」という安全パイで、\64,900で発注した。これでも店頭での表示価格と比べて1万円近く安く、値切ったとしてもここまでは不可能だろう。発注してから、クレジットカードの有効期限の再確認というトラブルがあったにもかかわらず、3日で商品を手にすることができ、非常にスピーディーに購入することができた。
5年ほど前に業務でデジタルカメラのテストをして、CCDのダイナミックレンジの狭さは痛感していたから、元々デジタルカメラに銀塩カメラ並みの性能を期待していなかったせいもあり、予想以上に性能が高いというのが当初の印象である。ストロボを直射してしまったら簡単に飛んでしまうけれど、暗い方はノイズもあまり目立たず、それなりの画質を出してくれる。
ここで重要なのは、レンズの明るさである。プログラムモードで撮影したデータを眺めてみたら、絞り解放のものがかなり多く、室内や夜間でもISO100相当のノイズが少ない状態で撮影されている。つまりぼけにくいというデジタルカメラの特性を有効に利用して、感度を上げたらノイズが入るという欠点をカバーするようなプログラムになっているのだ。もちろん、レンズが明るいので、望遠側ではそれなりに背景をぼかすことも不可能ではない。
弱点ももちろんある。レンズが明るいためフォーカス合わせの精度が要求されるのであろうか、シャッターボタンを押してから、撮影までの時間が長い。このせいでシャッターチャンスを逃したこともかなりある。だからといって、フルタイムAFなどを使ってしまったら、消費電力が気になる。
また、この消費電力というのも、難しい問題である。まだまだこのカメラに慣れていないせいもあるが、そもそも仕様上の撮影可能枚数が、もっとも条件の良い専用のリチウム電池の場合でも400枚となっていて、しかもこの時間には再生時間やPCへの接続時間など含まれていないから、どうしても気を遣ってしまう。何度も試してみるような撮影が多いデジタルカメラにとって、電池の消費を気にしないといけないのはかなり撮影意欲を削ぐものがある。
色々不満も述べたが、数年前と比べて撮影品質には隔世の感がある。欠点さえうまくカバーしてやれば、一眼レフの代替は無理にしても、品質的には小型の銀塩カメラなら十分代替できると思われる。さらに、液晶表示などを生かしてやることで、今までなら撮影が困難だったシチュエーションでも撮影が可能になるなど、なかなか楽しみなカメラである。
キータッチの良さでは定評のあるキーボードである。5576-A01のキーボードが標準に決まる前の古いものだから、キーの配置なども異なり、キーボードドライバも別のものが必要になる。それでも、会社で使ったことのある5576-001のキータッチを自宅でも使ってみたくて、Yahoo!のオークションで一部不良があるものをそれなりの値段で落札した。
キーボードドライバを切り替えるのが面倒なので、「猫まねき」でキーの置換を試みたが、標準の106キーボードのドライバでは、スキャンコード自体が区別できないキーが存在したりして、断念してしまった。なお、このキーボードはWindows98以前では、標準でサポートされ、何の問題もなく使用できたのであるが、Windows2000では標準ではサポートされなくなってしまった。それでも、ドライバ(kbdibm02.dll)自体は存在しているので、レジストリの書き換えなどで、使用すること自体は可能になる。しかしながら、キーボードを交換するたびにレジストリを書き換えるような運用には問題があると考えて、infファイル自体を5576-002キーボードに対応したものに書き換えてみた。このinfファイルを使用してキーボードを切り替えてみたところ、なんとログインするところでキーボードが全く入力を受け付けなくなってしまうのである。マウスは動作するものの、ログインすらできないでは、何の操作もできない。仕方なく、直前の設定に戻して再起動し、事なきを得たものの、非常に危険な状態であった。原因はどうも、USBのマウスらしく、マウスをPS/2のものに変えて再起動すると見事に動作するではないか。しかも、Windows起動後USBマウスを接続しても、何事もなかったかのようにちゃんと動いている。起動時にさえUSBマウスを使わなければ問題ないらしい。そこで、BIOSでのUSBでのレガシーデバイスサポートを切ってみたところ、思惑通りキーボード入力にも異常はなく、問題なく使用できるようになった。
冒頭でも述べたことだが、会社で5576-001を使ったことがあったので、私なりに想定していたが、ほぼ想定通りのものである。5576-A01に比べて柔らかく、ソフトなタッチで、それでいてラバーカップの粘っこい重さもなく、軽快さが何とも言えない。ただ、スイッチのスプリングが板バネなので、耐久性に問題があり、調子が悪いキーが出やすいとの情報もある。確かに私が入手したキーボードにおいても、妙に堅いキーや、柔らかいキーが存在していた。これは、スイッチを分解することで、他のキーと板バネを取り替えることができるので、使用頻度の低いキーと取り替えることで仕様感上の問題は回避することができる。また、キー配置の違いは漢字キーの位置の違いくらいで、通常の日本語入力にはほとんど影響がないので、戸惑うこともなく気持ちよく入力することができる。
職場でテストしていたLexmark製のP/N1391401が気に入って、自宅でもと思っていたところ、偶然にも同等品であるP/N92G7453をYahoo!のオークションで入手したものである。1994年のLexmark製で、Buckling-springを採用したシンプルな英語101のキーボードである。
8月12日付でレビューした1998年Unicomp製の42H1292と基本的な仕様は同じで、伝統的なIBMのキータッチを持っており、明確なクリック感とクリック音が、確実な打鍵を直感的に知らせてくれる。キーの高さがあるので、平板な日本語版のキーボードに慣れた人は違和感を感じるかもしれないが、私個人の場合は使い慣れてしまえばこの方がよりタイプしやすいと感じる。今のところ、新品同様であるせいかスプリングが非常に元気で、打鍵音が若干喧しい感がある。経験的にBuckling-springを採用したキーボードではこの傾向が認められることから、しばらく使い込んでいくうちに、落ち着いてくるであろう。
42H1292と比較して、明らかにプラスティックの品質が高く、加工精度も高くなっていると思われ、より剛性の高い作りとなっている。そのためか、キーボード自体の鳴りがほとんどなく、キーも安定している点で、タイプしているときのフィーリングはとてもよい。キーの文字はカラー印刷で、ケーブルも取り外し式のカールケーブルとなっている点も、特に使用上大きな影響はないとはいえ、高級感という点では貢献している。
英語キーボードでの日本語入力に関しても進展があった。比較的使用率の低い「CapsLock」を「無変換」に割り当てることで、1ストロークでの半角英数字への切り替えを可能にした。日本語入力で使う「Shift+CapsLock」に「CapsLock」を移すことで、あまり違和感が出ないようにしている。
職場で廃棄されるものをもらい受けてきたものである。Silicon Graphics社のグラフィックワークステーションIndyに接続されていたものであるが、仕様的にはPS/2接続の標準的な英語101キーボードで、Windows系のPCでも全く問題なく使用できる。たまたまもらい受けたのが大理石色だったのであるが、通常のクリーム色もあり、色が異なるだけで仕様的には同じもののようである。
6月27日付でレビューしたDELLのAT-103と同様のBigfoot系のキーボードで、メカニカルスイッチを使用しているところまでは同じであるが、適度なクリック感を残しながらも、キータッチはソフトで、打鍵音もほとんどなく、静粛性が必要とされるような場所でも十分使用できるものである。また、タッチが軽く、底に当たったときにソフトな点も特徴としてあげられる。それでもメカニカルキーであるためか、押し込んだ状態でフラフラすることもなく、安定したキー操作が可能である。筐体も頑丈で、非常に安定しており、軽いキータッチと相まって、高速打鍵においても不安感は全くない。
1994年Lexmark製のP/N92G7453を入手しておきながら、性懲りもなく1991年IBM製のオリジナルキーボードに手を出してしまった。前述のブルーのロゴのタイプと異なり、こちらは白黒のロゴである。ブルーのロゴでなされたいくつかの変更(排水のためのホールなど)がないので、よりオリジナルに近いものとなっている。ごく標準的な作りなのであるが、ベースのプラスティックボードが普通黒のところ白になっているのが変わっているところ。程度はよいのだが、それなりに使用されているものを入手したせいか、キーのタッチには落ち着きがあり、柔らかいものとなっている。
それでもP/N92G7453と比較して、微妙なキータッチ以外にさほど大きな差異はなく、材質的なものもそう変わっているとは思えない。 このキーボードでIBM Enhanced Keyboardは会社で使っているものもあわせて4台目になるが、同じはずのキーボードでも、確かに品番(P/N)の違いや、製造年度の違いで確かに微妙なキータッチは違ってきている。それでも、最初に購入したUnicomp製の42H1292を除けば、その違いはあまり明確ではない。むしろ、キーのへたり方や個体差(製造するときのスプリングや部品の加工精度の微妙な組み合わせ)の方が、キータッチに与える影響が大きいように思う。個々のキーのタッチのばらつきもかなりある。こうなってくると、結局のところ触ってみないとわからない訳で、製造元や年式の違いなどにこだわっても無駄なのかもしれない。