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ぼくが昔の手紙でおねえさんにお勧めしていたフランスのミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』。覚えていますか、おねえさん、あのミュージカルが今アジアで上演されているようですね。1998年パリでの初演後、フランス語圏の国で大ヒットしたミュージカルですよ! 『ノートルダム・ド・パリ』といえば、『ああ無情』(『レ・ミゼラブル』)で有名なビクトル・ユゴーが書いた、せむし男のお話です。おねえさん、せむし男のお話、日本でもよく知られてますよね。 ノートルダム寺院の鐘をつくせむし男のカジモドと、ノートルダム寺院前の広場で歌い踊る美しいジプシー娘、エスメラルダを中心にした愛のお話...。猫のぼくには難しすぎますが、人間に言わせれば、ユゴー自身の宗教観や人道主義を描いたお話でもあるようです。このミュージカルでは、それに現在のフランスの状況をダブらせているところがうけたようです。 でもなんといっても43曲の歌曲と歌詞すべてがすばらしいことはあまりにも有名です。その中でも特に人気のあった曲でぼくのお気に入りでもある曲"Belle"を先日久しぶりに聴いたのですが、感動して鳥肌が立ったていうか、ぼくは猫なので猫毛が立ちました。漫画でよく見る、猫がびっくりしたときの絵、あんな感じになりました。 おねえさんにはぜひこの機会に観てもらいたいのですが、もし観られなかったら、同封しているミュージカルのDVDを観てください。全曲が入ったCDも同封しています。観に行く場合も予習に使ってくだいね。日本でも入手できるベストトラック16曲が収められたCDは、確かおねえさん買ったって言ってましたよね。 ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』のフランス公式ページ(仏・英)
日本では『ノートルダム・ド・パリ』は上演されないけど、3月には、やはりフランスでヒットしたミュージカル『十戒』が上演されたそうですね。おねえさんのことだからきっと、このミュージカルは観に行ったと思います。 ぼくは、ここパリで確か2000年に観ました。『ノートルダム・ド・パリ』ほどではなかったけれども、これもまたすごくヒットしました。やはりどの歌(歌曲、歌詞)もすばらしいです。でも、モーゼの十戒って日本ではあまり知られていないのではないですか。知られているのは海が割れるところぐらいでしょうか..。旧約聖書にあるお話なので、どちらかというと宗教色も強いし、果たして日本でちゃんと受け入れられたのでしょうか。 おねえさん実際はどうでしたか。うわさでは、歌唱力抜群の出演者達がそれぞれ歌を歌い終えたあと拍手が全くなくてがっかりしたという話を聞きました。おねえさん、それ本当ですか。ほとんどの日本人は予習していかないとお話についていけなかったのかもしれませんね。 でも、このミュージカルでは、エジプトやヘブライなどの固有名詞をたとえばAとBとかに置き換えて観ると、親子愛、兄弟愛、人間愛といった普遍的なテーマが見えてくるのではないでしょうか。それが最後の歌『愛したくて...』("L'envie d'aimer")、「愛ほど強いものはない。愛こそがすべて...。」に集大成されているのではないかと思います。猫のくせに人間の何がわかるのと言われそうですが、猫の世界も全く同じなんですよ。それより猫のくせに難しいことを言ったら急に疲れてしまいました。『十戒』のDVDもそのうちお送りしますよ。
これからソムリエの勉強もあるので、今回はお知らせだけにしておきます。 P.S. 前回のクイズの答えは次回にしてください。ごめんなさい。 | ||||||||||||||||||||