HOME写真館出会い日課ゴロゴロできごとあれから...手紙のらクラブリンク

 

     

 

久しぶりの手紙
 


おねえさん、お久しぶりです。お元気ですか。
ぼくはソムリエのお勉強とカフェのアルバイトで毎日大忙しです。

今回はフランスでのぼくの好物をご紹介しましょう。

<ワイン - ピュイイ・フュメ>
ワインはPouilly Fume ピュイイ・ヒュメ(A)が好きです。中世のお城が散在するあのロワール川をずっと上流に上ったピュイイ・ヒュメ地区の白ワインです。このワインは辛口でさわやかな緑の香りがします。「猫のおしっこのにおいがする」という表現もあります。ということは、やっぱり猫のおしっこはさわやかなんですね。

というわけでぼくは、ぼくのおしっこのにおいがするこのワインが大好きです。とはいってもぼくの本当のおしっこはちょっと飲めません。


<お食事 - お鍋いっぱいのムール貝>
ぼくはムール貝が大好きです。ムール貝といえば、日本ではパスタやパエリヤに飾り物のように1つか2つ入っている大きくて黒い貝(中の身はオレンジ色)です。
ヨーロッパではムール貝がたくさんとれるんです。フランス人はムール貝が大好きでたくさん食べます。
フランチャイズの"Leon de Bruxelles"というお店は、パリだけでも10件以上あり、安くておいしいムール貝料理がお腹いっぱい食べられます。セロリやエシャロットなどと一緒に蒸したお鍋いっぱいのムール貝(B)と、フリット(フライドポテト)とフランスパン(フランスのレストランではフランスパンは無料)で日本円にして1500円前後。さらにフリットとパンはお代わり自由。お鍋に一体いくつの貝が入っているかって?ぼくは猫なので数えられないけど100個ぐらいかな?とにかくいっぱい。これ一人分ですよ。ぼくは白ワイン蒸しのムール貝をよく食べます。
おっと、フォークやスプーンは使わずに、手で貝殻ごと口にもっていきスープを啜りながら食べてくださいね。写真(C)はメトロの地下通路にある"Leon de Bruxelles"の広告です。


<デザート - クレム・ブリュレ>
デザートはやっぱり、クレム・ブリュレ(日本のクリーム・ブリュレ)。
中はとろりとしたカスタードクリーム、表面は甘いシロップでカリカリに焼いたものです。あの『アメリ』の映画では、主人公アメリはクレム・ブリュレの表面をスプーンでパリパリと割る(D)のが好きでした。
そういえば、アメリが働いていたカフェ『カフェ・ドゥ・ムーラン』(E)は実際にあるんですよ。アメリはもういませんが、アメリの写真はまだ飾られています(F、G)。ここでクリームブリュレを注文して、アメリと同じように表面をスプーンでパリパリと割りたいところですが、ここのは表面がやわらかいので無理です。でもぼくの働いているレストランのブリュレはスプーンでパリパリできるぐらいカリカリですよ。

食べ物のお話を始めるときりがないので、今回はこのぐらいにしておきます。
次の手紙を楽しみにね。
では、また。
もも