とってもお久しぶりです!
おねえさん、とうとう観たんですね、ミュージカル『ノートルダム・ドパリ』!これを観るために韓国まで行ったんですね。去年このミュージカルが韓国に来たときは、おねえさん韓国まで行かれなくてとっても残念そうでした。その頃日本には、やはりフランスのミュージカル『十戒』が来ていて、おねえさん、それを見に行って感動したと言ってましたね。残念なことに今年は『十戒』は日本に来なかったけど、韓国にはなんと今年も『ノートルダム・ド・パリ』がやってきたことを知り、いてもたってもいられなくなって飛んで行ったおねえさん、韓国まで行って観る価値あったでしょ。
<<以下は、おねえさんからの手紙の引用です。>> もも、とうとう観に行って来たよ、韓国での『ノートルダム・ド・パリ』公演!それも韓国での一番最後の2月26日の19:00時からの公演!場所は、李王朝時代に建てられた王宮、景福宮に行く途中にある世宗文化会館(セジョンセンター)という大きなホール。ちょっと左側だけど、前から4番目の席だったのよ。
字幕はなんと各席に設置されたモニターで見られるの。でもそこには韓国語訳しか表示されていなかったので全然見なかったけど、あれって英語バージョンにも切り換えられたみたいね。後で気がついたんだけど。。。でもいいの、フランス公演のDVDも観ていたし、歌詞も少しお勉強していったから。それにモニターばかり見ていたら、あのすばらしい舞台が見えなくなるからね。 写真をクリックすると拡大写真が表示されます。
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『ノートルダム・ド・パリ』看板のあるセジョンセンター | セジョンセンター入口にも看板が | セジョンセンターのホール | 『ノートルダム・ド・パリ』に関する去年の新聞の記事 | 観客席はモニター付き |
オリジナルの出演者たちによるフランス公演のDVDをずっと観ていたので、その人たちのイメージが強く焼きついていたためか、出演者も全く違うし演出も少し変わったこの韓国公演はとっても新鮮でした。1998年に始まって以来これまでに11カ国で2500回も公演が行われているので、その間、演出や人が変わって当然だよね。何よりも今回初めて生の公演を観ることができて大感激! もともとは日本でも購入できる代表曲のみが収録されたCDを買ってからすぐにこのミュージカルにはまってしまったのだけど、一番のお気に入りは『BELLE』。
この曲は、カジモド、フロロ、フェビュスの3人がそれぞれ自分のエスメラルダに対する愛と欲望を歌っているんだけど、なかでも3番目に歌うフェビュス役のパトリック・フィオリという人の声に魅せられたの。とってもつやがあってセクシーな声だと思わない?ところがフランス語の先生にこの人のことを聞くと、どの先生からも"Il
n'est pas sympa."(彼はあまりナイスな人ではない)という答えが返ってきてがっかり。彼はこのミュージカルで有名になってレコードも出したけど、結局ぱっとしないまま。韓国の最後の公演では、よくわからないけど、このフェビュス役を演じたのはローラン・バンかな。 『BELLE』と並んで有名な曲『カテドラルの時代』を歌う、カナダはケベック州出身のグランゴワール役、ブリュノ・ペルティエも気になる存在。現在も他のミュージカルに出演して活躍しているみたい。そういえばブリュノは長い髪(かつら?)で演じてたけど、今回の人は短かった。ブリュノ・ペルティエの声も独特で、このミュージカルはやはりあの声で始まらないとね。。。
今回のフロロ役の人はオリジナルのダニエル・ラボワとはかなりイメージの違う人で、どうしても頭とお腹に目がいくのよね。オリジナルのエスメラルダ役のエレーヌ・セガラはかすれ気味の声が気になっていたので、私は今回の人(ナディア・ベルかな?)の方がよかった。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます。 このミュージカルの特徴は、シンプルな舞台と衣装、そしてダイアログなしの54曲のアリアのみでストーリーが進んでいくことでしょ。生で観ると、その音楽以外でも圧倒されるのがダンサーによる、クラシックダンス、モダンダンス、そしてストリートダンスも取り入れたようなすばらしいダンス。このダンスもかなり受けていたわ。
それにしても韓国の観客は、一曲終わるたびに割れんばかりの声援ですごいのよ。あのパッションはやはりキムチパワーかしら。だから、このミュージカルがこうやって今年も戻ってきたんだと思うわ。アンコールではグランゴワールがお決まりの『カテドラルの時代』を歌い始め、それが我々一部の観客の合唱になっていったの。でもアンコールが終わっても観客はまだ帰らないのよ。手を叩いたり、誰かが何かを叫んだりしてて、ずっと待ってたら、着替えを済ませた出演者たち(数人だけど)がまた舞台に姿を見せてくれたのよ。 昨年初めて韓国にやってきた『ノートルダム・ド・パリ』は、ブロードウェイのミュージカルでないと成功は難しいと思われた心配をよそに大成功を収め、今年もまたノートルダムの鐘を鳴らしに戻ってきたという内容の新聞の切り抜きがホールに貼ってあったわ。
なんとこの4月には、去年日本にもやってきた『十戒』もやってくるとのこと。ううん〜、どうかしら、『十戒』は、誰でもわかるラブストーリーの『ノートルダム・ド・パリ』とはかなり違うし、宗教的歴史的背景やモーゼのお勉強をしていかないとお話についていけないからね。舞台構成も分割されていてそれぞれ別のことが行われているし、さらに字幕も見ないといけないから大変なのよ。
だから去年日本にやってきたときはほとんどの観客はそれについていけず、とまどって声援どころではなかったのでは。。。このせいで、日本ではフランスミュージカルは受けない、と思われたら残念だわ。『ノートルダム・ド・パリ』だったら日本でも絶対受けること間違いなしだと思うんだけど。。。韓国の人たちは『十戒』にどんな反応を示すか楽しみだわ。
『ノートルダム・ド・パリ』が日本に来れば一番いいんだけど、ちょっと難しそう。来年また韓国に戻ってきたら、絶対観に行きたいわ!韓国にはおいしいものもいっぱいあるし、我々と同じ顔してるから違和感ないのよね。ただ、ハングル文字が全く読めないのは大変だけど。そうそう、今回ソウルで取った王宮などの写真、少しだけど同封しとくね。ソウルの写真は下のボタンをクリックしてね。 ところで、もも、元気でやってる? <<ここまで、おねえさんの手紙の引用です。>> ぼくは相変わらずバイトしてます。詳しいことは次回の手紙で。。。
では、また。 P.S. あっ、そうそう、前回のクイズの答え、お待たせしました。下のボタンをクリックしてね。赤で囲んだものが正解です。 ももより |