プロジェクト
 
 
プロジェクト メニュー
ツリーハウス
ツリーハウス ツアー
電気自動車
チャレンジコース
バイオシェルター
スローアース
リビングシステム
パーマカルチャー
代替エネルギー
 
ツリーハウスツアー

雨水集水ポット
 ツリーハウスの下、両側には砂利を入れた陶磁器の壷があり、その上の雨樋から落ちてくる雨水を集めている。この壷の下には地下の水貯蔵用タンクにつながる大きなパイプが備え付けられている。

雨水秋水ポット
   
地下室
 地表のドアは地下室への入り口で、この中には、350リットル入り水用タンク(2)、バッテリー(2)、オゾン浄化装置(2)、炭を利用した濾過装置(1)、圧力ポンプ(1)がある。
バッテリー
炭ろ過装置
▲バッテリー
▲炭を利用した濾過装置
オゾン浄化装置
圧力ポンプ
▲水タンクとオゾン浄化装置
▲圧力ポンプ
   
トラス(桁)
 地下室を這い出て真っすぐ見上げると、デッキを支えるトラスが見える。
トラス
   
沈殿タンク
 今来た道を戻るとき(小さな植物を踏まないように気をつけて)、ツリーハウスに通 じる橋の下に竹のパイプが通り、その中身を緑色のタンクに空けているのに気付くだろう。このタンクで全排水を受け、ツリーハウス内の活浄水濾過装置に汲み上げるまで沈殿させておく。
沈殿タンク    沈殿タンク
 
アプローチ
 アプローチ部分は、昔農夫が森を畑にしようと一時開墾した際にだろう、そこに積み上げたままになっていた石の山でできた石段から成っている。周囲は、現在では竹、胡桃、松、柊、栗の木が再び芽を出し成長している。
   
(ツリーハウス入り口までの)橋
 この橋は(そう、お気付きのように)二本の古い電信柱を使ってできている。ツリーハウスを支える東面 の水平面の骨組みと、石の小山に乗っている。1メートル幅の橋は20度の角度で上に向かい、2
”×6”の厚板を、滑り止めと雨や雪の排水を兼ねて1センチの間隔をあけて並べた。手摺りは二歳から五歳の子供たちにちょうど良い高さに、かつ美的で、又、安全なポーチに辿り着くまでにささやかな刺激を得られるようにわざと低く設置した。付け加えておくと、嵐の夜この家に帰ってくるのは少々刺激が過ぎるのだが…。
端
   
ポーチ(踊り場)
 ここが、橋からの着地点(お好みなら「離陸」点にもなるが)、正面側には靴を脱ぐ時に多少の安全を考えて高い手摺りをつけた。屋根付きのポーチ部分には、メインヒューズ・ボックスもある。
ポーチ
   
入り口
 さあ、中へどうぞ。ようこそいらっしゃい。ちゃんと靴を脱いでください。床には硬材を使っていますが、なんといってもこれは日本の家ですから。右手に上着を掛けるところがある。左手のキッチンの流しで手も洗える。水圧が、皆さんが家で使い慣れているものと同じ強さだということに気付きましたか。水を飲んでみたい? どうぞ。大丈夫、安全です。水は炭で濾過され毎晩オゾンで浄化されている。どうです、おいしいでしょう?
   

ろ過装置排水リサイクルシステム
 水といえば…。左手南面の張り出し窓にある緑色の水が入ったタンクを見てください。ツリーハウスで使った水は全てこのタンクを、少なくとも一度は通 り、再び手を洗ったりシャワーや調理、そして、ゴックン! 飲み水に使われる。皆さんもこの、藻や水生植物、数えきれないほどの巻貝におたまじゃくし、そして魚一匹が暮らすタンクを通 った水を、飲んでしまった。うえぇ!と思う前に、その水が、街でよく飲む水より安全でおいしかったことを思い出してください。皆さんの町で使う水は、おそらく幾つかの川を流れ、ここにある緑のタンクと同じ構成物を含んだ池を通 り、河川に流入し、塩素消毒のあと数キロに渡るパイプを流れ、誰かがその水を使おうとするまで何日も貯水池で澱み溜まっているのだ。この「生きている」システムはジョン&ナンシー・トッド夫妻(Ocean Arks International にリンク、参照のこと)の助言と示唆を受けて作られ、水流からバクテリアや油分をきれいに、効率よく取り除く。三連の、最後のタンクを出た水は広く根を張る池生植物を植えた砂利ボックスを通 る。この植物は酸素を根まで取り込み、そこに生きる微生物を助けている。この微生物はタンクを通 り抜けた藻を食べ、あらゆる栄養素を摂取する。この箱を流れ出た水は雨水集水ポットのひとつに落ち、炭濾過装置を経て、雨水貯水タンクに溜まる。毎晩発生させるオゾンガスは、水中で分解され酸素に変わる際に水を消毒する。この仕組みがわかりますか。おそらく皆さんは、大量 の酸素を含む水が「生きた水」と言われていることをご存知でしょう。山の清流で飲む、酸素を含んだ水は全くすばらしい味がするものだ。
 
真ん中のタンク内の魚について触れただろうか。これは水質管理のための魚だ。魚が住んでいる飲料水が変だというなら、魚が生息できない飲料水などもっと変ではないだろうか。ミスター魚くんは、毎日第一タンクから注がれるたっぷりの水生動物を餌にしている。魚くんのフンは、水に酸素を供給する藻や水生植物の養分になる。最近はこのシステムを自動化しつつあるので、(人が使わなくても)水は日に数回ポンプで吸い上げられている。

   
炬 燵
 皆さんの後ろには炬燵があります。炬燵台の下には足を入れられ、その底から新鮮な空気が入り、現在は豆炭コンロを置いている。近い将来には水素を燃やす炬燵にしたいと考えている。水素による発火はほとんどないし、天窓は年中僅かに開いているので軽量 の水素ガスが漏れたとしてもすぐに外に出ることになる。
   
床の間
 床の間なくして日本家屋はありえない。ここには生け花を置いたり、家族の宝物を飾ったり、謎の言葉を記した巻物を吊るしたりする。今ここにあるものは、「雲間に遊び、霧中に暮らす」という意味だ。この床の間はハーフサイズだが、実はここではドアの高さ以外は皆ハーフサイズだ。ドアは日本の標準サイズより二割高いので、やっと私も頭をぶつけずに部屋に入ることができるようになった。
床の間
   
隠し部屋
 地上5メートルにあるということは別にして、この部屋はどこかおかしいのでは? 木材とクロスでできた角張った壁の後ろは、シャワーとトイレだ。「正しい場所」を引くと(忍者映画を見る人ならそれがどこかすぐにわかるはず)、秘密のドアが開く。内部はシャワー付きの杉材でできた部屋だ。その奥の古い日本の戸を開けると機械仕掛けのコンポストトイレを仕込んだ木製ベンチが現れる。
シャワールームのドア
   
コンポスト・トイレ
 このトイレは、ツリーハウス・プロジェクトの中でも最大のチャレンジのひとつで、三年もの厄介な研究を経て今でも時々(少なくとも私にとっては)おかしなミスが発見される。このテーマはいやだなぁと思う人はこのまま梯子を登って寝室に当たる場所へどうぞ。さらに居心地が悪いかもしれないが…。いえ、冗談です。実際、難関だったのは、その中身を一ヶ月で臭いなしに堆肥化できるトイレをつくること。私は、我が飼い猫が毎日の用足しに花壇を使う様子を観察して多くのことを学んだ。彼女(猫)はウンチとおしっこを決して同じ場所にはしない。人間は何故同じ場所に? 便利だったからだ、と私は思った。多分、時間の節約だろう。社会が豊かになるほど、人はより多額の経費をかけて、廃棄物を家庭から遠ざけるようだ。さて、ジャスミン(猫)のおかげで私は排泄物から尿や水分を取り分けて別 に処理する機械をデザインすることができた。液体分と固形の排泄物を一緒にすると、固形物をよく分解する好気性バクテリアにとって致命的になる。固形物は枯葉につくカビと日本の発酵食品によく見られる微生物を合わせたものと混ぜられる。この分解の過程で大量 の熱が発生するので真冬の夜間数時間を除いてヒーターは不要だ。この機械は日に二回数秒中身を混ぜ合わせ、微生物に十分な酸素が確実に行き渡るようにし、排泄物が、入ってきた順に外に出て行くようにする。装置が一杯になると、処理済の堆肥が一度にカップ一杯ずつ、布袋に自動的に出てくる。この袋が一杯になると畑で堆肥として使われ、食用の野菜にも安全だ。液体分は全て(使用毎にカップ一杯ほどの水分と尿になる)、複数の小室を持つ別 のユニット内で、水生微生物によって処理され、最終的には溶液から発生するオゾンで殺菌される。この液流は、最終的に透明な殺菌処理済の水となり、多くのミネラルを含み、畑の水遣りに使ったり自然に返すのが理想的だ。トイレは宇宙ステーションにも使えるぐらいコンパクトにデザインされているが、その手のプロジェクトとは違い百万ドルもの経費はかからない。
   
寝室用ロフト
 最も場所をとらない階段は階段ではなく梯子だ。真っ直ぐ上に。二歳から八十歳まで数千人の「子供たち」がこの2.5メートルの梯子をロフトに向かって登ってきた。みなさんもどうぞ。さぁ、登って。途中で、軒と屋根を抜けて一本の木が生長できるように作った透明の囲いが見えるでしょう。ロフトは、三畳の畳(
50mm厚×910mm幅×1820mm長)から成るハーフサイズの部屋だ。畳(写 真)はその上を歩くのに十分固いが、布団を敷くと、寝るには天にも昇る心地よさだ。実に畳はすばらしい発明だ。畳は床をカバーするものとして日本で数百年もの間使われている。新しい畳は新鮮な干草のような良い匂いがする。ロフトの片端にある半間の高さの押入れは、いろいろな物の物置でもあり、ビデオやCDプレイヤー置き場でもある。ロフトのもう一端には布団や毛布、枕をカーテンで隠して片付けている。不意に訪問者が来ても夜具を片付けるのはけっこう簡単だ。海苔巻のようにぐるっと丸めてカーテンの奥に突っ込めばいい。

楽にして。仰向けに寝て、天窓の外を見てみよう。風が吹いているのにハウスは動いていないことがわかるだろうか。夏なら頭上の木々の葉陰に鳥が、冬の夜なら星がとても明るく見えるので手を伸ばして触れることができそうだ。満月の晩は夜明けかと思われるほど明るく部屋が照らされる。

さて、頭を右へ向けて、三角形の窓(写 真)の外を見てみよう。伊那谷の向こうで雪帽子を被っているこの山々は、中央アルプスだ。窓のちょうど下、大きなパティオドアの外、覆い被さるような木々の中にデッキがある。梯子を降りて外に出てみよう、いいかな?

   
デッキ
 デッキ自体で二十人が乗って座れるだけの広さがあり、ここで友人達と夜のパーティを開く。デッキの端の、二本の木間にハンモックを吊っている。夏、そよ風のある日には、ハンモックを吊るした木が僅かに動き、揺りかごのような寛ぎを生む。
デッキ
   

 デッキの向こう側の端を飾るのは水生植物と魚、それに時折立ち寄るカエルによって構成される小さな池だ。この池で生まれたたくさんのカエルは、成長して未知の世界へ向かって偉大なるひと跳ねを成し遂げると、一年の後にここに戻ってきてまた家族を作る。池を囲むのは盆栽や観賞用植物、数個の石から成る小さな景色を作る世界だ。この小さな世界を自然の中で手入れする責任があるので、***私は私が暮らす大宇宙の中を動くとき、より注意を払うようになった。
池
   

よくある質問

寝ている間にロフトから落ちたりする心配はないのか。

:全然。子供の頃はよく木の枝の間に入り込んで寝たものだが、今は小さな、木製レールが布団の横に渡してあるので。実は、最初の頃はツリーハウスで寝ていると、ロフトから落ちることよりもツリーハウスが落ちることの方が心配だった。台風を三つに、(近くの木々を押し倒した)記録的な積雪を一回やり過ごし、大興奮している人々を詰め込んだこともある今では、最大の心配は朝、寝床から出たくないことだ。

軒下の曲線ラインには何か意味があるのか。

:家にちょっとした魅力を加えただけ。

風のある時に何故、ハウスは動かないのか。

:この家は一般的に飛行機に用いられるデザイン原理を使って、デザインし建設している。つまり、重量 比に対して大変高い強度を持ち、そのモジュール(基準寸法)構造に対して圧縮された重圧に耐えるようデザインされているということだ。支柱になっている木々は、ツリーハウスに固定されている部分より上では実際に動くし、時に激しい嵐などでは屋根に軽く触ることもある。

デザイン上の問題はあったか。

:はい。いくつか。

  1. 南面の張り出し窓と換気用の天窓のひとつは開ける必要がないとわかり、密閉して閉じた。空気は、炬燵の下の通 風孔から上がることで十分な空気の流れを作り出している。
  2. キッチンの流しの上の窓は、魅力的だが必要もなく一度も開けたことがない。従ってここも密閉され、いずれステンドグラスを入れる予定だ。
  3. 電信柱が家を支えている角の補強が不十分だったために電信柱の位 置が数度ずれた。手動ウィンチを使って柱を完璧な垂直に引き戻し、家の水平度を確認して、それが保たれるように金属性の九十度角の支柱を取り付けた。多分、生きている木のほうが「植えられた」柱より上手く機能するのだろう。
  4. キッチンの南側の壁に計画していたソーラーオーブンは、そこには十分な日光が差さないため取りやめた。

  <計画中の改良点>

  1.植物の自動水遣り機、自動カーテン閉じ機、自動排水処理システム

  2.炬燵の熱源と小さなストーブ用のガスに使う水素発生機

  3.ターザンが使っているようなブランコ(?)か、近くにあるお風呂ゾーンに通 じ

    るケーブルラインを滑車で滑り降りるようなもの。「あ〜あああぁぁぁ…!」

  4.ジェーンが現れたときのために彼女用のツリーハウスをもうひとつ近くに作る。

    ちなみに私のジェーンは昨年現れた。みちわという。ネパールで出逢って一年後にその地で結婚した。彼女はツリーハウスで寝ることは好きだが、自分の持っている服を全部しまうには小さすぎると言う。…冗談です。実はもう一つこれよりも大きな家が完成しつつあるので、ツリーハウスはE.S.I.のゲスト講師のために使われる予定だ。