リフォーム-5/平塚の家
いよいよ工事がスタート(着工)しました。
建物の位置、基礎の高さなどの基準となる、遣り形を最初に作ります。
遣り形とは写真では、増築する建物の周囲に杭を地面に打ち、それに水平に横木を打ちつけたものです。横木の上面が完全な水平面となっています。
遣形(やりかた)・根切り
根切りとは基礎を作るために、地面に穴を掘る事を言います。穴の底を根切り底といい、 ここで建物の全荷重を支えることになる大切な部分です。写真でも分かるように赤茶色した土ですが、これを関東ローム層といい、木造住宅等の地盤としては一般的なものであると同時に、 最も信頼できる安定した地盤といわれています。ですから根切り底全体にわたって、不純物等が混じっていない、引き締まって堅い関東ローム層である事を確認して、 次の工程に進む事が大切です。
遣形(やりかた)・根切り
根切り底に割栗石(砕石)を入れ、よく締め固めその上にコンクリート打ち、上を平らにします。
この平らなコンクリート面に、建物の位置を書き込み、それを基準に基礎の鉄筋を組み立てて行きます。
基礎鉄筋配筋
基礎の配筋ができあがると、コンクリートを流し込む型枠を組み立てます。
その型枠の中に、コンクリートを流し込みます。基礎はTを逆にした形をしていて、布(ぬの)基礎と呼ばれています。
基礎完成
垂直に立ち上がっている部分が基礎であり、その基礎の上に細い棒が何本も見えますが、これがアンカーボルトです。 アンカーボルトは基礎(地面)とこの上に乗る建物とをしっかりと結びつける働きするものです。
基礎で囲まれた中にも平らにコンクリートが打たれていますが、これは基礎ではなく、土間コンクリートと呼ばれるものです。目的は、地面から蒸発してくる湿気を防止する為のものです。
土間コンクリートの中央部分が少し凹んでいますが、これは床下収納庫を取り付けるため必要があって、レベルを下げている部分です。前日の雨で、雨水が貯まっていますが、
これは後で排水しますのでなんら問題はありません。
基礎完成