引っ越しに伴って、自室に引き込んでいたアナログ電話回線を引っ越し先でISDN(Net64)に変更することにした。通信を高速にしたいとの気持ちもあったが、それ以前の問題として、私が通信中に電話回線がふさがってしまう方がもっと問題である。通信だからキャッチホンも使えないし、その間通常電話が全く使えないとなれば、緊急連絡手段がない。何より、妻が電話を使えなくて不満を持たれるのがもっと怖い。(^-^;)
そんな訳で3月はじめにNTTに移転等の申し込みハガキを送ったら数日で電話があって、移転の希望日と設置予定のISDN機器を聞かれた。機器はまだ買っていたわけではなかったが、MN128でほぼ決めていたし、その旨伝えたら担当者は安心した様子で話は簡単に終わってしまった。しばらくしてINS-Net64の申込書が送られてきて、これをFaxすれば申し込み手続きは終わるのだが、記入は結構難しくて、結構悩んでしまう。何らかのサンプルを見て書くか、NTTに聞きながら書かないといきなり書くのは無理かもしれない。(ちなみに私の場合はInternetMagazineのISDN特集の記事を参考にした。)
3月14日の14時〜16時で工事予定を入れてもらったが、担当者が来たのが15時頃、一度うまく着信しなくて困ったりもした様子だが、リトライしたらうまくいったようで30分ほどで完了した。パソコンは用意していなかったから、アナログ電話だけの確認だけれど、これでも問題はないのだろう。料金は工事料と契約料あわせて税別\2800。工事とは言っても電話局内の設定と接続確認だけだから、安くて当たり前なのだが、それにしても安いというのが印象である。それに最初に連絡してからほぼ2週間での完了だから、なかなかのスピードだ。
ISDN移行に関して、結構悩んだのがこれ。TAにするか、Routerにするかという問題。TAならネットワーク設定で悩まなくていいし、ネットワークカードもいらない。問題は接続がシリアルになってしまうから、230,400bpsなどという普通使わないような設定にしないといけないので、その場合のCPU負荷や文字落ちなど、不安要素がかなりある。ケーブルもシリアルケーブルでは、邪魔になるし延長も難しい。何より使用できるPCが1台に限定されてしまうので、妻用のPCをつなぐときにまた何らかの対処が必要となる。
そんな訳でRouterを選択したのだが、危惧したネットワーク設定は結構簡単で、最初から一般的な使用を想定して、初期設定してあるようである。問題は、自動発信。ローカル以外への参照があるときに自動発信する設定にしないと、使いにくい(いちいちWWWブラウザをあげて接続指示しないといけない)のだけれど、使い終わったら人情的に手動で切りたくなる。このときにNetscapeからMN128に搭載されているWWWページを参照して切断指示を出すのだが、指示して切ったあとにNetscapeを終了する際に外部へのhttp参照が発生する場合があって、また接続されてしまう。このへんはもっと詳しく調べたら何とかなるかもしれないのだけれど、とりあえずそのまま使っているのが現状。
最後に総合的な使用環境について記述しておく。接続までの時間はある程度早くなると想定していたが、それよりも大きいのが、接続してからのレスポンスの良さである。今までより100〜200msくらい早く返事が返ってくるので、ちょっとした操作でもキビキビと動いて気持ちがいい。通信速度も相手のサーバーまでの経路さえ問題なければ7KByte/sが安定して出る。現在64Kbpsしか使っていないが、大きなファイルを落とす以外これでも十分でMPなんていらないと思ってしまうほどだ。
以前PCIバスがIRQを占有すると報告したが、BIOSアップグレードにより解決することが判明した。更新後の動作も問題はなく、至って快調である。
以前からShuttleのホームページはチェックしていたのだが、HOT-603の仕様すら掲載されておらず、どうしたものかと困っていたのだが3月の半ばにチェックしたところ、掲載がない場合は同社のftpサイトを見に行けとの指示があり、そこにどうマザーボードの情報を発見した次第である。(ファイル名は603wwq07.zip)
さらにβ版としてバスマスタドライバがあるが、ファイル名580_216.exeからしてこれはHOT-580の流用かと思われる。こちらはSeageteCTT8000Aのみで使用しているが、Tapeという特殊なデバイスのせいか、一度は使えていたはずのものが急に使えなくなったりで今ひとつ調子がよくない。このへんに関しては、原因など未調査であり、使用頻度が高いであろうDISKを使用していないので、何ともいえない点ご容赦願いたい。
SymantecのWWWに新しい版があったのでダウンロードした。とは言っても20MByteもあり、実質再配布である。インストールも前の版を削除しての再導入であり、このときにCD-ROMを要求される。
アップデート内容は英文(米語)のスペルチェックとフォント指定、フォントグループ、フレームセット枠等々、私が使いそうもない機能ばかりである。唯一使えそうなのが標準ページ設定で、背景の色を指定するくらいだろうか。それでもバグ取りもあるだろうし、むしろこちらをメインと考えて新しくした次第である。
あまり意味がないような気もしたが、気まぐれでアップグレードした。MS-IME98も一応使ってみたいし、縦書きも使えるから重たい一太郎8を使わなくてもよくなるし、何よりWork97のバグ取りアップデートとの解釈もあったかな。普段は手紙を書くとか、テキストドキュメントを整形して印刷するとか、そんな程度しかワープロは使わないので、投資効果は今ひとつだろうか。それでもWord97からの移行は何の問題もなく、操作上困ることもないので、とりあえずアップグレードしておくというのもいいかもしれない。
接続切断後にブラウザを終了すると、再接続してしまうと言う問題点を先日指摘したが、これを改善したらしいVer.1.20というファームウェアが公開されたので、アップグレードしてみた。SH120.EXEという自己解凍ファイルがあり、シリアル版SHC120.EXEとネットワーク版SHN120.EXEが同包されている。私の場合はネットワーク接続なので後者を使用したが、特に問題もなくアップグレードできた。アップグレードしてからは、今のところブラウザ終了時の再接続は発生していない。しかしながら、http以外での接続をしていたりすると問題が発生するとの情報もあり、今のところ様子を見ている状態である。
公開のアナウンスがあったので、さっそくアップグレードしてみた。細かな機能改良が色々行われているようであるが、とりあえず印象的なのは起動時のタイトル表示と、メニューバーの体裁がMS-Office風になったこと。ダウンロード速度も改善されている印象だし、検索機能も強化されている様子。以前から機能的に特に不満がなかったので、あまり取り立てて説明することもないが、満足度は高い。
久しぶりに新しいゲームをしたくなって買ってきたのがこれ。Civilization風に文明を発展させていくゲームなのだけれど、Civilizationが古代から近未来までを対象にしているのに対し、このゲームでは狩猟・採集時代から、古代文明(西洋なら古代ギリシャやペルシャ帝国、東洋なら中国の戦国時代程度)までのより古い時代を扱っている。登場する文明も「ギリシャ」「漢」「エジプト」「バビロニア」などのメジャーなものだけでなく、、「アッシリア」や「フェニキア」などちょっとマイナーだけれども重要な文明が含まれていて、味のある構成でいい感じだ。残念なことに、日本向けの発売時に無理矢理入れたのか「大和」などという当時の後進国としか言えないものまで入っていたり、そうかと思えばインドの「アーリア人」が入っていなかったりで、東洋に関してはちょっと勉強不足かもしれない。それから、文明に関してはちょっと工夫がしてあって、文明によって開発できる技術や、使える軍隊が変わってくる。施設のグラフィックも違う。このへんは、プレイヤーの好みや地形的な条件で、いろんな文明を楽しめるわけで、奥が深い部分である。
ゲームの細部に入っていくと、まず気がつくのがよくある「ターン制」でなく、全ての民族・人が同時進行で動くことだ。プレイヤーは自分の担当する民族の人民に対して、「指示」をすると彼らはその指示に従って「自主的に活動」する。いちいち細かな動きまでプレイヤーが指示する必要がなく、これによって進行がスムースになっている。ただ、この「自主的な活動」にも問題があって、狭い部分でかち合ったりすると、身動きがとれなくなったり、妙なところへ行ってしまったりする。このへんは、コンピューターには判断が難しい部分だから仕方ないにせよ、何とかしてほしいものだ。さらに人口が増えてくると、「失業」問題が発生するが、これについては後述する。
面白いのは「資源」に対して人を割り当てて、生産するという仕組み。特によくできていると思ったのが「狩猟」で、参加する人を選んで攻撃対象の動物を指定してやると、彼らはその動物を捕らえて、肉を取って持って帰ってくる。持ち帰れない分はまた戻ってきて、再度運ぶ。肉がなくなると、近くに次の獲物が見あたれば獲るし、いなくなればその場で待っている。「木」でも「石」でも「金」でも同じような仕組みなので、資源は有限であることを実感できて面白い。ただ、木は植林すればまた生えてきそうなものだが、そういう概念が無くて切りっぱなしになっている。ちょっと困るのが「畑」で、食糧資源として扱われるため、一度作ってもしばらくすると資源を収穫し尽くして、また作り直さないといけなくなる。
「建設」もうまくできていて、人を割り当てないと施設を建てられないし、たくさんの人を割り当てると早くできあがるのはなかなかいい感じだ。それに比べてちょっとお粗末なのが、いろいろな施設の運用。建設後は無人なのに、蓄積した資源を使って「人」を生産できたり、いろいろな兵士(武装付き)や兵器(投石機)、船(漁船や兵船)を生産できたりする。さらに、無人で新しい技術の「研究」までしてしまう。施設で「研究」ができるという発想はなかなかいいと思うのだが、「人」は豊富な食料や技術的な改善で自然に増加するものなので、ちょっと不自然な感じがする。本来なら、増えた人口の中から、研究者や兵士に人を割り当てるのが自然だと思うし、武器や船を生産するための人も必要だ。操作を簡単にするために、ある程度の簡略化はやむを得ないのだけれど、このへんはもう一工夫ほしい。
ゲームが進んで人が増えてくると、先ほどの「自主的な活動」と「資源は有限」に関わる問題が起こる。生産を管理しきれないのだ。「木を切る人」が、木がなくなってしまって呆然と立っていたり、「農民」が畑から収穫し尽くして、暇そうにしていたり、施設の建設が終わったあと、建設者が暇そうにしていたりする。進行を止めて点検できればいいのだけれど、「中断」機能はあるものの、「中断」中は一切操作できなくなっているので、常に注意深く「失業」者が出ないように気を配らないといけない。
そんな訳で、生産を続けさせるだけでも結構大変なのに、戦争なんかになるとそちらに気を取られて町では膨大な失業者が出る始末。このへんはきちんとメッセージを出して、次の指示を待たせるような仕組みがほしいものだ。
戦争の再現については、なかなかよくできている。敵の侵攻もなかなか的確で、Civilizationのようにちびちび攻めてきたりせず、それなりに団体行動で攻めてくるので、防衛体制がいい加減だとひどい目に遭う。だからといって、兵士をどんどん作っていたのでは、食料などを消費して生産人口が増やせない。敵がいつ頃攻めてくるか、そのへんまで予測して、うまく守らないといけない点がこのゲームのポイントだ。
Civilizationに比べて決定的にマニュアルが貧弱で、ユニットや施設の説明すらない。Helpにはそれなりに情報があるのだけれど、小さい画面でしか表示できず、ゲーム中にも参照できないので、あまりにも使い勝手が悪い。クイックリファレンスがついてくるが、こちらは、情報量が十分ではない。Civilizationがあまりによくできたマニュアルで、読み物としても面白いほどなので、もうちょっと見習ってほしいものだ。
ゲームの進行は「自動進行」のおかげで、一般的な戦略ゲームのように長くなることはなく、せいぜい1〜2時間でそれなりの決着がつく。その分いろいろなことに同時に気を配らないといけないので、密度は高く、あまり長時間続けられるゲームではない。DirectX5を使っているのだが、グラフィックも美しく、音楽や効果音もうまく使われている。この手のゲームにしてはかなりの集中力と注意力を要求される点を覚悟すれば、なかなかいいゲームではないだろうか。マニュアルが不十分で、操作やルールにやや難しい部分があるのは事実だが、練習用キャンペーンがあって、楽しみながら操作を学習できる点は評価したい。
以前から愛用のツールのバージョンアップである。前回のバージョンアップ(Ver.1.0から2.0)に比べ、機能追加や改良点が多く、ますます使えるツールになった印象である。
まず大きなポイントとして、プログラムの起動を早くするための機能が加わった点がある。以前のバージョンでもSpeedDiskでファイル配置を最適化すれば、遅くしないことは可能であったが、今度のSpeedDiskはどちらかというと、よく使うプログラム(EXE,DLL)を積極的に見つけだして、ファイル配置を最適化する。さらに、更新頻度の高いファイルを空き領域の直前に配置することで、ファイル配置の乱れを予防するという効果も加わった。さらに、SpeedStartというツールでプログラム起動時の処理を先読みして高速化する機能もある。もちろんコンピュータが速くなるわけではないから、何割か速くなることではある。それでも、重いプログラムの再起動を恐れて終了しないでいたら、リソースが足りなくなるなんてよくあるから、それなりに使える機能ではないだろうか。
次に評価したいのが、主にレジストリ関係の問題を修復したり、最適化したりするツールである。WinDoctorという主にレジストリの問題をチェックしてくれるプログラムは、使わなくなったプログラムのレジストリの残骸をきれいにしてくれたり、移動したプログラムの参照を修正できたりする。使いこなすにはそれなりの知識(ファイル名を見て何のプログラムかわかる)や根性(たくさん問題があった場合)が必要であるが、最悪それらを持ち合わせなくても、プログラムの判断で適当に処理してくれる。そして、適当に処理してあとで問題が出た場合でもログを見て回復できるので安心感がある。さらにOptimizationWizardというレジストリの最適化をするプログラムもある。これはスワップファイルの最適化や、SpeedStartの起動設定も兼ねていたりする妙なプログラムなのだが、大きくなる一方のレジストリが小さくなってくれるのはうれしいものだ。
さらにうれしいのが、SystemDoctorに付加された「隠す」設定だ。以前のバージョンでは、ディスクの空き容量や整合チェック、ファイルの更新など、常にしておきたいのだが、結果をいちいち表示されては邪魔なものがたくさんあり、使っていない機能がたくさんあった。ちょっとした工夫なのだが、この「隠す」設定を使えば、してほしいチェックを全て依頼し、結果を確認したいものだけ表示させることができる。(もちろん問題があれば、「隠す」設定があっても指摘してくれる)