偏った情報を発信する姿勢と関係して、ストップ子ども買春の会は物事を自分たちの主張に引き寄せて解釈する傾向があります。このため入念な実態把握が疎かになり、細かな配慮に欠ける提言を数多くしています。これでは子どもの商業的性的搾取を効果的に抑止するどころか、却って子どもの権利を侵害する事になりかねません。例えば、ストップ子ども買春の会の共同代表である宮本潤子さん達が一月に呼びかけた要望書の通りに法律が改正されれば、子どもの性的虐待についての本が書けなくなります(資料9を参照)。
さらに、ストップ子ども買春の会は子どものメンバーに対して、人権に基づいた性教育としながら、快楽としての性を否定する禁欲教育を行っているようです(資料10を参照)。快楽としての性が禁止されれば社会が性に関して閉鎖的になり、性的虐待が隠蔽されて一層深刻化する事が懸念されます。また、禁欲、すなわち生殖目的以外の性の否定を強制することは女性の社会進出を阻害し、同性愛者に対する差別の悪化にも繋がります。
以上の詳細については別紙資料にまとめましたので、そちらを読んで下さるよう御願い致します。繰り返しになってしまいますが、ストップ子ども買春の会の活動には余りに問題が多く、子どもの権利を後退させるだけなのではないかと強く懸念します。
資料目録
この資料はグリーントライアングルの賛同者が手分けして作成、編集したものです。
文章の執筆者と編集者は複数存在していますが、文書の内容に関する最終的な責任は代表者である松代にあります。
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発行:グリーントライアングル 2003年5月11日 |